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高桐 唯詩 スーパー・クリップ 「スペシャル・コントリビューター」編

2019年12月26日

クリップNo.21

「レースは俺の東大」
 
静岡。清流、安倍川の水で産湯を使い、
高一でモトクロスの道に単身飛び込んだ。
18歳でニッサンのテスト。だが下積み。日かげの身。
貯金、借金でフォーミュラを始めると、とてつもなく速い。
反面、レース前夜は寝られないほど神経質。
今でこそ温和だが、F2時代には、近づくこと、
声をかけることもできないほど、ピリピリした怖い存在。
2002年、55歳で引退。
「俺は東大を出ていない。レースが俺の東大。すべてレースで学んだ」が口ぐせ。
チームオーナー兼監督としての星野一義は、
常にレース界の明日を憂いて、思いをめぐらせている。
「レースには夢がなくちゃいけない。モーターホームも、チームも立派に
したい」
常に勝つこと。そのための体制を整えること。速い選手を育てること。
ほとばしるレース魂。闘魂ここにあり。
この世界に、星野一義というすごい人間がいて良かった。
まだ枯れてはいけない。円熟の時よ、続け!
 
 

クリップNo.20

「フォーミュラ武士道ここにあり」
 
武士である。三河の子である。
フェアレディZに乗り、鳳来寺山を駆け抜け、速さを磨き、
マツダ・ロータリー・クーペでデビュー。
やがてF2にフル参戦。HONDA V6エンジンでBMW勢を一蹴し、チャンピオン。
当時のF2は朝から、ピットもスタンドも緊張感に包まれ、
まさに侍たちの真剣勝負の場であった。
1987年のF1デビューはセナがチームメイト。
日本初のフルタイムF1ドライバーとして、世界を相手に戦った。
その人気は今の誰よりも凄かった。
まさに日本のレース界最大の貢献者といって良い。
非常に正直な性格で、お愛想が言えない。無駄な世間話も嫌い。
ただチームとしてレースに臨む時は能弁で、スタッフやドライバーを気遣う。
ひとつ言えることは「レーシングドライバーは商売人ではない」
「勝たなくては価値がない。勝ってこそレーサー」そう心に秘めているようだ。
フォーミュラ武士道精神ここにあり。
切れ味鋭い作戦を見てみたい。
 
 

クリップNo.19

「レース生活35年。紳士は磨かれた」
 
カーナンバー「30」。黒色のF3が富士のコースに出た。
ウイングをぶつけてピットに戻って、恥ずかしそうに照れ笑い。
あれは1988年、24歳の頃だった。
マッチがレーシングドライバーとして、性根を叩きこまれたのは、
1995年、ル・マンに挑戦するニッサンGTR LMのNISMO合宿だった。
反吐が出るほど走らされ、デフの使い方、ギアの使い方を学んだ。
その頃、全日本GTではポルシェで優勝。ル・マンGTRではアンカーとして完走。
全日本F3000には6年間乗った。
筆者、ル・マンをはじめ、F1ハンガリーで二人旅しつつ、話を聞いた。
マッチは真面目で、ストイックで、人の面倒を見ることが好き。
またチーム構築のためならば、
単身、海外のチームオーナーと話をする度胸も持つ。
近藤真彦監督こそ、まさにレースの世界で男っぷり(紳士道)を
磨いてきた人である。
「芸能人だから成功した」なんて絶対に思わないでほしい。
小さいことの積み重ね。
常に努力してきたから、2018年のチームチャンピオンがあり、
大きな包容力を感じさせる、現在の地位があるのだ。
 
 

クリップNo.18

「荒波を乗り越え、羽ばたく」
 
実父、中野常治氏はF2レーサーだった。信治は11歳でカートを始め、
国際カートGPで優勝。無限のワークスドライバーとなる。
1989年英国フォーミュラ・ボクスオールで修業。
1997年リジェ無限からF1デビューするも、
プロスト・グランプリにチーム売却されて逆風が吹いた。
26歳。中野は、ルックス良し、将来性抜群。日本を背負って立つ、
ヒーロー候補だったが、世界の荒波に翻弄された。
次のフィールドはCARTシリーズ。インディ・ジャパンや、インディ500に出場。
2004年には国内で、チームクニミツNSXにも乗り、2005年からはル・マンへ。
中野はモナコ、ル・マン、インディ500。世界三大レース経験者だが、
心の中には、苦しい時期の思いが、多いのではないだろうか。
2019年、48歳になった中野は、古巣、無限の監督に就任。
鈴鹿レーシング・スクールの副校長にもなり、
世界へと羽ばたく後輩を育てる立場になった。
人生、山あり谷あり。今まで受けた人の恩を、
今後は人に授け、与えていく役割である。
2020年、中野信治の飛躍に大いに期待したい。
 
 

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Super Clip スーパー・クリップ
レースウイークエンドの鮮烈なモーメントを
超一流フォトグラファーと詩人が捉える新コーナー。
今月は「スペシャル・コントリビューター編」として
レジェンド監督讃歌をお届けします。

Photography by M.Kobayashi & Y.Onishi
Word by Tadashi Takagiri

執筆者紹介
Tadashi Takagiri
詩人&ジャーナリスト。1970年よりレース取材。フジテレビF1中継の
アバン・タイトル・ポエムすべてを執筆。F1総集編30年執筆。
伝説のラジオ番組「アドバンサウンドコックピット」構成者。

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