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2018年 シリーズドライバーチャンピオン担当エンジニアコメント
2018年10月29日
ノックアウト予選Q1、Q2、Q3と全セッションでトップタイムをマークし、ポールポジションを獲得したNo.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)。決勝でポール・トゥ・ウィンを果たし、パーフェクトな戦いで逆転チャンピオンをもぎ取った。その盟友ともいえる阿部和也エンジニアに話を訊いた。
阿部和也エンジニア(TEAM MUGEN 山本尚貴担当)
「ダメなレースもいいレースもすべて全力で戦ってきた」
「予選も全部(トップを)獲って、一番いいところからスタートすることができました。レース前半は思い描いたとおり後続を引き離すことに成功したんですが、中盤はちょっとペースが上がらなくなり、後半ニック選手がソフトタイヤを履くこともわかっていたので、後半ミディアムを履くウチとしては、早めにミディアムに交換してタイヤに熱を入れたいと思いました。それでニック選手より先に動きました。でも、後半は少し涼しくなったこともあって、ソフトタイヤに有利な部分もあったのですが、最後はクルマ云々ではなくドライバーふたりがほんとによく頑張ったのかなと思います。山本選手は当然頑張りましたが、後ろのニック選手もラクではなかったと思いますが、ラップ毎に1秒タイムを詰めてきたので素晴らしいドライバーだと。そのふたりがタイトル争いをして結果的にこういう形(チャンピオン獲得)になって僕としてはうれしいですが、3号車も素晴らしいチームだし、ドライバーだと思います。
今年は開幕戦鈴鹿と第3戦SUGOで勝つことができて、ウチとしてもいいシーズンが切れたのですが、中盤で失速したこともあり、もう少しラクな形で最終戦を迎えたかったですね。それが反省点です。でも厳しいレースでもわずかながらポイントを持って帰ってきてくれて、それが最終戦の自力タイトル獲得にもってこれたということ、そして最後は1ポイント差でタイトルを獲ることができたのも、ダメなレースもいいレースもすべて全力で戦ってきたことが大きいですね。反省点もありますが、タイトルが獲れたのでいいシーズンだったと思います」