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ヨコハマタイヤ 決勝レース総評 第6戦 スポーツランドSUGO
2017年9月26日
もてぎ大会、オートポリス大会での2スペックタイヤでの戦いも終わり、再びミディアムタイヤのみの決戦となったスーパーフォーミュラ。今回のSUGO戦では予選で2台がコースレコードを更新、またピットインの義務付けがない中、いかにタイヤをマネージメントしたのかヨコハマタイヤの渡辺晋氏に訊いた。
渡辺 晋氏 「パワーユニットの改善・向上に、タイヤもついていけたと思う」
今日のレースでは無給油の戦略を採ったチームがありましたが、それは予選ポジションとの絡みからそうしたものだと受け止めています。一方、タイヤに関しては2本交換などの変則的な作戦は見られず、4本すべてを換えたチームがありました。今回、タイヤ的にコンディションが良くなってきて、スタート時(気温26度、路面温度41度)から後半になって曇ってきて、レース終了時には気温が23度、路面温度は28度まで下がったんです。ここまで涼しくなってちょっと驚きました。それもあってかラップタイムも後半に上がりましたが、それは決してタイヤだけでなく、車重が軽くなったりエンジンそのものが進化していることにも因ると思います。
また、今回ファステストラップをマークした石浦(宏明)選手のタイム(1分07秒697)は、ごく僅かではありますが去年のファステストよりも速いものでした。さらに予選ではSUGOのコースレコードを上位2台が更新することになり、良かったと思います。パワーユニットの改善、向上のおかげでもあるし、それに合わせるようにタイヤも(その進化に)ついていけたと思っています。オートポリス、もてぎ戦は2スペックタイヤを使用したので比較できませんが、今年は鈴鹿とこのSUGOでコースレコードを(ミディアムタイヤで)更新することになり、2016から17年に向けて行ったタイヤの仕様変更は成功だと言っていいと思います。また、チームやドライバーの皆さんもどうタイヤを使うのが的確なのか、だいぶデータを増やしておられるのだと思います。
今年の開幕戦ではコースレコードを1秒ほど更新しましたが、あのときはレースで初めて使う中で出したタイムでした。ですから、最終戦の鈴鹿は気候的にも開幕戦とは異なるし、シーズン中の戦いを重ねてタイヤに合わせたセットアップやノウハウがしっかりと煮詰まってきているので、第一戦の知見を活かしてさらに上手くタイヤを使ってくれるのではないかと期待しています。