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2019年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦 金曜専有走行レポート
2019年7月12日
アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)がトップタイムをマーク
山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の独走に終わった第3戦菅生から3週間。全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦は7月13日(土)〜14日(日)、静岡県富士スピードウェイに舞台を移して行われる。この予選、決勝に先立つ12 日(金)には、午後から1時間の専有走行が行われた。この専有走行でトップタイムをマークしたのは、アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)。これにハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)、中嶋一貴(VANTELN TEAM TOM’S)、山下健太(KONDO RACING)、坪井翔(JMS P.MU/cerumo・INGING)と続いた。
朝から強い雨が降り続いていた富士スピードウェイ。しかし、昼頃からは雨が止み、天候は回復方向に。午後2時50分から始まった全日本スーパーフォーミュラ選手権の専有走行もウェット宣言は出されていたが、ライン上は乾いている状況だった。
そんな中、セッションが始まると、半分ほどのドライバーはミディアムのスリックタイヤでコースイン。ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)やニューウェイ、坪井翔(JMS P.MU/cerumo・INGING)はソフトのスリックタイヤで走り始めた。また、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)やパロウ、野尻智紀(TEAM MUGEN)、アーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、山本らはウェットタイヤでコースに入っていく。
その中で、セッション序盤には、ミディアムタイヤで走り始めた小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が1分24秒890までタイムを伸ばす。間もなくこれを書き換えたのは、ソフトを装着した坪井。さらに、ミディアムタイヤに履き替えたパロウが1分24秒596までタイムアップして来る。その後も、各ドライバーがスリックタイヤで自己ベストを塗り替えて行った。
開始から15分ほどが過ぎると、コース上のマシンは全車スリックに。その中で、ソフトタイヤを装着してトップタイムを書き換えたのは一貴。一貴は、計測6周目には1分23秒893と、真っ先に23秒台に突入してくる。セッションを折り返してしばらくすると、坪井もソフトタイヤで1分23秒952をマーク。坪井はさらにその4周後、計測19周目には1分23秒687をマークして、一時トップに立った。
その後、セッションの残り時間が10分ほどになると、多くのドライバーがミディアムからソフトタイヤに交換。ここで1分23秒287を叩き出して、一気にトップに立ったのがパロウだった。また、チェッカー目前には、ニューウェイが1分23秒569で2番手に浮上。一貴も自己ベストを更新し、1分23秒611をマークして3番手に浮上している。また、同じくチェッカー目前に自己ベストを更新した山下が4番手。坪井はセッション終盤は自己ベストを更新していないが、中盤に出したタイムで5番手となっている。以下、アウアー、大嶋、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)、国本雄資(KONDO RACING)。現在ランキングトップの山本はウェットとミディアムのみの走行で14番手。ランキング2位のニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)もミディアムのみの走行で、この日のセッションを13番手で終えている。
明日もこのまま曇りの予報が出されているが、予選で速さを見せるのは誰なのか。ミディアムタイヤで走るQ1が最難関となるが、その後もQ3の最後まで僅差のPP争いが期待される。その緊張感を隅々まで味わっていただきたい。
専有走行2番手 ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)
専有走行3番手 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)