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高桐 唯詩 スーパー・クリップ 岡山大会編

2019年10月8日

クリップNo.12

「一生を左右する一勝」
 
「となりに住んでいる陽気なお兄ちゃん」みたい。いてくれるだけで心が楽しくなる。
次代のTOYOTAのエースなど硬いキャッチは必要なし。素の笑顔、天然がいいのさ。
何より、今まで苦しんだ予選をうまく突破。2番手発進が良かった。
ミディアムで我慢し10周。真っ先のピットインが良かった。
タイヤを保つテクニックは抜群。レース半ばには「ヤマケン初優勝!」が見えてきた。
後半1分17秒7というラップタイムをずらっと並べ、大ベテランのような走り。
大事に育ててくれた近藤真彦監督が待っていた。
チーム全員のグッドウイルに支えられ、まずは一勝。
これなんだよ。こういうことが一生を左右するんだ。
 
 

クリップNo.11

「セナの残り香の中、物語は紡がれていく」
 
1988年F1日本グランプリ(SUZUKA)
レイトンハウスのプレハブ小屋に、痩せたエイドリアン・ニューウエイがいた。
セナが姿を見せ「僕もTシャツ欲しいな」など他愛ない会話。
1994年F1パシフィックグランプリ(Okayama)
セナはニューウエイが設計したFW16で1分10秒218のPPタイムをマーク。
これが今も残るコースレコードとなった。
その2週間後セナはイタリアで帰らぬ人となりニューウエイは大泣き、悲嘆にくれた。
あれから25年、父はF1を代表するテクニカル・オフィサーにのし上がり、
その子ハリソンはドライバーとして日本の地を踏む。
ハリソンはここまで苦戦したが、岡山ではコンスタントに速く、見事初表彰台。
イギリス版レース親子鷹は、かすかなセナの残り香の中、小さな一歩を刻んだ。
 
 

クリップNo.10

「君は十分に速い。だから・・・。」
 
チャンピオンに向けて、持てるすべての力で挑んだニック。
鬼になってもいい!というくらい入れ込んだ。
予選Q1のA組で堂々のトップ。だがソフトを履いたQ2で思うように走れず、
トラフィックにも阻まれた。「Why?」チームに詰め寄りいきどおり、怒り爆発。
決勝では6位、4位、3位、2位と上昇。TOPの平川を追う。
しかしバトルすればするほど、すでにピットを終えた山下とのマージンが稼げない。
終盤、ソフトタイヤの可夢偉が迫り、ミディアムでバトルしたがスピンして万事休す。
君は十分に速いんだ。最終戦はクールに行こう。
 
 

クリップNo.9

「リスペクタブル可夢偉」
 
思えば小林可夢偉も33歳。すっかり大人の年齢になった。
2009年のブラジル・グランプリ以来、我々を興奮させてくれたF1時代を思い出す。
後ろ盾をなくしたが、自力でザウバーに居場所を作り大活躍。
その後のフェラーリGT時代。そしてル・マンのコースレコード。デイトナ優勝。
あらゆるレースで速く、心を揺さぶられた。
岡山は、若き日、名もない石浦と走りこんだ思い出のコース。
一見、やんちゃに見えるが可夢偉は「チームプレー、共同作業の大切さ」を尊ぶ。
決勝は、戦略的2ストップを選んだチームの方針に従い、
終盤、胸のすくオーバーテイクショーを見せたが、パロウとの接触で灰燼に帰す。
結果は残念。だが我々の可夢偉への尊敬の念は10年たっても変わらない。
 
 

クリップNo.1~4はこちら
クリップNo.5~8はこちら

 
 

Super Clip スーパー・クリップ
レースウイークエンドの鮮烈なモーメントを
超一流フォトグラファーと詩人が捉える新コーナー。
第5戦もてぎのインサイドをポエム的コラムで振り返る。
Photography by M.Kobayashi & Y.Onishi
Word by Tadashi Takagiri
執筆者紹介
Tadashi Takagiri
詩人&ジャーナリスト。1970年よりレース取材。フジテレビF1中継の
アバン・タイトル・ポエムすべてを執筆。F1総集編30年執筆。
伝説のラジオ番組「アドバンサウンドコックピット」構成者。

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