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「鈴鹿ファン感」2日目。スーパーフォーミュラは 1Lapアタックで全車お披露目
2022年3月6日
3年ぶりに行われた鈴鹿サーキット60周年ファン感謝デー。今年は、鈴鹿の開場から60周年を記念し、様々なイベントが2日間に渡って催された。その初日となった3月5日(土)は、春めいた温かさに恵まれたが、2日目となる3月6日(日)は強い寒気の影響で真冬の冷え込み。鈴鹿山脈から流れ込んでくる雲によって、朝から時折、冷たい雨やみぞれが降るなど、天候も安定しなかった。だが、スタンドには日本各地から熱心な観客が大勢訪れ、イベントを盛り上げている。このイベントの中、全日本スーパーフォーミュラ選手権に関しては、午前、午後それぞれ「1LAPアタック」と題された走行が本コース上で行われ、各ドライバーが本番さながらの熱いアタックを披露していた。
この日、最初に観客の前で走行を行ったのは、全日本スーパーフォーミュラ選手権。20台のマシン、20名のドライバーが2グループに分けられ、Aグループは午前9時から9時10分、Bグループは午前9時15分から25分と、各グループが10分間ずつ計時予選方式で走行している。これは1LAPアタックの午前の部、午後の部に出場するドライバーを決定するためのもの。計時結果で11〜20番手となったドライバーは午前10時10分から、トップ10に入ったドライバーは午後2時05分からのセッションで走行することとなっていた。
さて、その計時セッション開始直前にみぞれ混じりの雨が降り始めた影響で、Aグループではタイムを刻めなかったドライバーが半数出ることに。しかし、Bグループの時には天候も回復。ほとんどのドライバーが計測を行っただけでなく、Aグループの時よりも大幅にタイムアップを果たした。この2グループの結果を総合した結果、午前中の1LAPアタックに出場することになったのは、松下信治(B-Max Racing Team)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、平川亮(carenex TEAM IMPUL)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、笹原右京(TEAM MUGEN)、大嶋和也(docomo business ROOKIE)、小林可夢偉(KCMG)、三宅淳詞(TEAM GOH)、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の10人。しかし、平川はマシントラブルのため残念ながら出走することができなかった。これに対して、元気な走りを見せたのは平川のチームメイト、関口。関口は、この午前中のセッションで真っ先に1分38秒台に突入、38秒304というタイムをマークしてくる。その後に走行したドライバーは、なかなかこのタイムを上回ることができなかった。だが、最後から2番目に走行した山本が1分38秒128を叩き出し、午前中のセッションではトップを奪った。関口は2番手。以下、可夢偉、大嶋、牧野と続いている。
そこから4時間ほど後、1LAPアタックの午後の部が始まったのは、午後2時05分。このセッションでは、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELN TEAM TOM’S)、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、国本雄資(KCMG)、野尻智紀(TEAM MUGEN)、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE)、大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、そして最後にルーキーの佐藤蓮(TEAM GOH)という順で走行。その中で5番目に走行した宮田が、この日初めて1分37秒台に突入、1分37秒979を叩き出す。その後に走行したドライバーたちは、なかなかこのタイムに迫れず。最後に走行した佐藤に注目が集まった。セクター3まではかなり好タイムを刻んでいた佐藤。ところが、シケインではオーバースピードで飛び込む形となり、痛恨のスピン。結局午後のトップは宮田が奪った。これに、国本、阪口、大湯、大津、アレジと続いている。
こうして、イベントでのすべての走行を終えた、スーパーフォーミュラ。明日からはいよいよ第1回の公式合同テストが始まるが、好調な滑り出しを見せるのは誰なのか。2日間のテストに是非注目してほしい。
公式YouTubeではテストの模様や、各種トークセッションをライブ配信する。視聴はこちらから