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2021年 チャンピオン会見

2021年10月18日

2021年 ドライバーズ・チャンピオン No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「みんなに助けてもらいながらここまでたどり着くことができて非常にうれしい」

「レースでは、かなりドライよりのセットで行ってた関係で、序盤はレインやハーフウエットの状態が結構厳しくて。レースを観ていただいた方はわかると思いますが、僕はコンサバなレースをしてしまっていて、一方、みんなが前のポジションを狙ってくるので、色んな選手が(自身に)襲いかかって来る状況になってしまいました。コンサバとはいえ、僕もタイヤを温めるためにはそれなりにタイヤに負荷をかけなければいけない中、フロントもリヤも(タイヤが)ロックしていたときもありました。多少セットアップの関係もあって、結構がんばってタイヤの発熱をうながしたりしていたのですが、ペースを上げ切れませんでした。ただ、(路面が)乾いてからは、ある程度落ち着いてレースをすることができました。一方、(チャンピオン候補でもあった)関口(雄飛)選手が牧野(任祐)選手を抜いていき、それからトップ2に追いついて行ったあたりが(自分にとって)すごく一番弱気になっていたポイントでした。すごく悪いイメージが自分の中を支配していたのですが、旗を振って応援してくださる方もたくさんいましたし、セーフティカー中にそういう光景が少し目に入ってくる余裕も少しずつ出てきたので、そういったことが非常に力になりました。また、僕としては、これまでがんばってきたみんなの思いを乗せて走っているつもりなので、負けてはいけないなという気持ちを自分の中にとり戻すことができました。また、後ろの松下(信治)選手がオーバーテイクシステムを使いながら必死に僕に競りかけてきたことで、やはり思いなおして僕がやるべきことは、とにかくプッシュしなきゃいけないんだということでした。それでなんとか踏み留まれたのかなと思います。

そういう中で、いざ(タイトル)を獲って、その過程をいろいろ振り返ると、僕は(スーパーフォーミュラ参戦)8シーズン目ですが、それだけ長くやっていると、たくさんの方々にクルマを触ってもらって、走るために力を貸してくださった方、それはなにもスーパーフォーミュラ(への参戦)に参戦仕出してからではなく、カート時代からそうですが、その中で僕はあまりいい走りをすることが少なかったので、自分に対して劣等感みたいなものを結構感じていました。そんな中でチームが僕をもり立ててくれて、みんなに助けてもらいながらここまでたどり着くことができたことは非常にうれしいですし、そしてなによりもたくさんの方に感謝しなければならないなと思います。(スーパーフォーミュラでの6度の勝利のうち、3回が今シーズン達成したものだが)今日のレースを見ていたら、まだ強くなりきれていないところもあったし、それだけたくさんの人に助けてもらい、支えてもらいながらここまでやってこれたことが、自分の強さにつながっているかなと思います。なので、”強くしてもらっている”という感じです。自分はとても弱い人間だと思うので、周りの力がすべてかなと思います。

今日のレースを振り返ると、序盤、気がついたら8番手になって。僕もタイトル争いのことは頭に入っていたので、素直に”やばい”と思いました。ただそこでなんとか自分のペースもある程度落ち着いてきたし、意外と前方にいる集団と変わらないと思うまで(ペースを)持ち直すことができました。そこからは、山下(健太)選手や松下選手が早めにレインタイヤのリヤがヒートしてペースが落ちていたので、その辺は(自分の方にレースの)自分に展開が向いてくれたのかなと思います。このチャンスをなんとかつなぎ止めたかったのですが、自分の中ではレースでの浮き沈みみたいなものが残念ながら出てしまったので、その辺がまだ課題なのだろうと思います。チェッカーを受けたあと最初に思ったのは、以前は自分がここに立てる選手だと思っていなかっただけに、今の状況が信じられないということでした。(タイトルを)獲るために最大限できることを尽くしてきましたが、『本当にやれたんだ』という思いが強かったですね。タイトルは獲りましたが、レースの主役は(優勝した僚友の)大津(弘樹)選手だったので、本当はもう少し(ウイニングランで)ゆっくり帰ってきたかったのですが、大津選手の邪魔をしちゃいけないなと思い、S字あたりからペースアップして帰ろうと思いました。

今回はレースウィークを前に、寝られなかったし、朝も早く目も起きてしまうし。昨日も(深夜)1時半くらいまで寝られなくて、4時半くらいに起きて。『ダメだな、もう寝なくてもいいや』と。悲観的にとらえてもどうしようもないので、みんな初めて同じ状況になったらこうなるんだろうなと割り切って、朝ごはんを食べて『普通にいこう』と。朝の時間を使ってリラックスしたつもりでした。ただ、いつもはレース前に20分ほど仮眠を取るのですが、心臓がドキドキしていてまったく寝られませんでした。(初タイトルを獲るということは)こういうことなんだというのが身にしみてわかりました。だからこそ、なおさら山本(尚貴)選手だったり、過去にチャンピオンを獲った方たちやチャンピオン争いをしてきた人たちのすごさというものも身を持って知ることができました。ここからさらに僕が強く、速くなるひとつのステップにつなげられるよう、このタイトルを活かしていきたいと思います。

もてぎでは2006年にカートで全日本のタイトルを獲って、それ以来タイトルを獲っていなかったのですが、それを今朝思い出して気が楽になりました。『たぶん(タイトルを)獲れるわ』と、自分の気持ちをもっていけました。油断ではなく『大丈夫。ちゃんとやれば獲れる』と、自分の心の後押しを見出すことができましたので、もてぎには縁を感じますね。

(開幕戦から連勝し、今年は野尻選手がタイトルを獲得するなと思われていましたが)周りの方にそういう思いをさせたタイミングはあったのかもしれませんが、僕自身はなかなかそういう確信めいたものは正直持てずに今日も戦っていました。ただ、なにより心強かったのは、一番の味方であってほしいチームのみんなが、常に僕のために、とすごく一生懸命取り組んでくれていたことです。チームだけじゃないですが応援してくださる方々にお礼を言いたいというか、そういう思いがすごく強いです。周りも速い選手だし、みんな人生をかけてやっているので、自分ではタイトル獲得の確信はなかったです。また、ここから先が進化を問われるところだと思っているので、これで終わらないようさらに鈴鹿で強く戦いたいと思います。

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