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2018年 最終戦フリー走行2回目 レポート&コメント
2018年10月28日
2018年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 最終戦決勝日を迎えた三重県鈴鹿サーキット。10月28日、午後からの決戦を前に、まず午前8時45分からフリー走行2回目が行われた。開始20分を前に一度赤旗中断に見舞われて10分ほど中断したが、その中でトップタイムをマークしたのは、No.19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。序盤、ソフトタイヤを装着し、1分39秒215を刻み、これにNo.20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.65伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)が続いた。
早朝、ぐっと気温が下がったサーキット周辺。気温19度、路面温度21度、雲ひとつない快晴の天気の中で走行が開始した。全19台のうち12台がソフトタイヤを装着し、次々とコースに向かう。一方、アウト-インでピットに戻り、タイヤ交換を済ませて走行を始めたり、スタート練習を行うなど、さまざまな取り組みが見られた。
開始5分を過ぎ、まずNo.36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が1分41秒586をマーク。これをターゲットタイムに続々とタイムアップするクルマが現れ、その2分後には関口が1分39秒215を刻み、トップを奪取。結果的に、このタイムがセッションの最速タイムとなった。なお関口はこのあとピットイン、ソフトからミディアムへとタイヤをスイッチしている。
セッション前半はソフトタイヤで周回を重ねて車両バランスやタイヤチェックを行うクルマが多かったこともあり、頻繁にポジションの変動を伴いながらの走行となったが、その中から関口のトップタイムに続いたのが平川。ミディアムからソフトタイヤへと交換後、徐々にタイムを削り、1分40秒602をマークした。だが、その翌周、S字カーブでスピンオフ。グラベルに停止したクルマは左フロントの翼端板を損傷し、右リアタイヤからホイールリムが外れている状態だった。これにより、セッションは赤旗中断に。およそ10分後に再開されると、これを機にソフトタイヤへ交換する車両もあり、終盤になってポジションアップしたのがNo.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)。1分41秒203をマークし、4番手に浮上している。
いよいよ最終決戦が迫った鈴鹿大会。タイトルを懸けた43周の戦いは、午後2時15分に幕を開ける。
ランキング1位 フリー走行2回目5位
No.3ニック・キャシディ(KONDO RACING)
「今朝は2種類のタイヤを履いて、決勝に向けてのセットアップを試したけど、予選よりも全然良かったよ。今になって予選を振り返ると、クルマが全然良くなかったってことが分かったから、自分のラップに対してすごくハッピーに思う。今朝は、昨日までと似たようなセットアップで走ったけど、レース向けのクルマの状態は、全然いい。山本選手がどれぐらい燃料を積んで走っていたかは分からないけど、ソフトでのタイムは同じぐらいで、ミディアムでは僕の方が少しいいという感じだった。ただ、山本選手の方が最高速が7km/hぐらい速いよね。僕のクルマの方がコーナーはいいんだと思うけど。スタート練習もすごく良かったよ。TVで見たでしょう? あれと同じようなスタートを実際のレースでも決めたいよね」
ランキング2位 フリー走行2回目4位
No.16山本 尚貴(TEAM MUGEN)
「最初はミディアムタイヤを装着し、赤旗でピットに戻ったあと、ソフトタイヤを着けました。赤旗に関係なくプランどおりです。いい準備ができました。あとはチームの力を信じて、自分の力を信じて思い切ってやるだけです。決勝に向けてはもう何も考えずにやるだけです」
ランキング3位 フリー走行2回目10位
No.1石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)
「今朝は、ソフトタイヤしか付けていないんですよね。ソフトを見ておけば、ミディアムは大体分かりますし、鈴鹿は他のサーキットとは違って入力が高いので、ソフトでどれぐらい持つか見ようと思ったんですけど。どうでしょうね。ただ、走った感じは今イチでした。ラップタイム的にもですし、もう少しグリップ感が欲しいんですよ。これから挽回策を考えて、やれるだけのことをやるだけですね。作戦も含めて」