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2019年 第1回公式合同テスト初日ドライバーコメント
2019年3月5日
初日総合1位 No.64 アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)
「今日はすごくいい1日だったね。昨日、クルマに問題があって走れなかったのは残念だった。貴重な走行時間を失ってしまったから。でも、今朝はウェットコンディションの時から、とてもいい感触だった。ルーキーテストの際ウェットで走った時よりも、全然いい感触だったんだ。それにある程度のロングランテストもできた。難しかったけど、ウェットの中でレースをする可能性もあるし、どういう状況になっていくか分かって良かったよ。午後も、最初はトリッキーなコンディションだった。まだダンプコンディションだったから。だけど、セッション中盤からはドライコンディションになったし、いくつかのことを試すこともできた。それほどパフォーマンスを上げるために多くのことをやったっていうのではなかったけどね。もちろん、結果も良かったし、すごくポジティブだ。SF19は、これまでのクルマと大きく違うっていう感じではないよね。だけど、全体として、今までよりも良くなっている。ブレーキングでの安定性もより高いし、フロントが幅広タイヤになったことで、高速コーナーも低速コーナーも、今までよりも速く走り抜けられる。みんなにとって、今までよりも速く走れるいいクルマだと思うよ。
僕が一昨年のルーキーテストに出た後、日本には空いているシートがなかった。F3に乗るにしても、トムスだけがとても速くていいシートだと思ったけど、トムスのシートに空きはないよね。だから、去年はヨーロッパに行ったんだ。その方が、より良いシートを得て、戦うことができるんじゃないかなって思ったから。だけど、常に頭の中では、日本に帰りたいと思っていたし、スーパーフォーミュラでレースができればいいなって思っていた。2017年の時点で、すでに中嶋さんから、「全ての状況が揃ったら、チャンスをあげるからね」と言われていたし、それが今年叶って嬉しいよ。テストが重要なのは分かっているけど、とにかく早く本当のレースがしたい。でも、全くの新車だから、まずはできる限りのデータを取らないと。明日のテストでも引き続き、クルマの情報を得る作業を続けることになると思うし、それが重要だと思う。距離も稼がないとね。」
初日総合2位 No.3 山下健太(KONDO RACING)
「基本的には、そんなにSF14とSF19で変わらないんですけど、S字とかでのダウンフォースはより出ている感じがあって、フロントが幅広タイヤになった分、進入スピードとかも上がっていて。その分、今までよりタイムが上がっているかなという感じです。でも、大きな違いがあるというのではなくて、鈴鹿でSF14に幅広タイヤを履いた時に似ている感じですね。でも、ダウンフォースはやっぱり多い感じがします。S字の中とか、結構速いです。今回のテストでは、走り初めから乗りやすいクルマでした。でも、今朝は雨で、雨の中だとちょっと速さが足りない感じ。常にリヤに問題を抱えていましたね。それを直せるように、色々セットを変えて試していました。新しいレインタイヤは、グリップが長く持たなくて、本当に1周で終わってしまう感じでしたね。レースになったらどうなるのか、その辺は少し不安があります。すごく発熱はしているので、その点は今までのものよりいいんですけど、少しリヤがムービングするような感じもありました。もう少し安定して走れるといいなという感触でしたね。午後は、昨日からの流れで車高とかウィングとかのデータ採りなどをしていて、結構いいところが見つかった気がします。最後は、昨日人を避けて飛び出た時に履いていたソフトで走りました。パードランでゆっくり走ったのと、人を避けただけなので、ほぼ新品でしたね。スクラブ品というか。昨日、ソフトでアタックできてれば良かったんですけど、昨日はできなかったので、今日が初のソフトでのアタックでした。アタック中は、「すごいグリップするな」と思いました。それで終わっちゃいました(笑)。無難に決まったは決まったんですけど。でも、位置取りとか悪くて、トラフィックに遭遇しちゃったんですよね。そこは良くなかったんですけど、タイムは悪くなかったです。ただ、まだ改善したいところはあるので、明日できればいいなと思っています。基本的にもっとリヤの安定感があるのが好きなので、もう少しそこが欲しいですね。たまにはトップを取れればまた印象も違うと思うので、明日はトップを取りたい。3年目ということで気合いは入っていますし、去年余りいいシーズンではなかったので、今年こそはという気持ちです。」