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「SUPER FORMULA NEXT50」 第4回カーボンニュートラル開発テスト実施報告

2022年6月21日

株式会社日本レースプロモーション(以下JRP)は、6月20日(月)・21日(火)の2日間、前日までシリーズ第5戦が開催されていた宮城県スポーツランドSUGOで、4回目となるカーボンニュートラル開発テストを行いました。

開発テスト車両 通称「白寅」・「赤寅」

3月5日(土)に発表した通り、JRPは『SUPER FORMULA NEXT50〈ゴー〉(以下SF NEXT50)』を通じ、今後のSUPER FORMULAの舞台を「モビリティとエンターテインメントの技術開発の実験場」と位置づけ、特にモビリティについては、以下の3つのテーマで技術開発を進めてまいります。

①カーボンニュートラルの実現に向けた「素材」「タイヤ」「燃料」の実験
②ドライバーの力が最大限引き出せるエアロダイナミクスの改善
③エンターテインメントの魅力向上に繋がる車両開発

開発テストの評価を行う石浦宏明、塚越広大の両ドライバー、ならびにSF NEXT50テクニカルアバイザーである永井洋治を中心に、HRC(ホンダ・レーシング)、TOYOTA GAZOO Racing、横浜ゴムが一丸となり、2日間で全4セッション、各2時間ずつ計8時間の開発走行テストを実施いたしました。

両日ともに気持ちの良い天候に恵まれたSUGOは、日本のサーキットの中でも最もコースの高低差があり(約70m)、なおかつ非常にテクニカルなレイアウトを持つ、インターナショナルレーシングコースです。

これまでの3回のテストで見えてきた良い部分を、更にポイントを絞って、このサーキットでどのように再評価できるか、様々な比較テストが行われました。
テストでは、3種類目となるカーボンニュートラル・フューエルを使ったエンジンテストや、これまでのテストで良い評価が得られたタイヤの構造部分に、コンパウンドが異なる複数の開発タイヤを持ち込み、テストを実施。また、Bcomp社の麻などの天然素材を活用したバイオコンポジット素材をボディに採用し、熱、水、強度に関する実証テストを行いました。2台での追従走行では、3回のテストで確認された、安全走行に必要な「絶対ダウンフォース量」(現在レースで得られているダウンフォース量より少ない値)で、追い越しやバトルを生み出すことができるか、といったテストが行われました。
更に今回初めて、マシンの「音」に関するテストを実施いたしました。より「レーシング」な音を目指し、排気のメインパイプに加えウェストゲートパイプを試験的に装着し、高音の伸びがどの程度変わるか、熱対策はどうかなどの項目を評価しました。「音」はモータースポーツエンターテイメントの重要な要素の一つとして、今後も引き続き実験を進めてまいります。

JRPでは「SF NEXT50」プロジェクトの重要テーマであるCN開発テストを通して得られたデータを、パートナー企業様とも共有し、市販車も含めたカーボンニュートラルの実現に向けて、今後も大会ごとにテストを実施してまいります。
次回テストは7月18日(月/祝)・19日(火)に富士スピードウェイで実施予定です。グランドスタンドやコース外から走行をご覧いただくことも可能ですので、ご興味のある方にはぜひ富士スピードウェイに足を運んでいただけると幸いです。

開発ドライバー 石浦宏明のコメント

「SUGOはリヤウィングの仰角31度の時と、そこから減らした時と、近づいて走れる距離にそれほど大きな差を感じなかったというのが正直なところです。ただ、近づいた時にダウンフォースが抜ける度合いは、やはり31度の方が大きいです。後ろについて1コーナーに入ると、急にリヤが全く抜けてしまいフラフラしましたが、一気に抜けてしまうので、その差に驚きます。こんなにグリップしないのか、とあらためて気づくことができました。それに対して、ダウンフォースを減らした時には、抜けてもすごく(グリップ感が)変わるというわけではないので、減らした時の方が追走時は走りやすいな、という印象でした。
また、昨日は音のテストをしました。外から聞こえている以上に、ドライビングしている方が音の違いを感じました。乗っている時は、楽器のように、ちょっと甲高い音が、排気が右にあるので右の耳だけに入ってきました。ただ左は静かで、その左右の差が最初は気になりましたが、いつもより(エンジンの)高回転域を使っているような音ですので、走行中は「お、これは速いぞ」というイメージがあり、クルマの速さと音が合っていると思いました。
 今回テストした燃料に関しては、最初ドライバビリティーの部分で微調整が必要でしたが、合わせてもらってからは全く現行のレース燃料とドライバビリティーも同じですし、パワーも同じぐらい出ていて、言われなければ違いが分からないぐらいでした」

