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合同テスト&ルーキードライバーテスト初日レポート
2021年12月7日
初日総合トップタイム 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の2勝目で幕を閉じた最終戦から1ヶ月余り。全日本スーパーフォーミュラ選手権は、毎年シーズンオフの恒例となっている合同テスト&ルーキーテストの季節を迎えた。12月7日(火)〜8日(水)に合同テスト、9日(木)午前中にルーキーのみのテストという形で走行が行われるのは、三重県鈴鹿サーキットだ。
前日から天候が崩れた鈴鹿は、テスト初日となる7日、雨の朝を迎えたがスケジュールに変更はなし。気温12℃、路面温度12℃という寒さの中、午前8時45分から最初のセッションが始まった。このセッションでは、レギュラーの大嶋和也(ROOKIE Racing)に代わり、前日現役引退を発表したばかりの中嶋一貴が14号車をドライブ。また、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がカーナンバー5番、大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が6番をドライブ。福住は、タチアナ・カルデロンに代わり、THREEBOND DRAGO CORSEの12号車をドライブしている。さらに、今季、大津がドライブしていたRed Bull MUGEN Team Gohの15号車には、ルーキーの佐藤蓮が乗り込むなど、ドライバーの移動も見られた。
ROOKIE Racingから参加した中嶋一貴
DOCOMO TEAM DANDELION RACINGから参加の大津弘樹
THREEBOND DRAGO CORSEから参加の福住仁嶺
さて、そのセッション序盤は雨脚が強く、半分ほどのドライバーはピットで待機。他のドライバーも2〜3周計測した後は、ピットに戻った。その中で、一貴だけが精力的に周回を重ねていく。そして、セッション開始から約30分というところで、1分57秒816までタイムアップ。この頃には、ある程度雨脚が弱まっていたため、他のドライバーたちもコースへとで始めた。その中で、まず1分54秒584をマークして一貴のタイムを書き換えたのは、山下健太(KONDO RACING)。これに続いて、滑りやすい路面を得意とする大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が1分53秒184、1分52秒503とタイムを大きく縮めてくる。続いてこれを上回ったのは、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)。フェネストラズも1分52秒322までタイムアップしてきた。ちょうどセッションを折り返そうかというところで、そのフェネストラズのタイムを再び書き換えたのは大湯。大湯はいよいよ1分51秒935と51秒台に入ってきた。
その後、開始から1時間04分というところで、セッションは赤旗によって中断。これは野尻智紀(MUGEN)がヘアピンでコースオフしたため。このマシン回収が終わると、午前10時ちょうど、残り時間45分というところでセッションは再開された。その後、牧野や阪口晴南(INGING MOTORSPORT)、大津、平川亮(TEAM IMPUL)らが1分52秒台に突入。さらに、チェッカー目前には、関口雄飛(TEAM IMPUL)が1分51秒945と、51秒台に入ってくる。しかし、赤旗前に大湯がマークしていたタイムにはわずかに100分の1秒及ばず、このセッションでトップをキープしたのは大湯。関口は2番手。以下、フェネストラズ、大津、阪口、平川、ジュリアーノ・アレジ(VANTELN TEAM TOM’S)、牧野と続いている。
午後セッショントップ 松下信治(B-MAX RACING TEAM)
3時間余りのインターバルを経て、この日の2セッション目が始まったのは、午後2時。一旦小止みになった雨だが、このセッションの開始時間になると、再びポツポツと降り始めた。そんな中、コースがオープンされると半分ほどのマシンがピットを後にする。午前中と違うドライバーが乗り込んだのは、14号車と18号車。14号車は大嶋、18号車は国本雄資(KCMG)に代わって、三宅淳詞がステアリングを握った。また山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)の1号車には大湯都史樹(TSC NAKAJIMA RACING)が乗車した。
しかし開始から15分というあたりで、雨脚が強まり、一旦全車がピットイン。その10分後あたりには、多少雨脚が弱まる。ここでコースに出て、1分54秒916と、この時点でのセッショントップタイムをマークしたのは、山下。しかし、山下はその直後の1コーナーでスピン、コースオフ。セッションは赤旗で中断されることとなった。山下のマシン回収が終わり、再開されたのは午後2時40分。この再開後には、松下信治(B-MAX RACING TEAM)が1分53秒800と山下のタイムを上回ってくる。また、阪口もこのタイミングで1分54秒901をマークし、2番手に浮上してきた。
ところが、この後は雨が強まる一方となり、ほとんどのマシンがピットイン。コースに出ることはなかった。ようやくコースに出たドライバーも、路面状況を確認するだけで、ピットに戻っている。上位のタイム更新もなく、午後のセッションは松下がトップ、阪口が2番手。以下、山下、牧野、フェネストラズ、大津、アレジ、福住という結果になっている。
明日は天候が回復するとの予報が出されており、スリックタイヤでの走行が期待されているが、一体どんなタイムが出るのか。また誰がトップタイムを刻むのかというのも気になるところだ。