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フォーミュラカーにおける人工自我AIの活用
モータースポーツのエンターテイメント化に向けた 東京大学、M-TEC、日本レースプロモーションによる共同研究の開始
2022年1月31日
フォーミュラカーにおける人工自我AIの活用 ーモータースポーツのエンターテイメント化に向けた東京大学、M-TEC、日本レースプロモーションによる共同研究の開始ー
株式会社日本レースプロモーション(本社、東京都千代田区、代表取締役社長 上野 禎久)、株式会社M-TEC(以下、無限、本社:埼玉県朝霞市、代表取締役:橋本 朋幸)、東京大学の道徳感情数理工学講座(光吉 俊二特任准教授)は、このたび、全日本スーパーフォーミュラ選手権(以下SUPER FORMULA)のレース現場を様々な技術開発の実験場とするプロジェクト『SUPER FORMULA NEXT50〈ゴー〉(以下SF NEXT50)』を活用し、フォーミュラカーの人工自我をエンターテインメントに活用するための共同研究を開始いたしました。これにより、人馬一体でのモータースポーツの新たな楽しみ方を開拓する道を切り拓いて参ります。
本共同研究の中核となる人工自我システムは、車両から生み出される様々な走行データから、「より速く走りたい」というクルマの意志を創発させるだけでなく、ファン、ドライバー、チームスタッフとのシンクロ率(一体感の指標)を計算してリアルタイムに表示します。これにより、単に速い・強いだけでなく、「共感を集める走行データ」や「ファンから応援される戦い方」に価値を与えることが可能になります。例えば、感情を持たないディープラーニング搭載機と、感情をもつ人工自我搭載機の速さを競うレースにおいて、どちらが人の心を動かしたかを数値化します。
これまでは、レース会場に行っても、ときどきマシンが目の前を走り抜けるだけという経験をした人が少なくありませんでした。今後「メタバース」と呼ばれる仮想空間においては、パドックにも同時にアクセスでき、マシンが来ないときでもレースが楽しむことができるようになります。またレース全体を俯瞰したり、走行車両の視界を追体験したり、人工自我の意思表示を通じて次の走行状態を予測したりすることが可能です。一方、現実空間では心臓を震わせる爆音や目の当たりにする圧倒的なスピードを体感できるなど、五感に訴えかけるリアルならではの魅力を引き続き体感することができます。
これらリアルとバーチャル双方の魅力を活かし、レース会場での一体感を拡張していくことで、ファン層の裾野を広げ、市場を成長させていくことを目指してまいります。日本発のモータースポーツをさらに楽しいエンターテインメントとして世界を驚かせることができるよう、事業化を念頭に本研究を進めてまいります。