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第4戦もてぎより、シーズン2基目のエンジン投入開始
2017年8月19日
午前のフリー走行後に行われた恒例のサタデーミーティング。今回はエンジンを供給するホンダ、トヨタで開発プロジェクトリーダーを務める佐伯昌浩氏(株式会社本田技術研究所 HRD Sakura)と永井洋治氏(トヨタテクノクラフト株式会社 TRD 開発部)を招き、第4戦もてぎから新たに投入されたシーズン2基目のエンジンについてお話しいただいた。
まず、今シーズンの前半を振り返り、永井氏は「結果だけを見ると、いい感じで折り返しを迎えています。結果だけを見ると勝者も変わっているし、今年のタイヤの使い方などでチームの仕事が大きく影響しているのかなと思う」とコメント。佐伯氏は「前半は勝っていないことを考えると、我々に何らかの足りない部分があったが、加えてタイヤを上手く使うことができなかった」と反省点を挙げた。
さらにアップデートされたエンジンについて、今回から投入する仕様が、エンジンの骨格強化を活かす形で開発されたというが、「タマはだいぶ仕込んだが、まずは信頼性との兼ね合いで無理はしないようにした」とし、適合の部分でまだまだ引き出せる部分もあるのでそこから引き出すことになったと説明した永井氏に対し、佐伯氏は富士でのセクター3の遅れを指摘した上で、「中・低速域でのエンジンのピックアップ、ターボラグを減らす方向で手を加えた」と開発内容に触れ、ドライバーからは扱いやすくなったと、概ね好評であることを明かしている。
土曜朝に行われたフリー走行の結果を見る限り、極めて僅差でのタイム争いになっていることから、今後はいっそう両エンジンのパフォーマンスに注目が集まりそうだ