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2019年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第7戦金曜専有走行レポート
2019年10月25日
岡山の第6戦から約1ヶ月。いよいよ10月26日(土)〜27日(日)に、今年の全日本スーパーフォーミュラ選手権の最終戦が開催される。1年間続いてきたタイトル争いも今回決着。ランキングトップの山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)から、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)、アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)までが自力タイトルの権利を残しているほか、山下健太(KONDO RACING)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)もまだ逆転タイトルの可能性を残している。そのタイトル決定戦の舞台となるのは、2週間前にF1日本GPが開催されたばかりの三重県鈴鹿サーキット。一体誰が速さを見せるのか。一体誰がレースを制するのか。興味は尽きない。
さて、その予選・決勝に先立ち、10月25日(金)には、1時間の専有走行が行われた。しかし、このセッションは生憎の雨。中盤には雨脚が強まり、走行には適さないコンディションとなってしまった。そのため、多くのドライバーたちはアウトラップ、インラップを含めても10周以下しかコースに出ていない。その中で、セッション序盤にトップタイムをマークしたのは、国本雄資(KONDO RACING)。石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、中嶋一貴(VANTELN TEAM TOM’S)がそれに続いている。だが、明日の予選からは、天候が回復する見込み。この専有走行のタイムは余り参考にならないと言った方がいいかも知れない。
木曜日から雨が降り続いた三重県地方。鈴鹿サーキット周辺も深夜からはかなりの雨量となった。この雨は、25日の朝には一旦小康状態となったが、その後も強くなったり弱くなったりを繰り返す。そんな中、スーパーフォーミュラの専有走行が開始されたのは、当初の予定より15分遅れの午前11時15分。サポートレースのセッションで赤旗が相次いだため、スーパーフォーミュラの走行も遅れることとなった。
さて、そのセッション開始直後は、路面こそウェットながら、ほとんど雨も止んでおり、多くのマシンがコースへと向かう。山下を先頭に、国本、坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、山本、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、そして今回スポット参戦となるユーリ・ビップス(TEAM MUGEN)、塚越広大(REAL RACING)らがコースインしていく。その後、中嶋一貴(VANTELN TEAM TOM’S)やキャシディ、石浦ら、全車がピットを後にした。ここでまず1分55秒台のタイムをマークしたのは、石浦。続いて、山下、国本も55秒台に入り、国本が1分55秒296をマークしてトップに立つ。また、一貴も55秒台に突入してきた。
しかし、開始から15分を過ぎたあたりで、雨脚が急激に強まる。そのため、全車がピットに戻り、天候の回復を待つことになった。その後、雨が弱まってくると、セッションが残り20分ほどとなったところで、山本やピップス、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、坪井、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)らがピットを後にする。だが、大嶋以外はほぼ連続周回せず、ピットイン、ピットアウトを繰り返すこととなった。路面の水の量も多く、タイムもセッション序盤には及ばず。この時間帯では、石浦の1分58秒040、一貴の1分 58秒109が最速だった。
結局1時間のセッションだったものの、多くのドライバーは10周以下の走行。その中で、序盤に国本が出したタイムがトップ。これに石浦、一貴、山下、キャシディ、福住と続いた。タイトル争いの一角につけているパロウ、またチームメイトの牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)はほとんど周回を行なっていない。
明日のフリー走行と予選、また決勝は、現在のところドライになるとの予報が出されているが、どんな結果になるのか。雨の専有走行からは全く読み解けない状況となっている。