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2022年開幕戦 サタデーミーティング
2022年4月10日
2022年シーズンの初戦を迎えた全日本スーパーフォーミュラ選手権。初戦の富士大会では、土曜日に第1戦、翌日曜日に第2戦が実施されるが、土曜日の午前11時20分からは恒例のサタデーミーティングが行われ、株式会社日本レースプロモーション代表取締役の上野禎久氏が、「SUPER FORMULA NEXT50」に関する進捗状況等を説明した。
これに先立ち、株式会社日本レースプロモーション(JRP)が定める「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」について言及。これまで「当該年度初参戦となるルーキードライバーが3名以上の場合において、年間獲得ポイント最上位の選手に贈られる」とされたが、今シーズンはスーパーフォーミュラの決勝レース出走回数において積算4戦未満のドライバーとなる「ルーキー」がTEAM GOHの佐藤蓮、三宅淳詞の2選手になるため、両選手を対象としたルーキー・オブ・ザ・イヤー」を定めることになった。「奇しくも同じチームの新人同士がルーキー・オブ・ザ・イヤーを競うというおもしろい構図になると思う」と上野はコメントしている。
富士大会前に行われた「SUPER FORMULA NEXT50」第1回CN開発テストについて改めて報告した後、デジタルプラットフォーム「SF go」の開発について、上野は「昨日新しいアプリを立ち上げた。300人の開発サポーターと一部関係者しか見られないが、今のところ全21台の車載データとテレメトリーデータがほぼライブに近い形で配信できている」と順調にスタートを切れたことを報告した。「各サーキットでは通信条件が違うため、全サーキットでしっかりテストを行い、”より使いやすい”、より見やすい”、そして”おもしろい”、ドライバーの魅力が伝わるアプリとして開発を進めたい」と話した。
加えて、会場では今シーズンから新たにパートナーシップを締結した東京電力エナジーパートナー株式会社の販売本部・再エネ推進部長の福田敦氏、および日本自然エネルギー株式会社 代表取締役社長加藤圭輝氏が紹介された。両社にはJRPが取り組むカーボンニュートラルにおける支援で参画していただくが、「モータースポーツのカーボンニュートラルに向け、クルマ以外のところで何ができるかを考え、イベント全体としてレース大会期間中の使用電力相当のグリーン電力化を支援していただきたい」と上野。カーボンニュートラルの実践に向け、まず第1ステップとしてサーキットで使用する電力にグリーン電力証書の発行に繋げていく。今後、業界が一丸となって取り組みが広がることによって、カーボンニュートラルの取り組みがクルマだけでないことを社会にアピールすることが狙いとなる。
東京電力エナジーパートナー株式会社 販売本部再エネ推進部 福田敦氏(写真中央)
日本自然エネルギー株式会社 代表取締役社長 加藤圭輝氏(写真右)
続いて第3戦の大会サーキットとなる鈴鹿サーキットを運営するホンダモビリティランド株式会社の田中薫社長が登場。NEXT 50について、「モータースポーツの”走る・観る・支える”という中から”支える”方から、NEXT 50にタッグを組んでファンの拡大に努めてまいりたいと思います」と挨拶し、次戦大会は1975年から続く、2輪と4輪を併せた2&4レースであることをアピール。鈴鹿サーキット60周年と絡めてレースを盛り上げていくとし、期間中はデモランや車両展示等などを実施することを明らかにした。
ホンダモビリティランド株式会社 代表取締役社長 田中薫氏