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「初戦から優勝できて良かった」開幕戦記者会見

2022年4月9日

決勝1位
No.20 平川 亮(carenex TEAM IMPUL)
「初戦から優勝できて良かった」

「2020年以来(第1戦)の優勝という感じはしてなくて。昨年は最高位が2位で悔しいシーズンでしたが、今シーズンは初戦から優勝できて良かったです。シーズンオフはクルマがなかなか決まらなくて、若干気になりましたが、今朝なんとなくまとまってきて走れたので、そこに(コンディションを)持って来れたのが良かったと思います。明日も(レースが)あるので、このままの勢いで行けば優勝できるチャンスがあると思います。しっかりと休んで明日また力を発揮したいと思います。ありがとうございました。
今日1回レースをやっているので、明日(のレース)に向けてアジャストする部分もありますが、今日が良かったら明日も悪いわけはないので、しっかりとさらに良くできるように(したい)。ライバルたちも追いついてくると思うので、その分以上に引き離せるように今夜しっかりと分析して準備したいと思います」

決勝2位
No.1 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「非常に思い切ったチャレンジができた。満足している」

「一時はトップに立ったのでもちろん悔しさはありますが、レースとしては6番手スタートだったので非常に思い切ったチャレンジができましたし、内容としては満足しています。ただ、昨年も平川(亮)選手はロングランのペースが良かったり、そういう部分があるので非常に怖い相手に勝たれてしまったなという印象が大きいです。昨年のチャンピオンというものは多分一瞬にして忘れ去られてしまうと思うので、そのあたりはしっかりと自分で意識を強く持って(いきたい)。「誰にも負けない」という気持ちをさらに今日のレースで持つことができたんじゃないかなと思います。また、チームメイトの笹原(右京)選手が予選で非常に速かったですし、決勝は彼が望んでいる結果ではなかったと思いますが、チームとともに前進して、すべてのレースでTEAM MUGENが前にいて優勝するというレースが実現できるように、明日以降もファンの皆さんの力を借りて精一杯頑張りたいと思います。

(平川選手とのバトルについて)後ろに迫ってきたのは前の周のストレートからわかっていました。あそこはトラクション性能も違っていたと思うのですが、「あぁ、そこで来たか」という感じが正直ありました。もう少し、僕の位置が前であれば平川選手のラインを潰しに行けたかなとも思いますが、あのくらい並ばれてしまうともう僕にできることはなかったので、潔く「サイド・バイ・サイドで行くしかないな」ということで。そこからはしっかりと2位に徹して走ろうと決意しました」

決勝3位
No. 4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)
「明日もいい予選、決勝結果を残したい」

「いいレースができました。スタートでおもしろい展開になったので、3位にあがることができました。またレースで途中リードを奪うことができたので良かったと思います。そのあとは、ペースをキープしながら走っていたのですが、トップを守れなかったのは残念でした。ピットストップもスムーズに行ったのですが、前のふたりを追いかけることは難しかったのです。
レース序盤、前のクルマを抜くためにちょっとプッシュしすぎたのかもしれません。昨シーズンからリアタイヤが変わっていて、感覚的にも少しデグラデーションが早く出てしまいました。加えて僕自身の経験値が少ないこともあり、別の”学び”をしなければならない状態です。ただタイヤ交換してからはペースも良く、いいペースで走ることができました。
今日のこの結果は、チームとともに光栄に思っています。昨シーズン、チームはとても苦労していたので、今シーズンの初戦でこの位置に来れるとは正直思っていませんでした。それに僕自身、昨シーズンは(コロナ禍で)なかなかレースに出ることができなかったので、今日の結果はとてもうれしいです。明日もいい予選、決勝結果を残してできる限りのポイントを獲りたいと思います」

優勝チーム監督:carenex TEAM IMPUL
星野一義監督
「マシンの力以上に彼がファイトを燃やしてくれた」

「ハラハラドキドキする中、上位の3、4人はお互いにプロフェッショナルの走りでした。タイヤ交換や色んなローテンションによってタイムが良いときも悪いときもあるんですけど、最後の平川選手の(1分)22秒台というのは素晴らしいですし、あれはマシンの力以上に彼がファイトを燃やしてくれたからだと思います。最後まで(力を)緩めることなく無理のないところで思い切って走って、今回はすごくいいレースでした。それに加えて、野尻(智紀)選手が思わぬところでアウト(サイド)から来られて、次のコーナーではイン(サイド)になるという計算もしていながら、彼が(走行ラインを)被せないで逆バンクでプロフェッショナルらしいフェアな走りをしたことは、優勝以上にプロとしての評価がすごくあると思います。だから、僕は優勝した平川選手も野尻選手も素晴らしいと思います。

(両選手のバトルをピットで見守ることになったが)僕も心臓に毛が生えていないから、結構ハラハラドキドキする中で大駅(俊臣)エンジニアと(チームをサポートする星野)一樹らスタッフとタイムを見ていました。朝のミーティングでは「(ピットインは)30周目くらいを目処に…」とか、ひょっとしたら10周トライした(走った)ら(ピットに)入るとか、”よーいドン”したらもう成り行きで(ピットインのタイミングを)決めようとか(色々考えた)。隣の(KONDO RAINGでドライバーズサポートを務めるミハエル)クルムも「何ラップ目に(ピットへ)入る?」とか(聞かれたが)、そんな企業秘密は教えられないって(笑)。とまぁこんな感じで、意外と今日はドライバーが「行ける(戦える)」って言ったのでリラックスしていました。とにかく一番結果的に良かったのは、マシンがセットアップできて平川選手が100%の力で王者のような走りを見せてくれたこと。それがすごくうれしいです。今年は色んなことがあると思いますが、そのたびに反省するときは反省して……。(調子があまり良くなかった)昨日の練習では、反省する中で僕は「なんでこうなるんだ!」と怒りたくなったけど、ここで怒っちゃいけないと(苦笑)。今は何でもデータとして出るので、そこで原因を探して夜に分かって解決の方向に向かったので、みんな自信をつけたと思います。朝の予選に間に合って、平川選手が思いっきり戦えるマシンになったことでホッとしました。明日も(優勝する)チャンスはあるんじゃないかなと思います」

BRM Winners AwordとしてViron Japan株式会社 日高代表取締役より特製クロノグラフが贈呈された

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