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「7番グリットから優勝できて非常にうれしい」第8戦決勝記者会見

2022年8月21日

決勝1位
No.19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)
「7番グリットから優勝できて非常にうれしい」

「(2019年第2戦オートポリスでの優勝から)3年と間が開いたんですが、7番グリットから優勝できて非常にうれしいです。(レース終盤から追い上げてきた)平川(亮)選手のペースは速かったですが、抜かれない自信があったんで。なんか自分にびっくりという感じじゃなくて、ちゃんとミスなくしっかりと押さえ切ることができて。どっちかと言うと(勝てて)ホッとしたというか。うれしいというよりもそんな感じでした。
(タイヤ交換を終えてコースに戻ったときは)正直、トラフィックに引っかかってしまって。自分のペース……もっと速く走れたんですけど、3台ぐらいに2〜3秒以内に近づくと自分のペースで走れないんで。そこですごくロスをして、『この作戦、失敗だ』と思いました。それ以上に自分がそこまで速いタイムで走れていたのは良かったんですけど。まぁ作戦というのは結果論なので、走っているときは『失敗したな』と思ったけれど勝てたので、これが正解ってことで。やっぱり(レースは)”生き物”で、ピットアウトした場所に今日みたいにもっとクルマがいたら勝ててないし、クルマがいなかったらもっと楽に勝てていたし。相手がいることなので、ある程度こうだろうということは予測できますが、戦略(が正しかったかどうか)はもう結果論だと思います。
(平川との最後のバトルについて)ミラーで見ていると平川選手がすごく速くて。野尻(智紀)選手と牧野(任祐)選手を抜いてきているのも見えていました。ミラーでどんどん(姿が)近づいてきてすごいなと思ったのですが、逆に(闘志が)燃えてきて。気合いが入りました。絶対バトルで負けるつもりはないし、とりあえずインだけは絶対に開けたくなくて。自分が止まれなくてもズバッと抜かれるくらいなら、自分で飛んでいく(コースアウトする)方がいいと思ってて。そういう気持ちでやっているので。ただ、90度コーナー(での攻防戦)に関しては、そこは今までの自分の経験でしっかりと押さえることができました」

決勝2位
No.20 平川 亮(carenex TEAM IMPUL)
「6位から2位ということを考えると上出来だったと思う」

「(第6戦)富士と昨日(第7戦)を合わせて2回連続リタイヤとなったので、まずはしっかりとポイントを獲得できて表彰台に上がれて良かったと思います。正直勝ちたかったですが、(予選)6位から(決勝)2位ということを考えると上出来だったかと思います。今日勝てなかったので、(最終戦の)鈴鹿で2連勝して今シーズンを終わりたいなと思います。
レース中は前が開けるまでは我慢をして、前の隊列についているような形で。前が開けてからもまだ20周はあると知っていたので、特にプッシュはせずしっかりとマネージメントして走ってました。どっちかと言うとタイヤを残しておいくというか……前半スティントの最後をしっかりと走れるように、タイヤを残しておくような感じでいつも通り(の作戦)という感じでした。(作戦は終盤に)タイヤを換えて抜くというものだったので、できるだけギャップは広げておかなきゃいけないから、もちろんそこは(ギャップを)広げられるように頑張って走りました。あとはタイヤ交換が結構早かったので、思ってたよりも前に出られて。正直ピットに入るまではトップを狙えるチャンスはないと思っていました。なので、関口(雄飛)選手と(のバトルの)チャンスが生まれたのかなと。最後は抜けませんでしたがそういうチャンスを生んでくれたピット作業には感謝しています。今日は2台ともチームワークが良かったのかなと思います」

決勝3位
No. 5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「抜きに行くような感じにはならず、難しい展開だった」

