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高桐 唯詩 スーパー・クリップ

2019年7月26日

クリップNo.1

「雨のナカジマ。やっとかめの勝利」
 
サトル・ナカジマは雨のレースに強かった。
F1引退の1991年最終戦アデレード(オーストラリア)も豪雨。
6才の一貴が小旗を振って応援していた。
あれから28年。チームは国内で4回チャンピオン。
この富士で、9年ぶりの勝利に沸いた。
ナカジマレーシングは今、最も進んだチームに変貌。
外国人エンジニアと日本人スタッフ。ITテクノロジーの導入。
勝つためのハイブリッドなチームが出来つつある。
思わず出た三河弁「やっとかめ」(久しぶり)のビクトリー。
ここ数年間は、大ジャンプのための、アマガエルのしゃがみこみだったのかもしれない

 

 
 

クリップNo.2

「のびしろたっぷり。余裕のパロくん」
 
ポール・ツウ・ウインはレース通の外国人が最も称賛する勝ち方。
アレックスは金曜から速く、難しい雨の予選で初ポール。
SCが離れた4周目のダッシュを見ればルーキーと思えぬ上手さでリードした。
15周目2位に10秒近い差をつけ1分42秒569のファステストをマーク。
そこからチームは「押さえろ」と何回も命じた。
速いドライバーは、リンゴの皮の上をトレースしていくようなもの。
もっと速いやつは、その上のワックスを滑って行く。
アレックスは、ぬかるむコースで尚も余裕あり。まだまだのびしろたっぷり。
なんだか若い頃のミハエル・シューマッハやハッキネンを見ているようだ。

 

 
 

クリップNo.3

「全員マンセル。全員アレジ」
 
雨のレースは水煙りでよくわからないという人も多い。
だがドライバーたちはレインシャワーの中、全身全霊で戦った。
コース全域でバトル炸裂。終盤の野尻、石浦、中嶋、可夢偉たちの競演は秀逸。
それはセナがいない1994年のF1鈴鹿に似て、雨中のアレジ対マンセルの3位争い。
あの130Rの激闘をほうふつとさせた。
デイトナ勝者、ル・マン&WECチャンピオン。ベテランと新人の全力バトル。なんと贅沢なドラマか。
完走19台はSF19の優秀さの証明であり、富士スピードウエイのレースパフォーマンス上の信頼性も証明された。

 

 
 

クリップNo.4

「ノーアタック、ノーチャンス」
 
チーム無限のエース野尻。
菅生では攻めていって1コーナーの砂に埋もれた。
しかし富士では集中を切らさず、攻め来るライバルを押さえ4位。
己の存在を確かめ、目標を見失わず、あのミスを取り返し、
チームに対しての責任を果たした。
時には吐くほどまで自分を追い込む野尻。
これからはもっと図太く、気迫の攻めを!

 

 
 

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Super Clip スーパー・クリップ
レースウイークエンドの鮮烈なモーメントを
超一流フォトグラファーと詩人が捉える新コーナー。
第4戦Fujiのインサイドをポエム的コラムで振り返る。
Photography by M.Kobayashi & Y.Onishi
Word by Tadashi Takagiri
執筆者紹介
Tadashi Takagiri
詩人&ジャーナリスト。1970年よりレース取材。フジテレビF1中継の
アバン・タイトル・ポエムすべてを執筆。F1総集編30年執筆。
伝説のラジオ番組「アドバンサウンドコックピット」構成者。

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