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2018年 全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 フリー走行1回目レポート
2018年7月7日
およそ1ヶ月半ぶりの開催となる全日本スーパーフォーミュラ選手権。その第4戦目の開催地、静岡県富士スピードウェイは日本列島に長く居座る梅雨前線の影響を受け、早朝から雨が降ったり止んだりと落ち着かない天候となった。7月7日午後に実施予定の予選を前に、まず午前9時10分から1時間にわたり行われたフリー走行では、セッション終了間際にNo.4 山下健太(KONDO RACING)が1分37秒319をマークしてトップに立った。また、No.5 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がこれに続き、トップ3を形成している。
前日の専有走行では、ウエット宣言下ながらほとんど雨が降らずにセッションを終えたが、今朝のフリー走行も同じような状況で時間が経過することとなった。気温23度、路面温度24度、霧雨の中で始まったセッションでは、開始と同時にNo.17 塚越広大(REAL RACING)を筆頭にしてレインタイヤを装着した15台が続々とコースイン、水煙を上げながら走行を開始する。一方、山下、野尻は遅れてコースに向かうも、UOMO SUNOCO TEAM LEMANSのNo.7 トム・ディルマンとNo.8 大嶋和也の2台はしばしピットで様子見を続けた。
開始直後、13コーナー手前でNo.50 千代勝正(B-Max Racing team)がスピンを喫し、ストップ。赤旗中断を招いたが大事には至らず、その7分後の午前9時20分に走行再開となった。一方、コース上は降り続いた雨の影響で路面状況が不安定なのか、コーナリングで挙動が乱れる車両の姿も。そんな中、まず1分40秒フラットのタイムでトップに立ったのは、No.1 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)。すると間髪入れずNo.6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分39秒972をマークしてトップを奪取する。だが、引き続き周回していた石浦が1分39秒521までタイムを削ってトップを奪い返した。
セッション折返しを前に再び雨になるも、後半はほとんど止んだ状態になり、これに合わせてコンディションも徐々に回復。自己ベストタイムを更新して順位が目まぐるしく変動し始める。午前9時55分、塚越が1分39秒380でトップタイムを更新、その直後に野尻が1分38秒614へとタイムアップしたが、チームメイトの松下が1分38秒598の僅差で再びトップに立つ。その矢先、関口も全セクターで最速タイムをマークして1分37秒896を刻んだが、さらに野尻が1分37秒679のタイムでこれを上回った。
チェッカーまで残り3分、さらに順位が動く中で最後の最後にジャンプアップを果たしたのが山下。1分37秒319をマークし、2番手野尻に対し、0.360秒の差をつけている。なお、3番手関口に続いたのは今回が参戦2戦目となるNo.15 ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)だった。
午後からのノックアウト予選は午後2時30分開始予定。不安定な天候が続いているため、まだまだ予断を許さない展開になる可能性も高い。