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レースでの安全性を考慮し、今大会から一部規則を改定

2020年11月14日

11月14日、午後4時30分から今季2度目となるサタデーミーティングが実施され、前回同様にオンライン形式にて開催された。今回は、今後の開催時におけるルールの一部変更について説明が行われている。

コロナ禍で開幕スケジュールが大幅に遅れ、結果として12月にも残り3戦の開催が予定されている今シーズンのスーパーフォーミュラ。当然のことながら、季節的に気温が下がる中でのレース実施における安全性の確保が求められる。今回、株式会社日本レースプロモーション(JRP)代表取締役社長の倉下明氏、同取締役の上野禎久氏両名が列席したミーティングでは、今大会から適用された変更点などを上野氏が明らかにした。

まず、今大会オートポリス戦における「予選Q2、Q3の時間変更」および「フォーメーションラップ周回数の変更」について言及。これによると、過去に11月最終週での開催はあるものの、12月での実施は”未知の領域”であり、低気温・低路面温度でのレース開催になることが予想されるため、安全性を考慮した策を講じることになったという。経験のない中でのレース運営にあたるため、チームやドライバーと協議し、フォーメーション変更ができるようJAF(日本自動車連盟)のレース部会にて承認を受けたという。

規則改定の内容は「プラクティスの時間変更」および「タイヤの加熱」の2点。その結果、今大会の予選から時間変更を実施し、ノックアウト予選のQ2、Q3の時間を従来の7分からタイヤが発動できるよう10分へと延長している。なお、このフォーマットは第5戦以降も継続される。また、これまでスーパーフォーミュラでは認めていなかったタイヤへの加熱行為にも変更が加えられた。具体的な運用は今後チームとの協議によって詳細を決めるとしているが、「ブランケットでタイヤを巻くタイヤウォーマーではなく、ジェットヒーターやボックスタイプを利用する方法」が最有力であるとし、「あくまでもコールドタイヤでコースインする際の危険性を回避することが目的であり、安全性のための導入」であることを強調した。また、タイヤの温度管理等についても今後の課題として、タイヤサプライヤーである横浜ゴムとの協議を進めていくという。なお、タイヤの加熱作業は、次回鈴鹿大会の専有走行時から適用される。加えて、スタート手順では、今大会から2周のフォーメーションラップを運用する。こちらも理由として「タイヤの発動における安全性の担保」を挙げている。

なお、規則改定についてはあくまでも今季限定としており、来季の規則については今後JAFとの協議の上、柔軟性を持った規則にしたいとしている。

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