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2スペックタイヤ、今シーズンは第4戦もてぎおよび第5戦オートポリスで導入へ
2017年7月8日
午前のフリー走行後、正午より恒例のサタデーミーティングが実施された。第4戦、第5戦で投入される予定の2スペックタイヤ運用についての報告があり、その開発における進捗状況が明らかとなった。
ミーティングには、日本レースプロモーション代表取締役社長の倉下明氏と横浜ゴム株式会社 開発本部プランニングジェネラルマネージャーの渡辺晋氏が出席。「去年に引き続き、ヨコハマタイヤさんにも協力頂き、もてぎそしてオートポリスの2大会で2スペックタイヤ運用レースを開催することになりました」と言う倉下氏のコメントを受け、渡辺氏は「去年は、2スペックタイヤにしてはパフォーマンスの差がなさすぎ、という声を頂いたので、もう少し差がつくように開発しています」と説明。一方で、まだ最終スペックは確定していないというが、呼称については去年同様、「ミディアム/ソフト」に区分するとのこと。
開発にあたり、去年9月、そして今年の6月13、14日のメーカーテストが行われたスポーツランドSUGOで試した結果、「去年のソフトコンパウンドより、0.5〜0.8秒速かった」とのこと。そこからマイナーチェンジしたものを、7月18、19日にオートポリスでのメーカーテストで最終確認し、量産する。今年から投入されたタイヤの構造をベースとしており、レース中に交換することを前提としたゴムに変更する。交換必至のタイヤを敢えて開発することにはなるが、ドライバーからのフィードバックは概ね好評だという。
現在、開発はもとより、レースでの使用規定も含め調整中の内容もあるが、「夏場にグリップするソフトタイヤ」の登場によって、レースの戦略性とエンターテイメント性の両面を向上させる狙いに期待がかかる。
リリースは<https://superformula.net/sf/media/17release/170708_sf_news.pdf>こちら