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Fuji Speedway合同テスト 初日最速は関口雄飛

2018年3月28日

全日本スーパーフォーミュラ選手権 第2回公式合同テスト 初日レポート


春分の日以降、気温が急激に上昇している日本列島。全日本スーパーフォーミュラ選手権第2回公式合同テストの初日となった3月28日(水)には、この1週間で最も気温が上がり、初夏を思わせる温かさとなった。周辺に木蓮や河津桜が咲き乱れる中、静岡県富士スピードウェイには、多くの観客が来場。春休み中の子供たちも含め、国内最速マシンの走りに酔いしれた。この初日のセッションで総合トップタイムをマークしたのは、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。関口は1回目のセッションで出したトップタイムが自己ベストとなった。これに続いたのは、午後のセッションでトップタイムをマークしたNo.2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、総合3番手には午前中2番手のタイムをマークしたNo.37 ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)。以下、午後のセッションで2番手だったNo.4 山下健太(KONDO RACING)、No.15 福住仁嶺(TEAM MUGEN)。福住は午後のセッション3番手で、ホンダエンジンユーザーではトップとなった。

開幕前最後の走行となる3月28日(水)~29日(木)の合同テストには、シーズンにレギュラー参戦する19台のマシンが参加。この中でTEAM MUGENの15号車だけは、初日が福住仁嶺、2日目が阪口晴南と2人のドライバーがステアリングを握ることになっている。また、前回の鈴鹿テストで2名のドライバーを搭乗させたUOMO SUNOCO TEAM LEMANSは、シーズンを戦う正ドライバーとして、ピエトロ・フィッティパルディの起用を正式発表。富士のテストではフィッティパルディが本戦に向けての最終仕上げを行うことになった。
今回のテストで各車が使用できるタイヤはドライが8セット。うち、鈴鹿テストから持ち越した物が2セット(ニュータイヤ、ユーズドタイヤ、またコンパウンドは問わず)。富士で新たにニュータイヤが6セット(ミディアム4セット、ソフト2セット)供給されている。また、初日、2日目とも、午前中のセッションでは各車2回ずつオーバーテイクボタンの使用が可能(午後は使用不可)となっているため、ニュータイヤでのアタック時には、これを使用するものと思われた。

さて、テスト初日の28日(水)は、朝からポカポカ陽気。最初のセッションが始まった午前9時半の時点で、すでに気温は17℃、路面温度は23℃まで上昇した。そんなコンディションの下、ピット出口がオープンされると、No.20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM UMOUL)、No.7 ピエトロ・フィッティパルディ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)、No.50 千代勝正(B-Max Racing team)、No.1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、No.17 塚越広大(REAL RACING)、NO.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)、NO.5 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、山下、NO.18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、NO.64 ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)、福住、NO.65 伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)、NO.6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)、NO.36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)らが続々コースイン。マシンのチェックをして、そのままピットに戻るドライバーも複数名いたが、キャシディやロシター、カーティケヤンらは、序盤から精力的に周回を重ね、1分25秒台前半のタイムに入れてくる。また、開始から15分ほどすると、山下が真っ先に24秒台に突入。カーティケヤンも24秒台を連発してくる。その他の各車も計測してはピットに入って足回りや空力のセットアップを変更。データ取りを行っていた。また、コースから戻ってくるたびに、ピットストップ位置に停止する練習をしたり、スタート練習をするドライバーも多く見られた。
一方、この段階で、まだ全くコースに入っていなかったのは、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。石浦や可夢偉、平川もマシンチェックの後はピットで待機し、なかなか本格的な走行には入らなかった。その後、石浦がセッション開始から20分過ぎにコースへ。走り始めた石浦は、間もなく1分24秒225とその時点でのトップタイムを書き換える。その直後にこれを上回ったのは、平川。平川は1分24秒222までタイムアップ。さらに開始29分というところでは、山下が1分24秒135までタイムを伸ばしてきた。そして、最後までピットに待機していた関口が、ようやく走行を開始したのは、セッション開始から35分過ぎ。可夢偉もこの頃になると本格的な走行に入る。ミディアムのユーズドタイヤを履いた可夢偉は、一気に1分23秒896、1分23秒761とタイムを伸ばしてくる。この時点でトップに立っていたのは、ソフトのユーズドで1分23秒417をマークしていた平川だったが、可夢偉はこれに続いた。また、開始から47分という時点では、関口が1分23秒226と一気にトップ浮上。こちらも可夢偉と同様、ミディアムのユーズドタイヤでのタイムだった。その後、セッションが折り返す頃になると、キャシディがミディアムのニュータイヤを投入し、1分23秒429までタイムアップ。この時点での3番手に浮上してくる。ホンダ勢でも、福住、野尻がミディアムのユーズドで23秒台に突入。残り30分というところでは、ミディアムのニュータイヤを投入したカーティケヤンが1分23秒133でトップタイムを書き換えてきた。
その10分後、セッションの残り時間が20分となったところで、セッションは赤旗によって中断される。これは塚越が最終コーナーでスピンしたためだったが、塚越はすぐに自力でピットに戻った。そのため、中断時間は3分ほどでセッションは再開。このタイミングで、関口がソフトのニュータイヤ、山下がミディアムのニュータイヤ、塚越がソフトのニュータイヤ、ロシターがミディアムのニュータイヤを投入している。その中で、驚異的なトップタイムを叩き出したのは、関口。関口はミディアムでマークしていたそれまでの自己ベストラップを1秒半近く上回る1分21秒861をマーク。他のドライバーに大きな差をつけた。これに続いたのは、ミディアムに続いてセッション終盤にソフトのニュータイヤを投入したロシター。だが、そのベストタイムは1分22秒611と、関口からは約コンマ8秒遅れとなっている。3番手には、ソフトのユーズドでアタックした千代。千代は1分22秒767と、ロシターからコンマ1秒差というところに迫った。以下、セッション終盤にミディアムのニュータイヤを装着した石浦とNo.2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、ソフトのユーズドで自己ベストを出した野尻、セッション終盤にソフトのニュータイヤを投入したものの、ミディアムでの自己ベストに届かなかったカーティケヤン、ミディアムのユーズドタイヤでタイムを刻んだ山本と続いている。こうしたドライバーたちに対して、2時間のセッションすべてをソフトのユーズドタイヤで走り切ったのが、フィッティパルディ。昨年も、各レースで独自の作戦を色々と繰り出してきたUOMO SUNOCO TEAM LEMANSが、今年も着々と本戦を見据えての準備を行っている様子が見て取れた。

