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「眠れないくらい色んなことを考えていました」第6戦決勝記者会見
2020年12月6日
決勝1位
No.65 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
「OTSの使い方を意識し、タイヤをできるだけ持たせて走っていた」
「言葉に出来ません。本当にこれまでのレース、ずっと監督にも期待されてきたにも関わらず、結果が出せなくて。速さだけは見せてはこれたのですが、それを決勝や結果に結びつけることができてなくて、本当に辛いレースが続いていました。その中で、すごいレースではありましたがなんとか優勝を獲ることができて、本当にうれしいです。日曜日のレースでは、オーバーテイクシステム(の使用時間)が200秒ある分、(後方の)福住(仁嶺)選手がうまく使ってくるだろうなと思っていました。そのシステムの使い方をつねに意識しながら、あとはタイヤをできるだけ持たせながら走っていました。ラスト5周あたりからは福住選手がすごく追い上げてきて、いつ抜かれてもおかしくないような状況が続いていました。そこで絶対にミスは許されないし、自分の最高のパフォーマンスをその5周にかけなくてはいけなかったので大変でした。
昨日の夜は眠れないくらい色んなことを考えていました。すべてのことを復習したり、明日はどう気をつけるのがいいか、ちゃんとレースをするために何が必要かなど、本当に寝る間を惜しんでというか、考えて考えて今日に臨みました」
決勝2位
No. 6 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「上手くレース運びができた。やっと自分の実力を出せたのかな」
「僕自身もスーパーフォーミュラ2回目の表彰台ですが、それまでにチャンスはいっぱいあったし、昨日(第5戦)も(第4戦)オートポリスもそうですが、なかなか運が向いてこないレースが続いていて、昨日のレースもいいレースをしていた中でちょっとトラブルで最後まで走れず…。普通に行けば(チームの)ダンデライアンでワン・ツー(フィニッシュ)が獲れる状態だったと思います。ただ、そういう状況だったから、今回はレースに向けて色々とセットアップも変え、予選に関してはいまイチで5番手でしたが、そのあとは上手くレース運びができて、やっと自分の実力を出せたのかなと思っています。(これまで実力を)出せていてもなかなか結果を残せずにいたので、今回の2位は正直ひと安心する部分もあるんですが、(レースで)目の前に大湯(都史樹)選手がいて、もうすぐ追いつけるような、抜けそうな状況が続いていたので、素直に大湯選手にはおめでとうという思いがありますが、自分としてはすごく悔しいレースでした。
(レース終盤)相手のペースが思った以上に上がっていないなというのもわかっていたし、こちらから仕掛けないと相手(大湯)にオーバーテイクシステムを使うきっかけを与えられないということで、仕掛け始めたのが(レースでのファステストラップになった)25周目頃からでした。最後まで上手く調整しながらプッシュしましたが、なかなかこのスーパーフォーミュラは後ろに付くとダウンフォースが抜けて(前のクルマを)抜けない状況があるので…。わずかなチャンスを活かしきれなかったとも思うレースになりました。
(レースではチームメイトの山本選手のトラブルが発生したが、不安は?)そういうことは考えてもなかったし、目の前でニック(キャシディ)選手がトラブルで止まってしまって…。でもそれがあったからこそ、自分にも(ポジションアップの)チャンスが来たと思っていたので、不安になることはなかったです。まぁでも僕と(山本)尚貴さんが近くを走っていると、何かが起きているような気がするので、一緒に走っちゃいけないのかなぁなんて最近は思います(苦笑)」
決勝3位
No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
「優勝したかったが、とりあえず表彰台に上がれて良かった」
「今年は表彰台に乗れていなかったので、やっと台に上がれました。優勝したかったですが、とりあえず表彰台に上がれて良かったです。シーズン中は色々あったのですが、チームがアイデアを出してくれて今週は気持ち良く走れていました。(今季はしばらく結果は出せていなかったが)そこでとっちらかってもしょうがないので。どっしり構えてやってきたつもりです。
決勝でのクルマは、ウォームアップから良かったです。ただロングで周回を重ねていくと(タイヤが)垂れて行くような感じで…。あとはオーバーテイクがほとんどなかったので、後ろを見ながらの走りになってしまったかなと思います。スタートでのポジションアップ(9位から4位へ)は、単純に動き出しが良かったこと、あとは1〜2コーナーにかけてアウトから抜けたからです」
優勝チーム監督:TCS NAKAJIMA RACING
中嶋 悟監督
「終盤、『(OTSを)少し残しておけよ』と伝えた」
「(優勝した大湯は)シーズンが始まって速さはずっと示していたので、そのうちに…と思っていましたが、何度も似たような失敗もありましたので(苦笑)。ちょっと心配なところもありました。暴れん坊のやんちゃ坊主がまともに戦ったのかなという感じですね。(今日は思いっきり褒めてやりたい?)いや、まだまだ。3、4回分は取り返してもらわないと(笑)。スピード的には持っているので、ちょっと(チームに所属していた)昔の小暮(卓史)を思い出したかなぁという感じですね。似たような感じで、あちこっち行きながら速いっていうね。それを思い出しながらシーズンを過ごしてきました。速さはありますが、それ以外はおっちょこちょいなのかな。それも含め(小暮と)よく似てますね。
レース中は、(大湯に対し)俗に言う”ポカミス”をしないようにと、言ってました。それからセーフティカー明けはともかく、レース終盤に(背後にいる)福住(仁嶺)君のオーバーテイクシステム(OTS)がどのくらい残っているのかが気になりましたので、『(OTSを)少し残しておけよ』ということを伝えたと思います」