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公式合同テストスタート。坪井 翔が初日総合トップに。

2022年3月7日

3月5日(土)〜6日(日)にかけて行われた鈴鹿60周年ファン感謝デー。明けた月曜日の三重県鈴鹿サーキットでは、2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権の第1回公式テストの初日が行われた。このテストに参加したのは、今シーズンを戦う12チーム・21台のマシン。テストに先立って発表されたように、今季は佐藤蓮(TEAM GOH)、三宅淳詞(TEAM GOH)がSFLからステップアップし、シリーズにデビュー。さらに昨年はスポット参戦だった笹原右京(TEAM MUGEN)、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELN TEAM TOM’S)が今季はフル参戦することになった。また、昨年2勝を挙げている福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE)や、昨年1勝しルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がチームを移籍したことも話題のひとつだ。今回のテストでは、今季仕様の新たなカラーリングを施したマシンも多く、ガラッとイメージが変わったチームも。その点も見どころの一つとなった。また、今回のテストから、横浜ゴムが2022年仕様のタイヤを投入。これは昨年12月のテストで各ドライバーが1セットずつ供給を受けてテストしたものだ。今回からはすべてこの仕様となっており、2日間で各車に6セットずつが供給される。持ち越しタイヤはないため、今回のテストでは、どのドライバーも最初からニュータイヤで走行することとなった。
その初日のセッションが始まったのは、午前10時15分。2輪のテストも併催されていたため、通常よりは若干遅めのスタートとなった。天候は曇り時々晴れ。だが、昨夜降った雨の影響で、2輪テストの段階では、まだ路面にウェットパッチが残っている状況。そこから回復して行き、SFのセッション開始時にはほぼドライアップしていた。この時点での気温は10℃、路面温度は12℃。最終コーナーから1コーナー方向に向けて風も時折強く吹くようなコンディションとなっている。

初日総合2番手 野尻智紀(TEAM MUGEN)

さて、セッションが始まると、まず山下健太(KONDO RACING)を先頭に、大津、小林可夢偉(KCMG)、三宅、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、佐藤らがコースイン。この中で、可夢偉と佐藤は、最初から計測ラップに入った。他のドライバーは路面コンディションとマシンの状態を確認すると、一旦ピットイン。その他のドライバーは、埃っぽい路面を嫌い、しばらくピットで待機している。一方、最初から計測に入った可夢偉は、3周目に1分38秒780、佐藤は1分38秒801をマークすると、ピットに戻る。そこからテストメニューを開始するべく、足回りのセットアップ変更などを行なっていった。
待機していた他のドライバーたちは、セッション開始から15分を過ぎたあたりでようやく動きを見せる。そしてコースに入ると、まずはニュータイヤでプッシュする走り。開始から約30分というところで続々と1分37秒台、1分36秒台のタイムを刻んでいった。その中で、真っ先に1分35秒台に飛び込んできたのは、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)。関口は計測4周目に1分35秒819を叩き出し、この時点でのトップに立つ。セッション序盤の時点で関口に続いたのは、1分36秒219をマークしていた宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、関口がベストタイムを出した後、1分36秒327まで自己ベストタイムを伸ばしてきた平川亮(carenex TEAM IMPUL)、1分36秒604をマークしていた坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)。これに大津、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、福住と続いていた。その後、最初のニュータイヤでのプッシュラップが終わると、各ドライバーはテストメニューに沿って、セットアップを細かく調整。ピットイン、ピットアウトを繰り返していた。またルーキードライバーたちは、ピットロードでの停止の練習やスタート練習をするドライバーたちの様子も見られた。

そんな中、セッション折り返しを過ぎた午前11時22分、この日最初の赤旗が提示される。これはニュータイヤを装着してコースに出たばかりの三宅が、ダンロップコーナーでスピン、コースオフしてグラベルストップしたため。三宅のマシン回収が終わると、セッションは午前11時30分に再開された。また、この中断によって、チェッカー時刻は当初の午後0時15分から0時20分に変更。セッションは5分間延長が決まっている。
その赤旗からのセッション再開後、まもなく自己ベストを更新してきたのは、笹原。笹原は、ここで1分36秒664までタイムアップ。この時点での5番手に浮上してくる。その後、佐藤も自己ベストを更新。1分36秒442までタイムアップし、その時点での4番手に浮上。さらに、ちょうど午後0時となる所で、一気にトップタイムを書き換えたのがディフェンディングチャンピオンの野尻智紀(TEAM MUGEN)だった。野尻はここでニュータイヤを投入すると、計測25周目に1分35秒530を叩き出し、それまでトップだった関口のタイムをコンマ3秒弱上回ってきた。
その後、セッションの残り時間が約10分余りというところからは、他にも2セット目のニュータイヤを投入するドライバーが現れる。その中で自己ベストを伸ばしてきたのは、大嶋和也(docomo business ROOKIE)。大嶋はここで1分36秒279をマークし、4番手に滑り込んでくる。さらに残り時間が7分となった所では、可夢偉が1分35秒963をマーク、またサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が1分35秒707をマークして上位に食い込んでくる。その後、残り時間が5分を切ってからは、大津が1分35秒653、牧野が1分35秒868、福住が1分36秒154、松下信治(B-Max Racing Team)が1分36秒167、山下が1分35秒878と各ドライバーが次々に自己ベストを更新するが、どのドライバーも野尻のタイムには届かず。このまま野尻がトップでセッションを終えるかと思われた。しかし、チェッカーと同時に、野尻のタイムを上回ってきたのが、坪井。坪井は各セクターで全体ベストを叩き出すと、1分35秒470をマーク。野尻のタイムを100分の6秒上回り、トップでセッションを締めくくった。2番手には野尻、3番手には大津。以下、フェネストラズ、関口、牧野、山下、可夢偉、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)までが1分35秒台に突入。これに福住、山本、松下、宮田、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELN TEAM TOM’S)、大嶋と続いている。

