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P・オワード、サタデーミーティングでSFを語る
2019年7月13日
7月13日、午前11時35分からサタデーミーティングが開催され、今大会から参戦することになったメキシコ出身のパトリシオ・オワードが登場した。
5月に20歳となったオワードはレッドブル・ジュニアチームの一員であり、今シーズンはインディーカー・シリーズに参戦していたが、第4戦富士大会よりスーパーフォーミュラ参戦にスイッチ。ダニエル・ティクトゥムに代わり、No.15 TEAM MUGENを駆る。
冒頭、オワードは笑顔で「みなさんこんにちは。パトリシオ・オワードです。よろしくお願いします」と日本語で挨拶。「SF19は本当に速くて素晴らしいクルマ。ダウンフォースもあるので早く慣れないと自信を持って走れないと思います」と第一印象を語った。また、参戦に関しては、「(参戦が)すぐに決まりました。オーストリアでのF2参戦時に、『次は日本に行って』と言われ、わかりましたと返事をした」とまさに突然のオファーだった様子。
さらなるステップに進むにあたり、競争力に優れたカテゴリーに参戦することが最適と言うオワード。「若手ドライバーの多くが思うように僕自身もF1ドライバーを目指すそのステップの中にいるが、まずはこのスーパーフォーミュラでの仕事を全うし、結果を出さなければ次のステップもない。まずここでいいパフォーマンスを見せること。それが最重要になる。また、スーパーフォーミュラを”これこそF1に行くには経ていくべきカテゴリー”として捉えている」と巡ってきた大きなチャンスをモノにしたい気持ちを言葉にした。
今後はスーパーフォーミュラ参戦に集中する方向であるというオワード選手。摩擦の少ない路面、さらにはソフト、ミディアムの両タイヤを用いてのレース参戦に対しては、「今はミディアムタイヤがかなり硬く、正直手こずっている」と言うが、シーズン途中からの参戦になる中、「クルマをはじめ、タイヤ、コースなどまったく何も知らない状況の中、まずはできることをやるだけ。少しでも慣れることで周りに追いついていきたい。まだまだやらなければいけないことがたくさんあるがそれがチャレンジングでもある」と意欲を見せた。
続いて、今大会のTV放送で解説を務める土屋武士氏が登壇。今季初解説となる土屋氏は「(スーパーフォーミュラは)日本一速い男を決めるカテゴリー。そのプライドがぶつかり合う、本当の戦いが見えるシリーズです。たくさんの魅力を皆さんにお伝えしたい」とコメント。「色んな角度から、戦う選手の心境や背景を視聴者の皆さんが感じ取れるよう、感情移入ができるよう心がけたい」と、ドライバー、メカニック、チーム監督の経験を持つ土屋氏ならではの視点で解説したいということだ。
なお、ミーティング最後には株式会社日本レースプロモーション取締役の上野禎久が2020年の開催スケジュールについて言及。オリンピックイヤーにあたる来年は、7月の富士スピードウェイでの開催を4月4、5日開催の開幕戦にあてる予定であることを明らかにしている。