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「ポールポジションに変わりはない。すごく自信につながる予選になった」

2021年10月16日

予選1位
No.15 大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)
「ポールポジションに変わりはない。すごく自信につながる予選になった」

「ほんとにうれしいのひと言に尽きます。実力で(ポールポジションを)もぎとったドライの予選というよりも、他車がレインタイヤを選択する中で、僕がスリックタイヤを選択したことで得たポールポジションですが、ポールポジションに変わりはないので、すごく自信につながる予選になりました。(Q3では唯一、スリックタイヤでのアタックとなったが)Q2でもスリックタイヤを選択して走っていて、そのときのグリップ感と比較してもQ3ではまだ手応えを感じていたので、雨が降らなければいけると判断しました。チームからも、『もしポールを狙いに行くなら、他車と違う選択をするしかない』ということで、(タイヤ交換で)ピットにみんな入っていく中でステイアウトしようと思ってそのまま行ったことが、いい結果につながったと思います。明日は簡単な決勝になるとはまったく思っていないですし、天候もまだ不安定な部分もあると思いますが、これまでのレースでも決勝でいいペースで走れていることもありましたし、自信はあります。ただ、うしろには前年チャンピオンの山本(尚貴)選手とチャンピオン候補の野尻(智紀)選手がいるので、自分の走りを全面に出して強く戦いたいと思います。もちろん優勝を狙ってがんばります。

(トップタイムをマークしたあともアタックを続けたが)チームからはもう全車レインタイヤで僕だけスリックタイヤだからプッシュしなくていいよ」と無線で聞いていました。ただ、ほぼドライコンディションだったので、今朝のフリー走行であまりいい感触を得られなかったこともあり、(予選に向けて)変えたセッティングがどういう方向に動くのか確認したかったので、最後まで走り切りました。ポールポジションを獲得したことはわかっていたので、ここで赤旗を出したら台無しだなと、そこだけは注意して走りました。(スーパーフォーミュラでの初ポールポジションを獲得し)涙は出ませんでしたが、今まで生きてきた中で一番うれしいポールポジションだったと思います。ピットに帰ったら、チームの皆さんも大喜びしていましたし、アドバイザーの伊沢(拓也)さんもものすごく喜んでいてくれたので、それを見てポールポジションを獲れて良かったなと思いました」

予選2位
No. 1 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)
「移籍後まだ表彰台に上がっていないので表彰台に立ちたい」

非常に難しいコンディション下ではあったのですが、しっかりと落ち着いて自分のベストを発揮することができたと思います。ここまでなかなかうまく行かなくて、時間がかかってしまいましたが、ウェット&レイン組の中ではトップを獲ってこの会見に来られたので、そういうところでは一定の達成感みたいなものはありつつも、まだまだやるべきことは多いなと感じています。明日の決勝に向けて、また天候も今日みたいなものが予想されるのでしっかりとチームと色んなシチュエーションを考えた上で、(トップの)大津(弘樹)選手をキャッチアップできるようにがんばりたいなと思っています。

調子のいいクルマと比べたらまだまだですが、色々と見直しをしてきた中で、比較的調子は上向いてきています。それが何なのか、もう一度見直して決勝に向けてクルマを作りたいです。これ以上底がないくらいのところまで落ちていたと思うので、ここから上向いてくれないと困るし、そうなるようにがんばっています。ただ(レースは)”生き物”であり、うまくいかないことも実感しています。その中でチーム移籍後初めて2位という数字で結果を出せたので、チームとの信頼関係をしっかりと構築して、さらにいいパフォーマンスを発揮できる環境を作り上げて行けたらと思っています。最終戦に向けてもいいきっかけになるレースにしたいと思います。

(もてぎでは)ドライのレースを前回一度やっているので、ドライのレースになると展開的には前回のようになる可能性が高いと思います。観ているお客さんだったりレースの展開のことを考えると、多少天候が荒れてくれたほうがレースに動きがあると思いますが、特にここ(会見)にいるドライバーはあまりそういう不確定要素で順番が動くことを望んでいないので、ライバルと勝負していい順番で終われるように。自分の中では、チーム移籍をしてまだ表彰台に上がっていないので表彰台に立ちたいと思っていますし、優勝も不可能ではない位置からスタートできるので、しっかりとチームと見直しをして、明日の決勝に臨みたいと思います」

予選3位
No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「負荷が大きい中、完璧な状況で僕を送り出してくれたチームに感謝したい」

「非常に難しいコンディションの中での予選になりましたが、Q1から雨が降ってきたなと感じつつ走っていました。今朝のフリー走行では、変えてきたところがあまりいい方向に出なかったので、もう少し伸ばせそうだなというところを予選に向けてうまくアジャストすることができました。調子が戻ってきて、このままドライのままやりたいと思っていましたがなかなか天候がそうさせてくれず、特に難しかったのはQ2でした。みんながどういう対応をするか、Q2のA組を見ていても大きな分かれ道になりそうだったので、(自身のB組では)なるべくみんなと合わせるような形を取って、Q2を通過することができました。Q3に関しては、ピット位置が後方だったことが幸いし、チャンピオンシップを争っている大湯(都史樹)選手と関口(雄飛)選手の状況を見ながら、自分で作戦を変えられる位置でアウトラップを走りました。リスクとの兼ね合いもありますが、コンディションの変化は誰にもわからない部分があるし、悪い方にいってもなるべく共倒れになるようなところで自分たちの戦略を採っていきたいなと思っていました。その2台がそのままレイン(タイヤ)でアタックに行ってくれたので、とりあえず僕もアタックしようと(思い)、その時点でドライ(スリックタイヤ)に変えるという選択は消えました。ただアタック中にミスもあったので、『もう1回レインのニュータイヤをつけてアタックに行く時間はあるか』とチームに聞いたら、あるとのことだったので、90度コーナーを立ち上がったところで『ボックス(ピットインする)』と判断しました。それで(レインの)ニュータイヤを着けて、という流れでした。

難易度というかチームにとっても負荷の大きい予選だったと思いますが、毎回完璧な状況で僕を(コースに)送り出してくれたのでチームに感謝したいです。明日、こういう位置(予選3位)からスタートできるので、(チャンピオン獲得を)決めるつもりでやってますから、決めるのであればチャンピオンとしてふさわしいと思ってもらえるようなレース、強いレースをしたいと思います。明日も難しいコンディションかもしれないので、集中力を高めてしっかりとパフォーマンスを引き出して、最後チェッカーを受けるときに一番前にいられることだけを考えたいと思います。

「B.R.MポールポジションAWARD」としてViron Japan株式会社代表取締役CEO 滝川聡様よりB.R.M特製時計が贈られた。

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