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公式合同テスト 「マンデーミーティング」

2018年3月15日

第一回公式合同テスト初日、全セッション終了後に4選手を囲んで会見が行われた。

 

No.1 石浦宏明 P.MU/CERUMO・INGING
「昨日久しぶりに走って、昨日はソフトタイヤだけ使ったんですが、正直アタックラップで、『んっ?これはピークグリップが1周持たないのか?』『12月のテストの時とフィーリングが違うな』と思っていました。昨日のデモレース中に(ボクの後ろにいたドライバーから)ボクが滑っているのを明らかに見られたかな、という感じです。『(よりグリップし)タレるタイヤを作ってください』と(JRPが)お願いをしているので、予定通りタレるなと。これはソフトの使い方が難しいなと昨日は思っていました。今日も走り出しは昨日使ったソフトタイヤでそのまま走ったんですが、なかなかグリップが得られなくて、難しかったので途中でミディアムに変えました。ほぼそのミディアムで1日通して走りました。途中もちろん色々セットアップは変更しています。12月のテストの時からタイム的にあまり上の方に行けていなかったので、みんなからは『それでも余裕なんでしょ?』と言われていましたが、実は12月の時は最後までタイムが出せなくて結構困っていました。今日一日色々やったことが最後にタイムに繋がったので、そういう意味では今日は進歩出来た一日だったかなと思います」

 

No.16 山本尚貴 TEAM MUGEN
「持ち込みのセットが上手く機能しているので、その確認が出来たのと、今回の一番のテーマは、ソフトとミディアムタイヤをしっかりと把握することだったので、昨日今日でしっかりと確認出来ましたし、ロングでもソフトタイヤの印象をある程度掴むことができたので、最終日に向けてさらにクルマを改善していけたらな、と思っています」

 

No.15 福住仁嶺 TEAM MUGEN
「昨日50分の走行、今日4時間走って、ボクの中ではクルマに慣れる事が一番でした。F2のテストが終わって今回すぐのテストですので、とりあえず慣れることに集中していました。先程石浦選手も仰っていましたが、(デモレースの)7周のレースでもソフトタイヤがタレる感じがあったので、これはレースになったら面白いのか、それとも大変になるのか、と言った印象がありました。今日のテストに関しては、午前中はドライビングの中でタイムを詰めることもありましたし、午後は、午前中色々試していった中で合わせ込んでいくという方向でしたが、自分のドライビングミスで最初はデグナー2つ目でブレーキがロックしてしまいコースアウトしてしまいました。チームや、他の選手たちに迷惑をかけてしまい申し訳なかったです。チームが素早くクルマを直してくれて最後にソフトタイヤでアタックすることが出来たんですが、そこも少し不安定な箇所があって自分が合わせきれず、スピンしてしまいました。そんな中でも分かったことや、吸収出来たことも多かったので、明日はそこをまとめてしっかりと走りたいと思います」

 

No.6 松下信治  DOCOMO TEAM DANDELION
「今日は自分なりに予めメニューを決めていて、主にはドライビングに関することなんですけど、チームメイトの野尻選手と比べてまだ劣っているところが前回のテストからあったので、まずはそこに集中してドライビングで同じ土俵に立てるようにということを心がけていました。徐々にステップアップしてきて最後にミディアムのニュータイヤを入れた時には結構出来ていました。もちろんバランスのセットアップについては、石浦選手たちに(タイム的に)前に行かれているので、そのあたりはまだ詰める部分があるのかなと思っています。それでも自分で作ったメニューはこなせたのでそこはハッピーです。

山本
(ソフトタイヤのリアのグリップが不足していることについては?)まだ改善できていないです。ただ今日やっていたことは別のメニューだったので、明日に向けては違う部分を変更してみて、明日改善出来ればいいかなと思っています。
(ミディアムタイヤでトップタイムだった石浦選手については?)もう今年もチャンピオン決まりですね!(笑)今回はHondaエンジン勢としては燃料リストリクターは装着されていますが、作動はさせないという運用をしていました。ただそこは統一した規則でテストをしないと、見てくださっているファンの方々に対して「Hondaは遅いんだ」という話になってしまうので、そこはきちんとした運用をやって欲しい。セクターだけでコンマ5秒とか違ってくると、クルマを変えたほうが良いのか、ドライビングを変えないといけないのか、というぐらい凄く迷ってしまいます」