開発ドライバー 塚越広大のコメント

「空力に関しては、ここまで3回のテストと、基本的な評価は今回も余り変わりません。ただ追走時、ラインが交錯する場合や、後ろについた時、フルダウンフォースの場合は多く抜ける感じがあって、変化量は大きいです。それに対して、ダウンフォースを減らした時の方が、抜ける量は少ないので、変化量も少ないと思います。交差することがなければ、最終コーナーなどはある一定の距離感で正常に走れるな、と改めて分かりました。ある程度の距離がある時は、どちらのダウンフォース量でもあまり変わらないですが、近づいた時の変化量には違いがあると思いました。これまでのサーキットでも、ダウンフォースを減らせばオーバーテイクが増えるのかというと、それだけではまだ難しいかなという感触があります。その感触はSUGOでも同じです。
今回のカーボンニュートラル燃料については、通常使用しているガソリンとの違いも余り感じることなく普通に走れた感じです。パワーの出方やフィーリングは現行のものにほぼ近い感じです。
タイヤについては、ここまで路面温度が上がるテストは初めてでした。ただ、ロングランも行いましたが、開発中タイヤのグリップが落ちるなどのネガティブな感じは今の所ありませんでした」

テクニカルアドバイザー 永井洋治のコメント

「テスト初日の大きなメニューは4つありました。まずリヤウィングの角度31度とそこから減らしての追走テストをこのSUGOでもやりました。SUGOは追従性に関して、フルダウンフォースの時と減らした時の差がむしろ少なかった、というドライバーのコメントがありました。ただ、ポジションが左右に入れ替わる時には、やはり31度の時の方が影響が大きいというデータが出ています。プラスして大きい要素は絶対値です。ダウンフォースを減らした時の絶対値でも、問題なく走行できるというということでしたので、次の車両の絶対ダウンフォース量を決めるという意味では、色々なサーキットで確認できたというのは貴重でした。
今回もタイヤテストやバイオコンポジット素材の試験をやりました。カーボンニュートラルの素材も大体煮詰まっていますので、このSUGOでもチェックでき、貴重なテストとなりました。
そして今回新たに赤寅でエンジン音に関しての実験を行いました。それに関しては、色々な捉え方があると思いますが、まず「できた」ということを評価したいと思います。実際に手応えはありましたので、今後もっとチューニングすることで、ポテンシャルはまだまだ引き出せると思います。カーボンニュートラルを使った多気筒エンジンや、ダウンサイジング、将来のレーシングカーの選択肢を広げる可能性がある、大変良い試験ができたと思います。
そして2日目は3種類目の燃料のテストを行いました。製造会社が違うので、成分が微妙に異なって
いたり、作り方にも少し違いがあると思います。エンジニアリング的にネガな要素は、今までのところ今回のものが一番少ないかも知れないなという感触を持ちました。
次回のテストには雨を期待しています。ドライタイヤは大体絞り込めて来ましたが、ウェットタイヤは1回もテストができていないので、そこが今最大の課題です。中でも、ウェットのウォームアップ性を試したいのですが、気温が高くなってきて試せない条件になって来ています。雨が降って、少しでも路面温度が下がった状態で、次回テストができれば嬉しいです。バイオコンポジット素材も雨で試したいと思っています。また、次回からはホンダエンジンを搭載した白寅でも音のテストをする予定ですので、それにも期待しています。今回がスタートで、あとはどんどん良くなる一方なので、そのポテンシャルをどこまで引き出せるか、非常に楽しみです」

これまでの開発テストの模様をご紹介する映像記録はSUPER FORMULA公式YouTubeで御覧ください。

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