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2019年 第4戦フリー走行2回目レポート
2019年7月14日
雨のフリー走行、キャシディが好タイムを連発
2019年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦の決勝日を迎えた富士スピードウェイ。雨模様の朝となる中、午前8時40分からフリー走行2回目が行われた。30分間にわたるセッション中は、終始霧雨が降るコンディション。結果、全20台のマシンはウェットタイヤを装着して走行を続けた。その中でトップタイムをマークしたのは、No.37 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)。これに予選ポールポジションのNo.64 アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)、同2位のNo.39 坪井 翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が続く結果となった。
レースウィークを迎えた時点から決勝日の天候を懸念するチームやドライバーが多かった今大会。当初は激しい雨になるのではという声もあったが、朝のフリー走行は細かな雨が降り続き、その中でウエットタイヤでのマシン確認を進めていくことになった。走行開始から次々とマシンがコースイン。周回を重ねるマシンが多い中、まずNo.15 パトリシオ・オワード(TEAM MUGEN)、No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)、No.20 平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.51 ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing team with motopark)、パロウらがピットイン。中でも平川はガレージでの作業に取り掛かり、関口は作業を済ませるとスタート練習をしてコースに復帰した。
コース上ではメインストレートを走る車両からの水煙が高々と上がり視界の確保が難しい中、開始10分を前に1分42秒293をマークしたのはNo.65 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)。これにNo.36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が続いたが、すぐに1分41秒931へとタイムアップしてトップを奪取した。
セッション折返しを迎えた午前8時55分。タイムアップを果たして2番手につけていたパロウが自己ベストタイムを更新、1分41秒605をマークしてトップに浮上する。さらにその2分後には坪井が1分41秒815のタイムで2番手へ。オーバーテイクシステムを使ってベストタイム更新につなげるドライバーも現れ、キャシディが残り時間6分の時点でトップとなる1分41秒394をマークすると、さらに翌周は1分41秒273へとタイムアップに成功した。結果、その後トップタイム、トップ3ともに変わりはなく、このままチェッカーを迎えている。
フリー走行後も小雨が降り続く富士スピードウェイ。果たしてこの先、天候はどのように推移するのか。今朝のフリー走行でトップに立ったキャシディは5位からのスタートだが、予選3位の関口は15番手のタイムに留まっている。またポイントランキングトップのNo. 1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も予選9位からのスタート。コンディションの変化がもたらすであろう戦いの行方はどのようなドラマをもたらすのか。55周の決勝レースは、午後1時45分スタートの予定だ。
フリー走行2回目 2番手
アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)
「今朝のフリー走行でのクルマのフィーリングはすごく良かったよ。セッションの中で、セットアップに関していくつか違うテストをして、燃料も積んで走ったけど、とても良かった。今朝、僕たちはとにかくセクター3を速くしたいと、それにフォーカスしていたんだ。昨日の予選Q3で、僕は他のドライバーよりもセクター3でコンマ8秒も遅かった。一番セクター3で遅かったんだよ。だから、セクター3でのタイムをできるだけ上げる必要があるし、フリー走行では良くなっていたと思う。これからデータをチェックするけど。でも、クルマに対しての感触がとても良かったし、雨のレースならいいチャンスがあると思う。まあ、他のドライバーたちが、今朝の走行を予選モードでやっていたのか、レースに向けてやっていたのか、何をやっていたかは分からないけど。
スタート練習では、僕の前で1台止まってしまった車がいて。僕はそれを何とか避けて、反対側のグリッドに行こうと思ったんだけど、後ろからどんどんクルマが来ちゃったからブレーキを踏んだんだ。それで僕もエンジンストールしてしまったんだよね。でも、大丈夫。レースがスタンディングスタートになっても、問題ないよ。その場合は、みんなが多少なりともホイールスピンはするだろうけどね」