「5番手スタートで3位フィニッシュとポジションを上げることができました。展開的には2番手を走って関口(雄飛)さんを追いかけていましたが、自分のペースも悪くなかったんですが抜きに行くような感じにはならず、難しい展開だったかなと思います。
(15周終わりでタイヤ交換し、コースに戻った野尻智紀と攻防戦になったが)野尻さんのアウトラップだったんですが、1コーナーで(2台が)被りながら出て行くぐらいかなと思ってたんですけど、(野尻が)思ったよりも前にいて。3コーナーに関しては、野尻さんもすごいクリーンに一車身を残してくれて。ぶつかるかぶつからないかギリギリぐらいのところでしたが、クリーンにレースが出てきたかなと思います。
戦略的には関口さんがおっしゃってた通りで、正直僕も失敗したと思ったんですけど、ただ(ピットインせずにコースに)残っていた組(ドライバーたちを)オーバーテイクしながらでも(自身の)ペースが速かったので、結果的に良い方向に転んだので。僕もピットアウトした時は『これ、失敗やな』と思ったんですが、うまくいったんで。ペース的には今までちょっとレースペースがすごい厳しくて……っていうのがあったんです。前戦の富士もそうですし、SUGOの決勝もそうでしたし。今はどんどん良くなってて、今回良かったと思います。あとやっぱり予選順位がもうちょっと前に行けたら決勝でもうちょっと楽になると思うので、もうひと押しかなという感じです」

優勝チーム監督:carenex TEAM IMPUL
星野一樹監督代行
「狙っていた結果ではあったが、本当に成し遂げられるとは思ってなかった」

「レースのスタート前に、19号車の(関口)雄飛と20号車の平川(亮)のお互いが、ベストを尽くして勝てるというチームとしての作戦を採ったら、それが(19号車と20号車で)別々の作戦だったというだけで。チームとして『絶対こっちで行こう、あっちで行こう』というのはありませんでした。それぞれの号車のチームがやった結果が、37周をマックスで戦ってもあれだけ接戦でゴールできたっていうところが、チーム全体としてものすごいことを成し遂げたんだなって……残り3周くらいはちゃんと画面が見られなかったですが、素晴らしい結果を出せて良かったと思います。
最初からスタートでものすごい前に出ない限りは、20号車の方はステイアウトとして行くという作戦だったんで。ポジションキープかひとつ(順位が)上がったくらいだったので、そのまま行きました。前のクルマがアンダーカットを狙ってどんどんピットに入ったのに対してカバーしていくだろうと予想し、20号車はステイアウトする作戦で行きました。予想よりも(後続を)引き離せなかったということでもなくて、残り5周、6周のところで最後プッシュして抜き返すというプラン通りでした。それが最後になって19号車との戦いになったという結果でした。
(チームインパルとしてのワン・ツーフィニッシュは、2007年第1戦富士以来となるが)もう覚えてないくらいワン・ツーフィニッシュがない中で、最後残り3周くらいの時に(関口と平川が)ガチンコで……。(星野一義)監督が真横にいたので『もう、このままやらせますよ!』と言ったら、『おぉ!やらせろ』と叫んで興奮していたので、もうこれが”TEAM IMPUL”だなと思いながら、僕も2台がぶつかろうが、1位を懸けて19号車と20号車に戦って(欲しいと思った)。最後は90度コーナーを立ち上がったところで(接触寸前の)ヒヤッとしたシーンもありましたが、あれすら”TEAM IMPUL”だと思いながら見ていました。
残り3周の時点で、このまま行かしていいですかと尋ねて、「やらせろ」と(星野監督から)怒鳴られた時からもう(感情が高まり)ウルウルとしていました。狙っていた結果ではありましたが、本当に成し遂げられるとは思ってなかった部分もあったので。それが目の前で起きていたので、そこからは複雑な気持ちで……。(20号車の)平川もここ数戦苦汁をなめていたし、(19号車の)雄飛は前回、優勝を目の前にして残り95%のところまでレースを支配していながら勝てなかった……それはもうチーム側の責任だったので。2台一緒にゴールしてくれないかなと思っていたくらい複雑な気持ちで見ていました。(序盤から激しいチーム内バトルを見せたが)インパルは(チームメイト同士が)2台で戦っていたら、監督はうれしく思うし、10周目以降にピットインできるというルールの中で、9周目が終わった時に前にいる方に(ピットインのタイミングを決める)決定権があるので、そこはやはり19号車も20号車も前にいたかったと思います。序盤からヒートアップしたのは、素晴らしい戦いだったと思います」

BRM Winners AwordとしてViron Japan株式会社 滝川代表取締役CEOより特製クロノグラフが贈呈された

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