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高桐 唯詩 スーパー・クリップ 2020年第2戦岡山 編

2020年10月7日

クリップNo.41 坪井 翔

「新時代到来!真面目な青年に凱歌」

 

周りに気を遣う優等生。育ちの良いノーマルな青年。
予選Q3は風でスライド。クラッシュしてメカニックに申し訳ないと落ち込む。
開幕戦「もてぎ」決勝は5コーナーで消えた。
「追い込まれて心が折れてボロボロでした」
そんな逆境から這い上がって初優勝。チェッカー前の最終コーナーで号泣した。
「父がレース好きで羽ばたいてほしいと翔の名をつけてくれました」
5歳からカート。FIAF4チャンピオン時代から石浦選手に公私ともに世話になった。
気になっていたのは全日本F3チャンピオンになった2018年のマカオ。
頭上をソフィア選手が飛び越えていった大事故。
「あれは自分が当てられたほうなので、ショックはなかったです」
若いがレース歴20年。いつ頃勝つ見込みでいたの?という問いに、
「僕はいつだって勝つつもりでレースをしている」と言い切る。
「とにかく今、やらせていただいているカテゴリーでチャンピオンを目指し、
世界とかは、そのあと考えたいです」
日本のレース界は徐々に新時代へと向かっている。
坪井翔はそのトップランナーだ。

クリップNo.40 石浦 宏明

「チャンピオンの風格。大人の粋なレース」

 

2015年石浦宏明は岡山で可夢偉とのバトルを制し初優勝。
その年チャンピオンを獲得した。彼の車載映像は流麗で無駄がなく惚れ惚れする。
しかし今回はフリー走行から苦しみ14番手。
ミリ単位でマシンを仕上げ、なんとか予選6番手までこぎつけた。
スタート直後、前方のライバルたちが接触し3番手を確保。
そこからストーリーが始まった。
13周目からコース上のトップ。30周してタイヤ交換し復帰するも、
タイヤが温まった坪井が石浦を抜く。
やがて石浦のタイヤも温まり、坪井より速いラップタイムで坪井を追う。
しかし3位の伏兵ニック・キャシディがペースを上げ、危険領域に。
坪井と石浦はバトルを止め二人ハイペースで逃げた。
あの2015年。石浦はSFチャンピオンになりFIAF4チャンピオンになった坪井と
お祝いをしたり、坪井の学校の特別講師もした。
そんな因縁ある二人のワンツーフィニッシュ。
石浦はまるでコンダクターのように、見事な演出でレースを締めくくった。

クリップNo.39 ニック・キャシディ

「レースは生き物。難しい方程式」

 

レースは生き物。次々と姿を変える。
フォーメーションのやり直し。スタート直後の事故。
セーフティーカーが7周出動。
何事もなければ平川亮が逃げ勝ったかもしれない。
しかし人間が関与するレースは、大いに変化。
ニックは予選10番手。常に思い切った戦略をとるTOM’Sのこと、
「ゴールギリギリまでタイヤ交換せず」の奇策に出た。
とにかくコース上でトップに立って、2位以下を引き離す作戦。
なんとレース最終盤に1分15秒237のファステストをマーク。
まさにキーウイ魂、野生の走りだ。
ただラップ遅れのトラフィックに遭遇するなど条件が悪く、
勝利はならなかった。
レース後、アドレナリンが出まくり、咆哮するニック。
「勝てたレースだった」そう思う反面、
方程式が半分しか解けなかった無念さがにじむ。

クリップNo.38 宮田 莉朋

「新しい細胞が輝きだす日」

 

海の街、逗子に生まれ5歳からカート始めた。
クルマ好きの両親がリトモと名付けた。
リトモとはイタリア語でリズム。
莉朋はとんとんとリズムよく、俊足のカート少年になっていく。
2016年、FIA F4シリーズ王者と全日本カートチャンピオン。
2017年もFIA F4シリーズチャンピオン。F3デビューも同年。
今年は、スーパー・フォーミュラ・ライツで開幕4連勝。
格上のSF初登場で予選Q1トップ、Q2トップ、Q3で2番手。
衝撃的で圧倒的な存在感を見せた。
「スタート練習が出来ていません。ピットストップも初めてです」
スタートをミスして7位に落ちたがロングランを走り切り9位。
本人は「ものすごく楽しかった。また乗りたい」と語った。
ライバル阪口晴南も山下の代役で出場し、フォーメーションラップでスライドして走行不能になったけれど、
若い人たちは失敗して構わない。
恥ずかしいことなんかない。
あの片山右京だって若い頃はへんてこりんで失敗ばかりだったよ。
古い角質がはがれ落ちて、新しい細胞が生まれることを
ターンオーバーというが、まさに今、フレッシュな細胞が輝きだした。

クリップNo.1~4はこちら
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クリップNo.30~33はこちら
クリップNo.34~37はこちら

Super Clip スーパー・クリップ
レースウイークエンドの鮮烈なモーメントを
超一流フォトグラファーと詩人が捉える新コーナー。
今回は「新時代の予感」というテーマで、上位3名ほかを取り上げた。

Photography by M.Kobayashi & Y.Onishi
Word by Tadashi Takagiri

執筆者紹介
Tadashi Takagiri
詩人&ジャーナリスト。1970年よりレース取材。フジテレビF1中継の
アバン・タイトル・ポエムすべてを執筆。F1総集編30年執筆。
伝説のラジオ番組「アドバンサウンドコックピット」構成者。

 
 

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