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本山 哲「今のスーパーフォーミュラの速さは異次元」

2018年3月12日

 

「(ファン感謝デーで乗ったのは)チームとクルマのベースの確認を、オーナーの組田(龍司)さんから依頼されたということがありました。その確認ができてから、今回のテストに挑もうと。ドライバーがまだ決まっていないというのもあるので、チーム側としては最低限クルマをキチンと準備したいということで、僕が乗ったんですよね。実際乗ってみた感じ、もちろんトップクラスではないかも知れないですけど、おかしなところはなかったですし、キチンと修正して持ち込めていると思いました。走行時間が短かったので、変更点は車高とかダウンフォースとか基本的な部分を、現状で上手く走れるようにアジャストしただけ。ここからパフォーマンスを上げて行くためには、違う部分も変えて行かなければいけないでしょうけど、それは2日間の合同テストを見ながらです。自分で乗っていますし、ドライバーのコメントを聞いてもある程度イメージはできると思いますからね。

僕は、ファン感謝デーで思い切りタイムアタックしたわけではないです。アタックすればあと1秒ぐらいは簡単に上げられましたが、それでも(トップと)1秒、1.5秒の差がありますから、そういう意味で、今のスーパーフォーミュラの速さは異次元。スーパーGTがいくら速いと言っても、フォーミュラカーとは根本的にレベルが違いますし、「今のこのクルマは本当に速いな」という印象でした。自分が真剣に取り組んで、自分のクルマとして思い切り走れる環境があれば、もちろん(監督ではなく)ドライバーとしてシリーズにチャレンジしたいというのはありますよ。「チャレンジできる可能性がまだ自分にはあるのかな?」っていうのは感じます。でも、現状のチーム、クルマ、ドライバーを含めたスーパーフォーミュラの上の方のレベルは本当に高いので。だから、まぁトライしてみたい気持ちはあるんですけど、「どうかな?」っていう(笑)。感謝デーの時のレベルで走るのは楽しかったですけど、そこから2秒以上縮めようと思ったら、自分とクルマ、すべてを含めてすごく難しいと思いますね。B-Maxは去年から参戦を開始したチームですけど、組田さんはすごくフォーミュラカーが好きなんですね。ゆくゆくはこのスーパーフォーミュラの中でトップチームにして行きたいという気持ちを持っていらっしゃるんです。そこで、僕は監督として、自分の経験を注ぎ込んで、チームに貢献したいと思っています。すぐに上の方に行くと言うのは簡単ではないと思いますが、キチンとステップを踏んで、上手く歩を進めて行ければいいかなと思っています。」

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