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「チームの頑張りを予選結果として表すことができてうれしい」予選会見
2022年5月21日
予選1位
No. 1 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「チームの頑張りを予選結果として表すことができてうれしい」予選会見
「クルマは手足のように全く動かなくて……幻想でした(苦笑)。朝の走り出しからかなりひどいアンダーステアに悩まされていて。想定ではそういうクルマではなかったのですが、チームがそこからいいアジャストをしてくれました。短い予選までの時間で、パフォーマンスのアップができましたし、チームのがんばりをこの予選結果としてまず表すことができて非常にうれしく思います。
Q1を走ってみて(Q2のアタック方法を)どうしょうかと想定しました。選択肢としては、過去(のアタックで)やったようなフロントだけをスクラブしてピットに入ってニュー(タイヤ)に替えて、リア(タイヤ)を初めに替えて……という選択と、あとは(ピット)アウトーアタックと、今回僕が採用したアウトーオンープッシュ……この3つだろうなと。これは事前にチームに伝えておいて、どの戦略でも採れるように準備はしていました。Q1走った段階で僕のクルマはそこまで(タイヤの)温まりが良くなさそうだなというか、(タイヤの)グリップを引き出すまで1周じゃ足りないなという気がしていたので、(アタックのやり方を)変えず(Q2)にいきました。
(クルマは)少しアンダーステアが厳しくて、朝の走行ではフロント(タイヤ)にもグレーニングが出でいたので、そのあたりが懸念点です。ただ、それなりにアンダーステアに悩まされているチームも多そうだと思っているので、その辺は前から出る(スタートできる)利権……クリーンエアを得られるという部分を存分に活かして、タイヤもしっかりもたせながら走り切りたいなと。仮に誰かに前に出られたとしても、しっかり粘り強く戦えば、今日のタイヤの状況を見ているとなにかチャンスは出てくるだろうと思うので、臨機応変にベストを尽くしたいと思います」
予選2位
No.37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
「守るより攻めて計測1周目にアタックし、ベストを尽くしたいと思った」
「フリー走行から調子があまりいいわけじゃなく、悩まされていました。その中でも7番手くらいのタイムでしたが、0.1秒(タイムを)上げたら3番以内に入れそうだったし、予選も僅差の戦いだと思っていました。予選に向けてアジャストして臨んだのですが、Q1でちょっと第2ヘアピンで飛び出してしまって……。そのミスもありQ2はクルマのアジャストをしつつ、計測1周目にアタックすると決めていました。今まで計測1周目にアタックするのはなかったのですが、初めてやってみて2番手グリッドを確保できたのはすごくいい結果だと思います。トヨタのエンジンユーザーとしても良かったのかと思いますが、まだ前にいるので……。明日(の決勝)に向けてしっかりと切り替えて準備したいなと思います。
鈴鹿でトップ2の選手が計測1周目にアタックしてタイムを出していたし、また2年前の2020年(第4戦オートポリスで)、僕が中嶋(一貴)選手の代役で出たとき、計測1周目と計測2周目の2パターンが結構分かれていたのですが、野尻(智紀)選手が計測1周目でタイムを出していて、2番手以降は計測2周目という過去(の結果)もありました。その頃くらいから、アウトーインでブレーキを温めたり、タイヤをウォームアップするという流れが始まったので、それを考慮すると、今日の予選も路気温が2020年の11月(のオートポリス)より暖かかったし、僕のQ1がタイヤをウオームアップする過程で結構温まりが速いような気がするし、でも計測1周目じゃ厳しいようだし……という悩みどころがありました。セクター3のタイム差が結構大事だと思っていたので、セクター1がダメでもセクター2、3でタイヤのピークを引き出してベストタイムが出せたらいいなと思いました。Q2でも12台が走るので、ミスしたら12番手になってよくないのですが、守るより攻めて計測1周目にアタックし、ベストを尽くしたいと思って選択しました。今までやったことがなかったのですが、不安もありましたが2番手を確保できたのでいい経験ができたと思います。
(スタートが)2番手からだし、(自身がスポット参戦した)2020年もドライのレースが行われているので、経験もあります。ただ、そのときのタイヤと若干違うので、タイヤのデグラデーションもかなり考えないといけない。チームとともにベストを尽くして優勝をめざしたいと思います」
予選3位
No. 5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「Q2に向けて(クルマの)アジャストもやったがうまくいかなかった」
「非常に悔しい予選となってしまいました。そもそも朝のフリー走行でクラッシュしてしまったので。幸いダメージはそんなになかったので良かったのですが、メカニックの皆さんにクルマを完璧に仕上げてもらったので、Q1(A組)をトップで通過することができました。『絶対にポール(ポジション)を獲る』と思ってQ2に行ったんですが、路面の変化もそうですし、Q2に向けて(クルマの)アジャストもやりましたがうまくいきませんでした。自分の力不足かなと思います。
Q1では、路面温度が上がっていたので、アウトープッシュでいくということを始まる前からほぼ決めていました。Q1の走り出しはユーズド(タイヤ)で行って、確認したら全然行けそうだったので、そのようにしました。Q2も同じ手順で行って……路面の変化しろがかなり大きかったと思うんですが、普段なら逆かなという感じなんですが、コンディションが上がってくるのかなと思っていたのにすごい悪い方向に行ってた気がします。Q1・AからQ2にかけて、路面の変化しろをかなり感じました。
(決勝に向けて)ロングランもみんなやっていないし、どうなるかわかりませんが、オートポリスでのスーパーフォーミュラの決勝って、SUPER GTと違ってタイヤがもってる気がするんです。どうなるのかなという感じですが、しっかりいい準備をして明日を迎えたいと思います」