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「ひとまず予選で一番いい位置に並べたことは、すごく自信になる」
2021年8月28日
予選1位
No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「ひとまず予選で一番いい位置に並べたことは、すごく自信になる」
「過去2シーズン、このもてぎでは本当にに苦労していたので、それが今すごく活きているなと思っています。すばらしいクルマを作ってくれたチームの皆さん全員に感謝しています。予選アタックでは、すごくタイムどおりにクルマの調子は良かったのですが、ちょっと気がかりなのは、なんでここまで良くなったんだろうということ。しっかりと解析をしないと明日(の決勝)につながらないのかなと思います。予選に向けてちょこちょこ細かい部分をいくつか変えたので、その部分の解析をしっかりやって、明日に向けてつなげていく必要があるかなとは思います。
朝のフリー走行の段階では、まだ予選に向けての手応えはまだ掴んでいませんでした。逆にニュータイヤを装着するために多少(セッティングを)アジャストしました。そのとき本当にわずかな調整ですごくクルマが変わった印象があったので、すごく半信半疑だったというのが正直なところです。実際、予選のコンディションになればどうなるかわからないなという不安はずっとありました。Q1で、午前中から半歩くらい前にステップを踏めた印象があって、実際にニュータイヤを履いてみたらものすごくクルマの調子が良かったので、そのときはすごくいい方向にいったなという確信を得ました。午前中のフリー走行の中盤くらいの段階で、『”アウト−アタック”(=ピットアウトの翌周にアタックを行う)も行けるかな』という手応えはありました。ただ、どうなるかわからなかったので悩んでいました。午前中の最後にも”アウト−アタック”で予選シミュレーションをやって、そのときには『これでいけるな』という手応えを感じました。Q1のA組の様子を見ていても、”アウト−ウォーム”(=計測2周目にアタックを行う)で行く車両がほとんどだったと記憶しています。僕のQ1のB組でもそういう選手も多かったと思います。そういう作戦の違いが一番のリスクになってしまうので、少しでも僕と同じ戦略を試そうとした選手がいたのであれば、流れをうまく引き寄せられたんじゃないか、その要因のひとつになったんじゃないかなと思います。
もてぎの2連戦は非常に大きな意味を持ってくるのは自分でもすごく理解していて、そのあたり意識してSUGO戦のあとからここまで過ごしてきました。こういう結果(=ポールポジション獲得)を望んでずっとチームとともにやってきたので、ひとまず予選で一番いい位置に並べたことはチームと僕たちにとってもすごく自信になるし、今後の糧にもなると思うので、明日さらに強いレースをしたいと思います」
予選2位
No.19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)
「2番手からスタートで(トップを)狙う」
「本当はポールポジションを獲りたかったのですが、タイム差が0.3秒弱くらいあったので……。正直、たとえば(セッティング変更で)車高を0.5ミリ変えたり、ウィングを1ホール変えたりというレベルでは太刀打ちできなかったのでそこは悔しいですが、野尻選手が速かったので、ポールを狙うのは厳しかったかなというのが正直な印象です。(前回第4戦の)SUGOはポールからスタートして、結局優勝はできなかったですが表彰台には立てましたし、SUGOが終わってからもてぎに向けてのテーマというか目標がSUGOの好調さを維持するということだったので、そういう意味では練習走行から予選と今のところは順調だし、自分のテーマに沿った結果が出せているのかなと思います。
予選Q1のときにクルマのバランスがちょっと悪くて。それに対してドライビングも消極的になってしまって悪循環になり、タイムが出ませんでした。Q2に向けてクルマ(のセットを)ちょっと変えてもらい、自信を持ってコーナーに飛び込めるようになりました。それでタイムが一気に上がりました。Q3では、セクター2でリヤのグリップがどんどん落ちてしまい、ダウンヒルコーナーでブレーキングしたら、今までで一番(タイヤが)摩耗していたのかもしれませんが、リヤがロックしてしまいました。
予選のコンディションに関しては条件がみんな一緒とはいえ、曇ったほうがいいとか、路面温度が上がったほうがいいとかチームやドライバーによって違うのですが、自分としては陰ってくれたほうが自信があったのでQ3に向けて気温も路面温度も下がったので良かったです。明日の決勝に向けてですが、去年がなかなか苦しいシーズンで、目立てるところというか(勝負を)賭けられるところがスタートと1周目しかなかったので、そういうところが去年だいぶ鍛えられました。スタートはずっと1年以上調子がいいので、明日は2番手からスタートで(トップを)狙います。SUGOでも久々に緊張するシチュエーションからでも(スタートを)決められたので、バッチリスタートで前に出たいと思います」
予選3位
No.51 松下信治(B-MAX RACING TEAM)
「野尻選手がたやすく勝てないように頑張る」
「今回、僕たちは初めてドライのフリー走行を走ることができました。オートポリスもSUGOも、雨−雨(のコンディション)だったので。雨のときのクルマは良かったんですが、今回、うちのエンジニアも『やっとドライで走れたね』という感じでした。最初、走り出したときはもう、全然クルマが車高を擦ったりしてダメだったんですが、Q1を走りはじめてタイムを出したら、(同じB組の)野尻(智紀)選手と1秒以上差があって。それを徐々にその場でセットアップしていったという感じです。そのステップを着実に積めたことはすごく良かったですね。最終的に(Q3でのトップ野尻との)0.3秒という差はドライビングでもあるし、クルマでもあるのですが、今回僕たちが踏んだステップはすごく良いものだったので、明日に対してはすごくポジティブであり、今日は本当に速い人たちと走れて嬉しかったですね。僕、フォーミュラがすごく好きなので、こういう戦いができていることが幸せです。
(予選の進め方は)、朝のフリー走行で試して『どっちかな?』と(チーム監督の)本山(哲)さんとしゃべっていました。周りを見て、速い人たちが”アウト−プッシュ”をしていて、とりあえずQ1で”アウト−プッシュ”してみようと思いました。ただあまり(タイヤの)温まりが良くなかったので、どっちでもいいかなという話になって。”アウト−ウォーム”のほうが気楽にゆっくり(タイヤを)温められるし、リスクも少ないのでそっちで行こうかという感じでした。
Q1、Q2で野尻選手と同じグループでしたが、彼のことは全然見てなかったです。上の方だったので……。でも僕にとっては初めての予選で(野尻に)近づけたし次は勝つ!という踏み台にしていければいいと思います。(2位の関口に対しては)アグレッシブなドライバーだと思うのですが、僕もアグレッシブなのでふたりで当たらないように気をつけて明日(の決勝)は盛り上げたいなと思います。野尻選手がたやすく勝てないように僕たちもストーリーを作れるように頑張ります」
「B.R.MポールポジションAWARD」としてViron Japan株式会社代表取締役CEO 滝川聡様よりB.R.M特製時計が贈られた。