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ヨコハマタイヤ 決勝レース総評 第3戦 富士スピードウェイ
2017年7月9日
250kmレースとなった第3戦富士。今回は、レースフォーマットにおいて給油そしてタイヤ交換が義務付けされなかったが、結果的に6台が無交換を選択した。その点を踏まえ、ヨコハマタイヤの渡辺晋氏に総評いただいた。
渡辺 晋氏「気温も上がり、路面も荒れる中、タイヤはほぼ落ちることなく最後まで走り切れました。」
作戦としていかに臨機応変に対応できるかどうか、判断できるかどうかが結果になったと思います。それに加え、早めのピットインで無交換のまま、最後まで走らせることができたドライバーの実力も大きいでしょう。一方で、レースでは気温が上がりましたが、タイヤ自体にはタイムを見てもほぼ落ちることなく最後まで走り切れましたね。あとは、ゴムかすが多かったかな。昨日よりは今日のほうがマシでしたが、その理由はわかりません。サポートレースの順番も影響があったかもしれないですね。気温が上がったことでエンジンパワーが出ず、残念ながらコースレコード更新にはなりませんでしたが、ローゼンクヴィストがマークしたファステストラップ(1分25秒581)は、去年のファステストを上回っていました。決勝中にいいレースラップを刻むことができたのは、良かったと思います。
今回、速さのある上位チームがタイヤ無交換でピットインすることになりましたが、気温も上がり、路面も荒れる中、多少のリスクを承知の上で勝つために選んだ作戦だと思います。次のもてぎ、そして続くオートポリスでは、2スペックタイヤを投入してのレースになるのですが、交換するタイミングが難しいタイヤになるので、ピット作業なども慌ただしくなるでしょう。もてぎとオートポリスでは、(コース特性・路面が)ある意味両極端な特性なので、それぞれのサーキットでどうタイヤを使うのか、どんな作戦を用意してくるのか、チーム力が試されるはず。よりいっそう、去年より差が出る戦いになればいいなと思います。