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関口雄飛がトップタイムをマーク。 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦専有走行

2017年7月7日

週の前半に台風3号が日本列島を横断。その後、東日本は比較的好天に恵まれる日々が続いており、7月7日(金)には静岡県富士スピードウェイで全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦の専有走行が行われた。この1時間のセッションでトップタイムをマークしたのは№19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。これに№2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、№7 フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)、№3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)、№1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)と続いた。

ホンダエンジンユーザーでトップタイムをマークしたのは、6番手の№40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。7番手に№65 ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)が続いている。テストで好調だったVANTELIN TEAM TOM’Sは、№37 中嶋一貴が8番手、№36 アンドレ・ロッテラーが16番手。若干厳しい滑り出しとなった。

朝から夏空が広がった富士スピードウェイ。日中は陽射しもジリジリと照りつけていたが、スーパーフォーミュラの専有走行時間が近づくにつれて空は雲に覆われ、涼しい風が吹き始めた。それでも気温28℃、路面温度38℃というコンディションの中でセッションはスタート。当初開始時刻は午後3時20分だったが、5分遅れで始まり、完全ドライコンディションで行われた。

コースがオープンされると、間もなく3分の1ほどのドライバーがピットを後にする。その中で、開始12分という段階で、一貴がまず1分25秒台のタイムをマーク。それを石浦が上回ってくる。また、№18 小林可夢偉(KCMG)も石浦を上回り、一時トップに立った。さらにはカーティケヤンも序盤から精力的に周回。計測8周目には可夢偉のタイムを上回った。それに続いて、自己ベストを更新したのは石浦。いよいよ石浦は1分25秒台前半に入り、再びトップに立っている。

セッションが折り返そうかというところで、この石浦のタイムを上回ってきたのが、前戦岡山で今季初優勝を果たしている関口。そして一貴も間もなく1分25秒071を刻み、トップに浮上してくる。そしてセッションの残り時間が15分を切ると、関口が1分24秒台に突入。野尻がこれに続く。そこからさらにトップ争いは激しくなる。終盤にはスクラブだけしたほぼ新品状態の持ち越しタイヤを装着して予選シミュレーションを行ったドライバーも数名おり、全体のタイムを押し上げた。その中で勢いの良さを見せたのはルーキー勢。まず残り8分を切ったところでキャシディが1分24秒724、さらに残り5分を切ったところでは、ローゼンクヴィストが1分24秒714とトップタイムを次々に塗り替える。だが、チェッカー目前になると石浦がこの2人を上回り、1分24秒564までタイムアップ。さらに、残り10秒というところで関口が1分24秒477を叩き出し、最終的にトップを奪っている。その結果、関口が岡山からの好調ぶりを維持して総合首位。これに石浦、ローゼンクヴィスト、キャシディと続く。セッション終盤まで下位に沈んでいた国本は、最後のアタックで5番手まで浮上。これに野尻、カーティケヤン、一貴、可夢偉と続いた。

ドライバーのコメントからすると、この専有走行では余り路面のコンディションが良くなかったようだが、明日の予選では誰がどんなタイムをマークするのか。去年も富士で見せ場を作った関口が、今年の予選ではPPを獲るのか。石浦や国本といったチャンピオン経験者、また元気のいいルーキーたちがこれに絡んでくるのか、興味は尽きない。一方、テストで好調だったVANTELIN TEAM TOM’Sの巻き返しはあるのかどうか。そちらも非常に気になるところだ。

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