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「しっかり戦い抜いて優勝を獲得できた」

2021年10月17日

決勝1位
No.15 大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)
「しっかり戦い抜いて優勝を獲得できた」

「うれしいのひと言に尽きます。昨日は予選でたまたま僕だけスリックタイヤを履いている状態でポールポジションを獲得して。言えば”ラッキー”な部分もありましたが、今日はしっかり戦い抜いて優勝を獲得できたので、本当に最高な一日になりました。2回目のフリープラクティスのウォームアップ走行でのペースがめちゃくちゃ悪くて、どうしようかと悩んでいたのですが、(レース直前)グリッド上でセッティングを結構大幅に変えました。明らかに(路面が)乾いていくペースだったので、まず前半でタイヤを使いすぎないよう(路面が)ドライアップするまでタイヤをしっかりもたせようということを、チームと話し合ってスタートしました。

スタートの出だし自体、反応は悪くなくて一瞬前に進んだのですが、そこからホイルスピンが多くて……。ホイルスピンを収めようとしている間に、(2位スタートの)山本(尚貴)選手にスルスルと横に並ばれてしまいました。完全に前に出られていたら抜かれてしまったかもしれませんが、もてぎは絶対にアウト側が有利ことはわかっていたし、サイド・バイ・サイドで1コーナーに進入できたのでそれほど難しくなく順位を守ることができました。早い段階で全車がスリック(タイヤ)に換えましたが、(自身の)タイミングもすごく良かったです。山本選手に追いかけられているときにたまたまSC(セーフティカー)が出たので、ピットインすることができました。トップを走っているので後ろの選手よりも早めに(ピットインを)判断することは結構リスクがありましたが、それでもSCが出たタイミングでチームがすぐに『ボックス』と言ってくれて。昨日もQ2やQ3で”雨のスリック”を走っている経験があったので、早くスリックタイヤに切り替えるという不安はなかったです。ボックス(ピット)に入りましたが、これ以上レイン(タイヤ)で引っ張ってもズルズル(タイムが)落ちるのが目に見えていたし、いいタイミングでチームがいい判断をしてくれたと思います。今回、チームからの無線が毎周ストレートを通る度に飛んできました。『落ち着いていけ、大丈夫だ』とか、後ろや周りの状況を適格に教えてくれました。伊沢(拓也)アドバイザーもかなりドライバー視点で事細かく教えてくれたので、自分を冷静に保つことができました。

スリックタイヤに変えたわけですが、そのときにはまだ(コース上に)まだウェットパッチがかなり多く、SC明けもかなりスリッピーな路面状況でした。飛び出さないよう慎重に走らなければいけないのですが、後ろからどんどん迫られてきたので、プッシュしながらも(タイヤを)セーブするなど神経を使いながら戦っていました。(最初のSC明けに背後から阪口が迫ったが)バックストレートエンドでOTS(オーバーテイクシステム)を使っているのがわかりましたが『距離があるな』と思っていて。(自身は)OTSを使わずにコーナリングをしていたので、1コーナーを立ち上がった頃には真後ろにつけられ、『まずい』と思ってOTSを使いました。(阪口には)横に並ばれましたが、(接戦となった)3コーナーはコースの半分が濡れて半分が乾いていたので、抜かれたらもったいないと、アウト側に阪口選手を行かせてブレーキをして、なんとか(トップを)守ることができました。ヒヤッとした場面でした。この他も水に足元をすくわれ、1コーナーや2コーナーの立ち上がりで何度もフルカウンターを当てましたし、最終コーナーも最後までいやらしいくらい濡れていたので、危ない場面がありました。

今回、(予選、決勝を通じて)プレッシャーはあまり感じていなくて。トップを決めてやるという気持ちではなく、自分の持っている力やコンディションに合わせ、最大限(力を)発揮することしか考えていませんでした。いつもどおりの気持ちでレースに臨めたのも落ち着いて色んなことに対処できた要因だったと思います。普段はあまり感情が表に出ないのですが、今まで苦労してうまく戦えなかった時期が多い中、チームが色んな準備をしてくれました。勝ったのはF3以来ですが、喜びが”倍々”になって……。涙は出ませんでしたが、とにかくうれしさが溢れ出ました」

決勝2位
No.39 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
「フルレースを戦い抜き、2位を獲得できたのでうれしい」

「前回の(第3戦)オートポリスでの2位(註:赤旗中断で打ち切り)とは違って、しっかりフルレースで戦い抜いて2位を獲得できたのでうれしく思います。予選は難しいコンディションだったのですが、Q3まで進むことができました。Q3ではエンジニアの意見と僕の意見が分かれ、僕がレイン(タイヤ)を選択し、こういう結果(予選5位)になってしまって(苦笑)。(エンジニアの田中)耕太郎さんには申し訳なかったと思います。それを取り返すべく決勝をかんばりました。スタートで出遅れたもののそのあとの位置取りが良くて、順位を上げることができたし、レインタイヤのペースも良かったです。その後セーフティカーになったときは、僕はステイアウトかなと思ったのですが、チームから『ボックス(ピットイン)』と言われて。『これはもう従おう』と思いました(苦笑)。昨日、(予選のことで)すごく反省したので……。一番レースを広く見ているのはエンジニアだと思ってピットに入りましたが、それがこの結果につながっていると思います。

