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最終戦サタデーミーティングで「SUPER FROMULA NEXT50」追加質疑応答
2021年10月30日
最終戦を迎えた鈴鹿サーキットにおいて、正午過ぎに恒例のサタデーミーティングが実施された。今回は、新型コロナウイルス感染症拡大防止における規制緩和が進んだことを受け、鈴鹿サーキットピットビル2階ブリーフィングルームにおいて現地で取材するメディア関係者を迎え入れるとともに、これまで同様、オンラインも併用し会見を行った。
まず、去る10月25日(月)、東京でプロジェクト発表会が行われた「SUPER FORMULA NEXT50(スーパーフォーミュラ・ネクストゴー)」について追加質疑の時間が設けられ、列席した株式会社日本レースプロモーション取締役会長である中嶋悟はじめ、株式会社日本レースプロモーション取締役でSUPER FORMULA NEXT50プロジェクトリーダーを務める上野禎久、さらに本田技研工業株式会社 モータースポーツ部の長井昌也部長およびトヨタ自動車株式会社 GAZOO Racing Companyの加地雅哉主査がメディアからの質問に回答した。
「SUPER FORMULA NEXT50」において、メディアの注目をもっとも集めたのは、これからの脱炭素社会に向け、世界規模で取り組むべき環境変化に沿った新技術について。矢継ぎ早に関連する質問が飛び、新たな技術開発に向けての高い関心を改めて認識することとなった。これには、技術部門を担う両メーカーの長井、加地両氏が主となって回答。パワートレーン、シャシー、タイヤ、素材、燃料等のあらゆる面の開発計画について、現時点で明確になっている事項を中心に説明した。
トヨタ自動車株式会社 GAZOO Racing Company 加地雅哉 主査
また、プロモーションにおいても新たなアプローチを進めるなど、2022年に50年の節目を迎える国内トップフォーミュラレースの今後について、「NEXT50」という新たな取り組みによって、サステナブルなモータースポーツ業界づくりへの貢献、さらには世界中のモータースポーツファンと一緒になってその魅力を発信していきたいと、プロジェクトへの意義を改めて述べることとなった。
続いて行われた近況状況報告では、シーズンオフのルーキーテストの日程が発表された。12月7、8日に加え、9日の3日間での実施となるが、近年はウィンターシーズンのレギュラーテストに近いものとなっていることから、今年の最終日は今後の参戦を目指すルーキードライバーに限って走行を行い、若手ドライバーの走行の機会を増やすとしている。そして、最後に株式会社日本レースプロモーション 代表取締役社長 倉下明が、今回の新事業に対し、「JRPとして、本当に大きな変革をやろうとしてその事業に踏み出そうとしています」と挨拶。加えて「SUPER FORMULA NEXT50」のプロジェクトリーダーを務める上野が12月1日からJRP代表取締役社長に就くことを発表し、ミーティングを終えた。