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来季開催スケジュール、「学生eスポーツ」へのサポートなどを報告
2021年8月28日
シリーズ後半戦の初戦を迎えた全日本スーパーフォーミュラ選手権。第5戦の舞台であるツインリンクもてぎの予選日は、朝から残暑厳しい日差しが照りつけた。
恒例のサタデーミーティングは午後0時15分から実施。なお新型コロナウイルスの変異株による感染拡大の影響から、サーキット内でのイベントはzoomによるオンライン形式での会見を採り入れている。今回のミーティングには、株式会社日本レースプロモーション取締役の上野禎久が出席。現状のさまざまな取り組みついて説明が行われた。
まず最初に、来季の開催カレンダーについて報告があり、8月6日にJAF(日本自動車連盟)から国際カレンダーの申請が公示され、2022年シーズンは4月10日の富士スピードウェイでの開幕戦を皮切りに、5会場・7大会という実施内容でのカレンダー申請されたという。今季と異なる点として富士スピードウェイでの2大会開催に触れ、「開幕戦と7月第4戦を行う。(2大会開催は)2014年以来になる」とした。
続いて、今春の開催概要発表時にアナウンスされたグランツーリスモを使用したeスポーツのイベント企画について言及。昨日、大会内容が正式にアナウンスされたことを明らかにした。上野は、主催者である朝日新聞社からの発表であるとした上で、「全日本学生自動車連盟の自動車部を対象にした学生向けのeスポーツ大会を、10月と12月に開催する」と発表。「現時点で全国の14校が参戦を予定しており、今後その数は増えると思う」とコメントした。なお、この大会のスケジュールだが、スーパーフォーミュラ最終戦が開催される鈴鹿大会の土曜日(10月30日)に予選会を行い、12月に東京都内で全国大会を開催予定という。「大会にあたり、グランツーリスモを開発しているポリフォニー・デジタルさん、ホンダならびにTOYOTA GAZOO Racingさんに加えて、JRPも全面的に協力させていただく」と、学生のeスポーツ大会へのサポートを明らかにした。加えて、スーパーフォーミュラのプロモーションパートナーでもあるスリーボンド株式会社がスーパーフォーミュラ同様、”学生一の最速eスポーツドライバー”を決める大会へのサポートを行うことを報告した。「我々もこのイベントが”eスポーツの箱根駅伝”と呼ばれるように学生同士が集って技を競う場所になるよう、今後しっかりと支援していきながらこの大会を育てていきたい」と上野氏。また、メディアに対しては大会開催における取材応援を希望した。
さらに、今大会におけるスポーティングレギュレーションにおける変更点に触れ、前回のSUGO大会に続いて今回も予選Q2で組分けが施されたことを説明。その経緯について「第4戦SUGO大会では、Q2のトラフィックにおいて少し安全性に課題があるという点から暫定措置で組分けをした。その後の競技を経て、Q2の組分けを第5戦もてぎ以降も継続して実施していくことになった」と上野氏。この件に関しては、14台となるQ2出走における公平性や安全性確保の観点もあり、「ドライバーからは歓迎」だと理解しているとのことだ。
一方、依然として感染拡大が懸念される新型コロナウイルスへの対策についてメディアから問われると、「昨今のデルタ株の拡大で厳しい社会情勢であることは理解している。感染防止対策については昨年の春から1年半通して、終始一貫して継続中」と回答。「今回についても会場におけるクラスター回避のため、しっかりと基本行動遵守の啓発を行っている」と説明した。また改めて、JRPではレース開催にあたり、行動規制に関する詳細をまとめてチーム関係者に配布していること、取材するメディア関係者においては主催者(サーキット)の広報担当から別途安全対策における指示がなされていることを明確にした。