初日総合3番手 大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

2回目のセッションが始まったのは、午後3時。空からは薄日が射し、気温は11℃、路面温度は15℃まで上昇していた。だが、午前中と同様、最終コーナーから1コーナーに向けて強い風が吹き、体感温度としては肌寒い中での走行となっている。
このセッションではピット出口がオープンされると、宮田、アレジを先頭に、多くのマシンがユーズドタイヤで続々コースイン。関口、平川、大嶋はマシンのセットアップ変更を行っていたのか、開始からしばらくコースには入らなかった。走行を始めたドライバーたちは、午前中から続くテストメニューをこなしていく。
その中で、まずその時点でのトップタイムをマークしたのは、アレジ。アレジは計測3周目に1分37秒204を記録しているが、その後は淡々とメニューをこなしていた。その後、セッション開始から46分という所で、笹原がアレジを上回る1分37秒121をマーク。さらに、セッションを折り返す頃には、宮田が1分36秒176と、午後の走行では最初に1分36秒台に入ってきた。またその直後には、大津も1分37秒263とこの時点でのセッション自己ベストを更新。佐藤も1分37秒384とセッション自己ベストを更新してくる。
その後、残り時間が43分となった午後4時17分に、赤旗が提示される。これは可夢偉がヘアピン立ち上がりでスピン、コース上にストップしたためだ。可夢偉のマシン回収が終わると、セッションは午後4時28分に再開。同時にチェッカーの予定時刻は10分延長。午後5時10分に設定された。

初日セッション2 トップ 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)

セッション再開後は、ほとんどのドライバーが一斉にコースイン。初日の仕上げとばかり精力的な走行を行っていたが、その中で、セッション自己ベストを更新してきたのが野尻。野尻は、残り時間が20分を切った所で、1分36秒579までタイムアップ。この時点での2番手に浮上してきた。そして、残り時間が10分を切った所で、多くのドライバーがニュータイヤを投入。この日最後のタイムアタックシミュレーションへ。夕暮れ迫るコースで、多くのドライバーがチェッカー周に合わせて、猛プッシュを開始する。同じ頃、残り時間が1分半という所で、平川がシケインで止まりきれず、タイヤバリアにフロントノーズから接触。コース外ではあったが、その場でストップしてしまう。ただし、もともと減速する箇所ということもあり、アタックしていたドライバーたちは次々に自己ベストを更新。その中で、トップタイムを奪ったのは、山本。山本は1分36秒090をマークしている。これに僅差で続いたのは、坪井、宮田。以下、大湯、大津、アレジ、山下、野尻、佐藤、フェネストラズとなった。この結果、初日の総合トップタイムは、坪井が奪っている。
合同テストは明日8日(火)も午前と午後の2セッションで行われる。

初日総合トップ 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)コメント

 
「去年が本当に苦しいシーズンで、何をやってもダメで、「ちょっとどうしたらいいのかな?」っていう所でした。そこで、オフにチームと「イチからやり直そうよ」ということで、体制とかコミュニケーションとか、色々変えようと。そのために、チームにも色々協力してもらって、変えてきてはいます。今までよりもチームと密にコミュニケーションを取って、今後どうしていったらいいかっていうことを話し合ってきました。去年12月のテストが終わってからの3ヶ月、チーム全体で濃い時間を過ごしたと思います。その中で、去年ダメだった理由とか、一昨年良かった理由とか、そうしたことをもう一度整理して、今回はそれを融合させたというか。色々と試したいこともあって、今回のクルマを持ち込んだんですけど、結構調子が良かった。ここまでいきなりバシッと来るとは思っていませんでしたけどね。ここの所、ずっと10番手以降とかだったので、いきなりトップを獲れてちょっとビックリしています。自分的にも、(昨年)GTでチャンピオンを獲ったこともあって、ちょっと自信を取り戻したじゃないですけど(笑)、運転的にも自信を持っていました。「GTでチャンピオン獲れるんだから、スーパーフォーミュラでも行けるだろう」という風に気持ちを切り替えて今回来ていて、それが形となっているので、非常にいいテストの流れかなと思っています。乗っている感じもフィーリングとタイムが一致するような感じになっているので、そこはすごくポジティブです。ただ、これだけコンディションがいいレースはないので、余りここに囚われ過ぎないように。ここで満足すると、大体開幕してから痛い目に遭うので、そこはしっかり切り分けながら、テストでしかできないことを色々やっていきたいと思っています。2022仕様のタイヤに関しては、それほど劇的な変化があるという感じはしていなくて。正直12月のテストで履いた時には、余り違いが分からないぐらいでした(苦笑)。ドライバーだったり、そのクルマのバランスによって、多分感じ方はそれぞれ違うと思うんですけど、僕は今の所、大きく変わったという感じは受けていないです。今、僕は、セットアップを色々変えている段階なので、果たしてタイヤなのか、セットアップが良くなってタイムが出ているのかのは、まだ定かじゃないです。
 今日は普段のレースウィークではできないような、割と大きなことをテストしていました。どちらかというと、エアロよりはメカニカルですね。風がビュンビュン吹いていて、コンディションが一定ではなかったので、メカニカルを重点的に見ていたかなという感じです。明日は、風次第もあるので、これからメニューを決めていきます。今日、一通り、見たいものは見れた感じがあるので、開幕後、夏になって暖かくなっていくことを想定して、ダメ出しをしたり、引き出しを作っておくために色々やっておきたいと思います。去年は一発もなければ、ロングランも遅かったので、最後のセッションではロングランまでやってもいいかなと思っています」
 
 

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