その後は非常にトリッキーなコンディションでところどころ濡れていたし、いつスピンしてもおかしくない状態でした。僕はチャレンジできるポジションだったのでガンガン攻めて大津(弘樹)選手を抜けるようにがんばっていましたが……。大津選手は先頭でコーナーを入るのでかなり慎重になるわけですが、それでも速いペースで走っていたので抜くチャンスがなくて。一度近いところまで行きましたが、きっちりと押さえられてしまいました。同じルーキーとして、僕が先に勝ちたいという思いがありましたが、まずはTEAM MUGENの皆さんと大津選手に『おめでとうございます』と伝えたいです。

(レースでのペースが良かったようだが)完全ドライではないので、これで『レースペース(の問題が)解決しました』という答はまだ出せないと思います。これからもっと考えていく必要があると思います。今日のような”ちょい濡れ”とか、レインタイヤとか、そういう悪いコンディションのときに僕のクルマはかなり高いパフォーマンスを出してくれているので、あとはドライ(コンディションでの)一発(の速さ)と決勝ペースを課題として持ち帰りたいです。まだまだ成長できるところがあると思うので、引き続きがんばります」

決勝3位
No. 6 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「荒れたコンディションの中で表彰台で終われたことは良かった」

「荒れたコンディションの中で表彰台で終われたことは結果として良かったです。前戦のもてぎではチームとしてもかなり苦戦したので、そこから色々考えて持ってきたのですが、良くなってきたのかなというところです。昨日の予選はコンディションにうまく対応しきれなかったのですが、この表彰台の結果は良かったと思います。先程(阪口)晴南選手も言ってましたが、大津選手に先に優勝されて悔しい部分もありますが、完璧なレースだったので祝福したいと思います。

終盤の関口(雄飛)選手とのバトルですが、最初はまず晴南選手を捕まえに行こうとしていて、OTSを押していました。『たぶん、晴南もOTSを押しているんだろうな、追いつかないな』と思って押すのを止めましたが、背後の関口選手が(OTS)を使っていて。それが予想以上に(関口に)迫られて。それで、一度3コーナーでオーバーテイクを許しました。最後(の逆転)に関しては、最終コーナーがまだちょっと濡れていて、関口選手がそこでちょっとミスしたので僕がOTSを押しました。ただ、その時点で関口選手の(残り僅かになっていた)OTSのことは把握していませんでした。自分が(OTSを)押して、相手も押して……ということです。今回、決勝がレインスタートで、クルマのレインランプが点いていたのでわからなかったですね」

優勝チーム監督コメント
Red Bull MUGEN Team Goh
田中洋克監督
「実力で勝ったと思うので、おめでとうと言いたい」

「今日は特別な思いです。ただその前に、今年まだ1戦残っていますが、日程どおりレースが開催されたということに対して本当に感謝しています。またその中でも医療従事者は日々戦っておられることで、このようにレースを戦うことができたと改めて感謝の気持ちをお伝えしたいです。また、関係者の方々が真剣に感染防止に対する高い意識を持つ中でレースが開催できたことにも感謝申し上げたいと思います。さらに、このような中でもレースをサポートしてくれたスポンサーの方に対しても感謝しています。ひと言では伝えきれませんが、本当にありがとうございました。

昨日はものすごく難しい予選でした。ああいうとき(不安定なコンディション)は大体読みが外れて悪い方向に転がるということが多いのですが、昨日に関してはみんな冷静に状況を見て、大津(弘樹)選手、野尻(智紀)選手がQ1、Q2を通過し、その中でふたりとも作戦を考えていった結果でした。その中で、大津選手がQ2でドライタイヤで…(アタックすることになった)。『ウェットタイヤを履きたい』と無線で言ってきたのですが、『(そのまま)行け!』と(苦笑)。がんばってQ2を通過したことがQ3につながっているので、本当によくがんばったと思います。今日の決勝で、(大津が)正直あそこまで冷静に戦えるかなと本当に心配でしたが、よく耐えてくれたというかミスなく走りきってくれたと思います。実力で勝ったと思うので、おめでとうと言いたいですね。(11周目に大津、野尻ともにピットインを行ったが)コースアウトしたクルマがいて、セーフティカーが出るだろうというときには、2台一緒に(ピットに)入る、と予め決めていたので作戦どおりでした。(初ポールポジションスタートの大津選手に対し)スタート前、特に意識してはいなかったのですが、笑顔で『がんばれよ』と。こちらが緊張した顔をしているとそれが(大津に)伝わってしまうので、できるだけ笑顔で緊張をほぐすように声をかけました。

(チャンピオンを決めた)野尻選手はご存知のようにスピードある選手ですが、今年から特にレースに対して速いスピードで安定した走りができるようになりました。その心境の変化がどこにあるのかはわかりませんが、精神的にも強いドライバーになったと思います。大津選手は、基本的に派手ではなく目立たないところもありますが、確実に速くなる__積み重ねが上手だなと思っています。(今大会で)その結果がようやく出たんだなとうれしく思いました。

(今大会でチャンピオンを獲得した野尻に対して)チームとしては、過去に山本(尚貴)選手がチャンピオンを二度(2013、2018年)獲ってますが、違うドライバーでもタイトルを獲るということが大きな目標でした。野尻選手は間違いなくチャンピオンを獲れるドライバーですし、(チーム加入)3年目でようやくこういう結果が出たことは本当にうれしく思いますし、(達成した)野尻選手もすごいなと思っています。最終戦の鈴鹿は来年につながるレースでもあるので来年に向けて気を抜かず、15号車大津選手、16号車野尻選手のどちらが勝ってもいいような体制で臨みたいと思います」

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