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エンジニアたちの作戦計画
第1戦 富士スピードウェイ

TEAM MUGEN

16一瀬 俊浩

ドライバー:野尻 智紀

今季の担当車両・ドライバーとコンビを組むのはいつからですか? ご自身の移籍、担当ドライバー変更などがあれば、それも書き添えてください。

16号車と野尻智紀選手は、SF19に変わった2019年から担当させていただいており、今年で3年目になります。

簡単に(でなくてもいいのですが)自己紹介をお願いします。またモータースポーツ・エンジニアとしての経験・経歴についても語っていただければと思います。

岐阜県出身の30歳です。大学卒業後、2013年にモータースポーツの世界に入り、スーパーGT・GT300クラスのデータエンジニアを担当したのがキャリアの始まりです。上記のように、2017年からはスーパーフォーミュラでもエンジニアをさせていただいています。

モータースポーツの仕事に就かれる前の経歴、他の職種からの転職など、お教えください。

大学で理工学部を卒業し、新卒でモータースポーツ業界に入りました。学生時代に自動車工学を学んでいたのは現在の仕事にとても役立っています。

開幕前2度のテストでは、今シーズンに向けてどんな狙いでプログラムを消化しましたか?「このくらいなら書いてもいいかな」というところで、大きな流れだけでも良いので教えてください。「全部、内緒」でもかまいませんけれど…

テストのプログラムは、①2020年の弱点を強化することと、②さらなるパフォーマンスアップ、の二つを軸として実施しました。パフォーマンスアップを狙ったテストでは、レースウィークには試すことが難しいセットアップ・アイテムに焦点を当てて試していきました。

開幕前のテストを通して、ドライバーのマシンとのコミュニケーション、手足のように操る一体感は深まった様子でしたか? そのポイントはどのあたりでしょうか?

コンビを組んで3年目なので、野尻選手が求めるセットアップの理想は理解できるようになってきましたが、まだ形にはなっていないかな…という印象です。高いグリップレベルと走りやすさを高次元で両立させることが重要だと考えています。

SF19のセットアップを仕立て、仕上げる中でご自身として「ここが肝心」と考えているポイントはどのあたりでしょうか? もちろん複数あると思いますが、重視する度合いで言えば、どんな順番、あるいは流れになるでしょうか?

サーキットによって優先度は変わりますが、エアロで得られるグリップとメカニカルなグリップのそれぞれをどれだけ高められるか、ということに注目してセットアップしています。

今年の目標を教えてください。

2020年は最終戦でチャンピオンを争えるところにいたものの取り損ねてしまったので、今年はシリーズチャンピオンを目指します。

最後に新しいシーズンに向けてSFを愛するファンの皆様に一言。

SF19が導入されて今年で3年目となります。そのため、今年は昨年以上に熾烈な競争となると思います。その中でぜひ、僕たちのチームの活躍を楽しみにしていてください。

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