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「雨になったら”スタート命”だと思った」第3戦決勝記者会見

2022年4月24日

決勝1位
No.50 松下信治(B-MAX Racing Team)
「雨になったら”スタート命”だと思った」

「予選9位からだったので、天気は昨日の段階でわからない状態でしたが、できれば雨になってほしいなと思っていました。雨になったらなったで”スタート命”だなと思って。案の定、スタートが良くて5番くらいですかね? 何台か抜いてあとは自分のペース次第だと思っていましたが、ペースが思ったよりも良くて。トップ3が見えたくらいで結構(差が)一気に詰まらなくなり、これは長期戦だなと思っていました。トップ(野尻智紀)も(2番手の牧野)任祐もタイヤがキツそうだなという無線が本山(哲チーム監督)さんから来て、そこで諦めちゃいけないと。自分も結構タイヤがキツかったんですが、そこで踏ん張ったのが良かったのかなと思います。
僕はアグレッシブなドライバーなので、スタートからガンガン攻める……いつもそういう感じなんですが、雨で31周をひとつのタイヤで走り続けないといけないので、それをやってしまうとタイヤがなくなってしまう。なので、セットアップもありますが、1周だけ攻めてあとはあまり攻めずに最後を見越して虎視眈々と走り、最後にトップのふたりが見えたときにプッシュしはじめました。僕もタイヤがギリギリでしたが、そういうクレバーなレースが今日はできたと思います。
(牧野)任祐との(2位争いの)バトルも結構しびれましたし、接触もあまりなくクリーンなバトルが出来て。この前の(第2戦の)富士では彼にぶつかったのでそういう意味でもいいレースができたと思います。トップ争いでは、(野尻)智紀が結構強いので、今回は勝たせてもらいましたが予選で彼の前に行かないとシリーズ的にも厳しいと思うし、この勝利に浮かれずに一台体制という意味ではまだビハインドなので、がんばりたいと思います。野尻選手とは走り出しの段階で差がありすぎるので、勝ったことは自分の気持ちとして自信には繋がりますが、冷静にまだまだビハインドなので、その状況を少しでも打破できる流れ作りは今日できたと思います。
(スーパーフォーミュラ初のトップチェッカーを受けて)本当にうれしいです。とにかく初ポール(ポジション)を獲ったときも、勝てると思っていたんですが、同時に不安もあるし。みんなそういうものですが、『勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし』というか…。勝てるときは9位からも勝っちゃうし、勝てないときは1位からでも勝てないんだなと思いました。うれしかったですが、涙は出ませんでした。目標が高いので一勝では涙が出るという状況はないと思っています。チャンピオンになりたいので、チャンピオンになったら涙を流したいと思います」

決勝2位
No. 1 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「いろんな工夫をしながら最後までやれることはやった」

「今の気持ちとしては、悔しいのひと言ですね。とはいえ、チャンピオンシップのことを考えると、2位はそんなに悲観する内容ではないと思います。シーズンが終わったとき、『転んでも2位だった』とそんなふうに言えるように、これから次のレースにこの悔しさをぶつけていきたいと思います。
レース内容については序盤から(タイヤの)グレイニングが出てしまっていて、タイヤのヒートアップに苦しみました。ただ、序盤で後続が離れたんですが、急に牧野(任祐)選手が急にじりじりと追っているのも知っていました。なかなか自分のペースを維持するのは大変でしたが、いろんな工夫をしながら最後までやれることはやれたかなと思います。悔しいですが、(レースは)やりきった内容だったし、心から松下(信治)選手に”おめでとう”と言いたい感じです。
(レース終盤にOTSを大量に残していたが、松下選手との攻防戦で使わなかったのは)必要性を感じなかったからです。彼のペースに対して、オーバーテイク(システム)を使ったところで、結果は変わらないのかなというところもありました。使えばストレートスピードは伸びるので、そういう中でブレーキングが自分のミスに繋がる可能性もあったし、総合的に判断して使わないと。でもストレートでは使いました。(1コーナーの)アウト側から(松下が)どうせ来るだろうと思って僕も限界のブレーキングをしたのですが、あれ以上行くと今度は僕がアンダー(ステア)を出して彼にぶつかると思ったので、サイド・バイ・サイドで行けるあのバトルが僕の限界ギリギリのブレーキングでした。あれ以上なす術はなかったです。完敗です」

決勝3位
No. 5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「前のふたりよりも僕のほうがペースを上げるタイミングが速かった」

「3位という結果ですが……去年も3位はいっぱいありましたが、まったく内容の違う3位という非常に悔しいレースになってしまいました。スタートはほんとに良くて、3番手までポジションを上げることができました。そのあと、序盤は正直まったくプッシュせず……というか、絶対タイヤがキツくなることはわかっていたのでプッシュしなかったんですが、山下(健太)選手を抜いたあたりから前の野尻(智紀)選手とのギャップが徐々に詰まってきていて……。かなり詰まったタイミングだったし、松下(信治)さんがうしろから来ていることもわかりながらという難しいシチュエーションでした。ペースを上げすぎると、自分のタイヤはキツくなる。でも松下さんが(背後に)来ているし、みたいな感じで。ただ僕は守りに行くこともなかったし、勝つために攻めてプッシュしてペースを上げて走ったので、正直後悔もなにもないです。ちょっと1、2位のふたりよりも僕のほうがペースを上げるタイミングが速かったかなと、レースが終わって冷静に考えて思いました。ただ、次のオートポリスもあるので、3位という結果は決して悪くない。しっかり次は勝てるようにしたいと思います」

