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「高いレベルで戦って優勝するのは、最高の気分」
2019年4月21日
決勝1位
No.37 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)
「高いレベルで戦って優勝するのは、最高の気分」
「優勝できてとてもうれしい。スーパーフォーミュラの選手権でのタイトル争いは本当にハード。その高いレベルで戦って優勝するのは、最高の気分です。
今年からソフト、ミディアムともタイヤが変わりましたが、もともとソフトとミディアムとで差はありましたし、それは今年も同じだと思います。あえて言うなら、去年よりも全体的にハードになったという印象ですね。一方で、ヒートアップするのは早いようにも思います。この先、タイヤとどう付き合うかは走ることで変わってくると思います。
新しいオーバーテイクシステムですが、戦略としての使い方は話せませんが、言えるのは今までよりわかりやすくなったことです。ライバルが使っているのも見えるのでいつ使っているのがわかるし。今日もまるで(後方の)山本選手と無線で会話しながら走っているような感覚でした。
僕らはオフのテストでは鈴鹿でも富士でもいい仕事ができていました。ただ今週末はなぜかと思うくらいクルマが良くなくて問題点もありました。今回勝てたのは、問題がある中でみんなで頑張る中で、運、戦略、戦略に合わせたセッティング、そしてチームとのコミュニケーションがうまくいったからだと思います」
決勝2位
No. 1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「この順位で帰ってこれたのが何よりも大きな収穫」
「レースが荒れすぎて全容が見えなくて、あまり多くを語ることが難しいのですが、まずチームを移籍して初めてのレースで予選からしっかりポジションを上げ、この順番で帰ってこれたというのは何よりも大きな収穫だと思っています。この場所に押し上げてくれたチームの皆さんに本当に感謝しています。
今日はずっと朝のフリー走行からソフトタイヤでテストをしてきました。ソフトタイヤに関しては自信があったので、ソフトタイヤでうまく走れたらミディアムタイヤも大丈夫だろうと思ってスタートしたものの、(ミディアムタイヤが)スタートからグリップせずつらかったですね。ただ、ソフトタイヤに変えてからは予定どおり、予想どおりの動きだったし、バランスも良かったです。今後は両方のタイヤをうまく使わないといけないと思います。
新しいオーバーテイクシステムは、一回押してしまうと100秒間使えないというのがミソだと思います。今までは逃げるために使えましたが、自分が使えないタイミングで(後方の)相手が押してしまうと追いつかれてしまう。前とのバトルに集中しながら後ろも見なければいけないというこんなレースはなかなかないと思うので、よくできているシステムだと思いました。
レースでは、荒れる展開の中で戦略がハマったとはいえ、トップに出てからスピードを見せていたニックと、荒れたレースでしっかりとポイントを獲ってなおかつ優勝するというところはトムスさんの強さだとも思います。そういうところは見習うべき姿だと思いました。非常にいい滑り出し、いいスタートを切ることができたので、今後も引き続き気を引き締めてチャンピオン獲得に向けて頑張っていきたいと思います」
決勝3位
No. 3 山下健太(KONDO RACING)
「まだまだ先がある。勝てるように頑張りたい」
「SF19での初めてのレースですが、僕はテストで非常にいい感じで走れていたので、正直予選ではもう少し前に行けると思っていたんです。でもやはり甘くはありませんでした。
今回、ミディアムタイヤに苦戦していて、全然グリップしなかったんです。コースにとどまっているので精一杯ということもありました。レースは6位からのスタートでしたが、決勝のペースも思ったほど良くなくて、また、ミディアムタイヤスタートということもあり、ソフトタイヤ装着車にどんどん抜かれてしまいました。SCが入ったタイミングでうまくピットに入れたので、なんとかポジションキープのままピットアウトできました。その後はソフトタイヤでミディアムタイヤのクルマを抜くことができましたし、3位にはなれたのですが、終わってみたら前のふたりは去年と同じだったので(苦笑)、ふたりとも強いなという感じです。ただ、初戦だしまだまだ先があるので勝てるように頑張りたいと思います」
優勝チーム監督
舘信秀監督(VANTELIN TEAM TOM’S)
「久しぶりに表彰台に乗れてうれしい」
「(2017年第2戦岡山以来となる優勝だが)久しぶりに表彰台に乗れてうれしいです。今回もフリー走行からいまいちセットアップが決まらず、あまりいい雰囲気ではありませんでした。予選日のフリー走行では中嶋一貴の方が調子が良かったので、ニックには申し訳ないんですが、なんとなく期待値も一貴のほうにありました。ですが残念ながら予選で不幸にも(中嶋が)クラッシュしてしまい…。中盤(キャシディ)と最後尾(一貴)からのスタートになってしまいました。正直言って、粘ってレースをしてくれればポイントくらい稼げるだろうなという気持ちでしたが、とても優勝するとは思ってませんでした。たまたま今日はいいタイミングでピットに入って、最後までニックが頑張り、優勝できました」