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「僕はこのクルマ(SF19)のほうが好きですね」 第3回開発テスト 伊沢拓也コメント
2018年8月31日
伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)
「ぱっと乗った感じは、やっぱりダラーラが作ったクルマなので大きなフィーリングの違いは、前回のスウィフト(FN09)からダラーラ(SF14)へ、のような違いは無いですよね。クルマの動きやグリップの仕方については、ダウンフォースがきちんと増えていることは感じられますし、タイヤも太くなったことでタイヤの許容量も広がった感じはしますので、第一印象としては、僕はこのクルマ(SF19)のほうが好きですね」
1回目2回目を担当したドライバーからはホイールベースとフロントタイヤ形状の要因で曲がりすぎるとの指摘はありましたが
「正直僕はそういった感じは無かったですよね。ブレーキをしながらのコーナーリング中でもリアの安定性は増しているし、フロントに関しては幅が広がっていることでより安定性も増しています。(曲がりすぎるのかなって)思って乗ったんですがそんなことは全く無くて、いい印象でしたね。SF14よりは現段階では好きですね。
ただ、実際にレースウイークになってタイムを追いかけ始めた時にどうなるかっていう難しさは別問題だと思うので」
伊沢選手はSF14開発時に初期の段階からシミュレーターテストを行ったり、開発に携わりましたが、SF19への進化は感じられますか?
「流用できるパーツもたくさんあるようですし、外観も(SF14と比べて)変化していますけど大きな変化ではないと思います。単純にダウンフォース量が今までより少し多いので、先日のもてぎ大会時でのコーナ速度よりも速く走っている感覚はあるかな、というくらいの差ですね。ダウンフォースはクルマ全体で増えている感じです。持ち込んでいるセットアップによっては大きな違いが出ると思うんですけど、フロントがピーキー(操作性が悪い)に感じられることもなく乗ることができましたね」
ヘイローについては?
「取り外した状態で走っていないので、付いていない場合との違いはわかりませんが、感覚として装着しているからロールが大きいとかという感覚は無かったです。視認性も、直線ではどうしてもさすがに棒があるなという感じはありますが、コーナーでは全く気になりませんしGT500に乗ってる感じといえば、見え方的にはそうかなと。(もてぎサーキットについては)コーナーポストなど全て確認できました。
安全なものであるわけですから、付けない理由は無いというふうに思いますが、付けるにあたってはサーキット側の対応やレスキュー面で変えていかなければいけないところも多そうなので、その辺の条件がしっかりできれば、付けることに反対しているドライバーはいないと思います」