優勝チーム監督:B-MAX Racing Team
本山 哲監督
「焦らず力まずしっかりやってくれたのが良かった」

「B-MAX Racing Teamは、(チーム代表の)組田(龍司)さんの”フォーミュラが好き”という純真な気持ちをもとにスーパーフォーミュラへのチャレンジをはじめたチームですが、日本最高峰のシリーズはレベルも高く、日本のモータースポーツを引っ張るトップチームが在籍していて、その中に日本最高峰のドライバーがいて……と、(その中で結果を出すことは)簡単なものじゃないという中で参戦でした。ちょうど僕の(SUPER)GT参戦の絡みもあってB-MAXさんの近くにいたのですが、組田さんから『スーパーフォーミュラのチームを引っ張っていってくれないか』とお声がけしていただいて。僕自身、フォーミュラ・ニッポンの時代から非常に思い入れがあるカテゴリーでもあるし、フォーミュラカーには好きな気持ちもあるし、得意分野というか……自分がいろいろと経験したことを活かせるカテゴリーだと思い、『ぜひやらせてください』と。
最初の数年はチームとして試行錯誤をしながら時期を過ごし、毎年毎年新たな要素を取り入れてチームとして少しでも向上するようにと……いろんな部分で向上したところもありますし、うまくいかなかったこともあります。昨年からチームとして1台体制になってしまいましたが、現在のメンバーとノブ(松下信治)が加わり、ポールポジションを獲ったり、表彰台には行ったんですが、ノブ自身もチームとしても優勝経験がないとことで、優勝を目前にしてそこがうまくクリアできないという感じで。”見えているけれど(勝利は)遠い”という実感がありました。
昨年のオフから今年にかけてがんばろうとやってきましたが、その気持が空回りしていたこともあって。オフのテスト、開幕戦は非常にチームとしてはリズムが悪かったですね。特にノブ自身が力みと焦りでリズムがうまくとれなかったなと。もちろんチームが感知しなきゃいけないところではありますが、今大会にかけて一度整理しました。正直、優勝を狙うとは思ってませんでしたが、安定したシーズンに向けてチームとしてきちんとベースを作り、トップ3、できなくてもトップ6には必ず入ろうと(思っていました)。そういうところで落ち着いて週末を過ごそうと決めていました。

今回のレースに関しては、予選がちょっとうまく出来なくて9位でしたが、雨のレースではイン側に当然水が流れていくので、そこに関してはラッキーでした。スタートで4、5番手に行けるなと思っていたらそのとおりのポジションで行ってくれて。水が少ないときのヨコハマタイヤの性能はすごくいいんですが、鈴鹿のハイスピードサーキットにおいて水が少ないときのレインタイヤっていうのは、うまく扱っていかなきゃいけないので。そこをエンジニアの田坂(泰啓)さんにクルマのほうでなんとか(タイヤを)セーブするクルマを(用意してほしい)と。あとはノブ自身に『とにかくフロントタイヤだけケアしてうまくやれ』と。必ず(タイムを)落としてくるクルマがいるから、絶対チャンスがあるから、力まないように普通に走っていれば6位以上絶対入れると(伝えた)。チームもそうですが、ドライバーのノブ自身も焦らず力まずしっかりやってくれたのが良かったですね。
決勝レースでは、ノブが序盤はタイヤを大事にして走ってくれて、そこからプッシュすると明らかに一番速いタイムが出る状況でした。そのあと、数周でタイムを上げて大きくラインをずらして水のあるところでタイヤを冷やしてくれて……とそういうところで非常に珍しくガマンした走りをして、地道な努力が結果に結びついたんじゃないかな。チームのみんなとノブが落ち着いてやってくれたので感謝しています。
(監督として初優勝だが)また違った喜びがあります。監督としてやることとして、チームのメカニック、エンジニア、ドライバー……みんながうまく働いてくれないと優勝できないというのがレベルの高いスーパーフォーミュラなので、そういう意味では僕にも責任があるし、ドライバー、エンジニアの田坂さんも責任重大。いい意味でのプレッシャーを与えながら、僕の(ドライバーとしての)経験と見た目のフィーリング、ドライバーのコメント(を踏まえ)た中で一緒に考えて、こうしようああしようと。エンジニアにもプライドがあるわけでムッとする顔も見ましたが、チームとしてベストなところに行きたかったので、うまくコミュニケーションを取って……。そこは結果として非常にいいチームになったのかな。特に田坂さんはいろいろ悩んで苦労していたようなので良かったと思います」

BRM Winners AwordとしてViron Japan株式会社 滝川代表取締役CEOより特製クロノグラフが贈呈された

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