2時間半のインターバルを経て、2回目のセッションが始まったのは午後2時。この頃になると、上着を着ていると汗ばむほどの陽気となり、気温は22℃、路面温度は31℃まで上昇する。そのコンディションの下、セッションが始まると、キャシディ、平川、塚越、伊沢、野尻、可夢偉、カーティケヤン、福住、山下、No.8 大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、松下、千代、山本といった順で次々にコースイン。セッション序盤に、平川、山本、福住が1分23秒台に入って来るが、その後なかなかタイムの更新はなかった。多くのドライバーがユーズドタイヤで走行していたこともあるが、温度が高くなってしまったこともあり、路面コンディションが悪化。また、ロングランをしている選手なども多かった影響で、タイムも上がって来なかったのだ。中でも、ロシターはミディアムとソフト、それぞれで連続約20周を走行。満タンでスタートして、レースシミュレーションを行っている。午後のセッションでは、全くニュータイヤも使用していない。一方、コンディションが余り良くない中で、セットアップメニューをこなしていくドライバーも。ここで方向性が見えたというドライバーもいるが、逆に判断が難しいというドライバーの声も聞かれている。


さて、そんな風に進んで行ったセッションだが、開始から1時間半が経ったところで、赤旗が提示される。これは、山本が100Rでスピンアウト。タイヤバリアに激突して、右リヤサスペンションにダメージを負ったためだ。このマシンの回収が終わると、セッションは午後3時43分に再開。当初の予定から10分延長されて、午後4時10分にチェッカーが提示されることになった。セッションが再開されてからは、初日の仕上げとしてニュータイヤを投入するドライバーがチラホラと現れ始め、タイムモニターにも動きが出始める。この中で、まず残り15分という時点でミディアムのニュータイヤを履き、トップタイムを書き換えたのが、石浦。石浦はここで1分22秒812をマークしたが、その後はピットに戻り、最後までコースには出なかった。この石浦のタイムがひとつのターゲットとなり、その他のドライバーはセッションの残り時間が10分を切ってからニュータイヤを投入。その中で、ソフトのニュータイヤを履いた福住が、残り4分という時点で1分22秒741とトップタイムを書き換える。これに続いて、トップタイムを書き換えたのが同じくソフトのニュータイヤを投入した山下。山下は、アタック1周目で1分22秒741をマークすると、翌周も連続でプッシュを続けた。この2周目では、セクター2まで1周目を上回っていたが、セクター3で若干失速。1分22秒843と、1周目のタイムには及ばなかった。一方、この頃アタック2周目に入っていたのが、国本。国本はアタック1周目こそ1分22秒741だったが、アタック2周目には大きくタイムアップ。1分22秒168とトップタイムを書き換えた。その結果、午後は国本がトップ。以下、ソフトのニュータイヤを装着した山下、福住。さらに、ミディアムの石浦、ソフトの塚越と続いた。だが、午後はオーバーテイクボタンの使用ができなかったこともあり、総合トップは関口となっている。

明日、テスト2日目も好天に恵まれるという予報の富士スピードウェイ。いよいよ開幕前最後の仕上げとなる大切な1日だが、誰がどんなタイムを刻むのか。非常に気になるところだ。

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