石浦
「その通りで、走っているボク達からしても、自分がどこにいるのか(自分のタイムが全体のどの位置にいるのか)がわからないので凄く困っています。OTSを作動する前(セクター1、2)はボクのタイムの周辺に6人から7人くらいいましたね。だから、多分タイム的には接戦だとは思います」

山本
「テストなので動作確認は必要だと思いますが、実際の予選ではOTSは使用出来ないので、その辺は時間を決めて動作の確認作業をするとか統一した方が良いですね」

松下
「ミディアムタイヤは結構好きですね。バランスも合っていたと思います。ソフトタイヤに関しては、グリップの違いがボク的にはあまりなく、コンマ4しか上がらなかったので、全体を完璧に決めたとしても今日の石浦さんのタイムが出たかどうかという感じですね。今日はミディアムタイヤにセットが合っていたんでしょうね」

福住
「今日はソフトタイヤでスピンしてしまったんですが、ボク的にはソフトの方がグリップ感がありますね」

山本
「昨日まではソフトタイヤがあまり上手く使えなかったので、ミディアム寄りのセッティングだったかなと思っていましたが、今日は良かれと思ってセットを変えたらどちらとも言えない状態になってしまいました。ミディアムもあまり速くなかったですし、ソフト履いても尖ったような速さはなかったです。そういう意味では中間セットですが、レベルの低い中間にいたので、明日はどちらでも速いセットを見つけたいです。ただみんな思っていると思いますがこの時期速く走れたからと言ってそれがあまり重要なものでもないので、それよりもロングのタイムでソフトとミディアムにどれくらいの差があって、デグラデーション的にどれくらいの違いがあってという事をみんな重要視していると思います」

山本
(開幕戦では2ストップ作戦も考えられますか?)今日の感じだとソフトの持ちが悪いし、去年からミディアムタイヤは変更されていないと思うので、であればミディアムで長く走れるし、ソフトはパッと履いて、あとはミディアムで走るかそれの逆かという感じだと思います。そういう意味では、今の段階で2ストップのメリットはまだ見い出せていないです」

福住
「F2からSFに乗り換える分にはそんなに問題ではないんですが、F2は特殊なクルマなので、SF終わってすぐF2のレースウイークとかになると若干心配な部分がありますね。特にブレーキに必要な踏力が違いますし、ステアリングの重さも違います。クルマも重いので走らせ方が全然違います」

山本
(ソフトタイヤのオチ具合を表現すると?)それは明日(福住)仁嶺に聞くと上手く言ってくれると思います(笑)ボクは、リアのグリップが足らないので全域でオーバーステアになるのですが、特にハイスピードコーナーで割と難しい状態になります。クルマの状態としてココがあまり良くないと思い当たる節もあるので、それを直した後で印象が変わるといいですね。現状はアウトラップが一番グリップしていて、2周目3周目が全然グリップしてないです。フロントについてはオチをあまり感じないです。ソフトの方がミディアムよりもハンドルが重くなります。そこで後ろがグリップしていないので、もう振り子の状態ですね。正直ロングをやると疲れましたね。明日のソフトでのロングランテストと富士テストを踏まえて、開幕戦に皆がどう合わせて来るか、ある意味楽しみですね。
(突発的にオチますか?)そうですね、徐々に来る感じではなく・・・坂道を下る感じではなく、崖から落ちる感じでしょうか。いきなりドンとオチる感じがありましたね」

福住
「F2の方がデグラデーションは激しいですね。『なんか来てるな?』と思ったら次の周いきなりオチますね。崖からという感じですが、そこはタイヤマネージメントの上手な松下さんから(笑)」

松下
「(笑)ボク的にはいま仁嶺が言ったようにF2の方がもっと激しいですね。リアタイヤの上限温度があるんですがそれを越えてしまうと来ます。ですので、鈴鹿のS字カーブも1つ目2つ目でタイヤ温度が上がって来るんですが、温度を上げなければ崖は来ない。(そこはアドバンテージになりますね?)難しさは結局同じだと思いますので、明日はコントロールしてやってみたいと思います」

 

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