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SUPER FORMULA NEXT50 第7回カーボンニュートラル開発テスト実施報告

2022年11月22日

株式会社日本レースプロモーション(以下JRP)は、11月21日(月)・22日(火)の2日間、栃木県モビリティリゾートもてぎにおいて、今季7回目となるカーボンニュートラル開発テストを行いました。

今回のテストでは、第6回CN開発テストで登場した新しいボディーワークを装着し、散水車で路面に水を撒いた状態で、ウエット路面走行テストを実施しました。初日は前夜に降った雨が路面に少し残ったものの、ウエット路面テストとしてはやや水量が不十分だったため、走行前や、走行を中断して、散水車が幾度となく出動。十分な水量を保ちながらの走行テストとなりました。

新しいエアロパッケージによって後方車両からの視認性はどのように変化、改善されているのか。また開発中の雨用タイヤの熱の入り方やタイミングはどうかなど、様々なデータを取得しました。



2日目のテストは、朝から快晴だったものの前日の散水が路面に残ったため、路面が乾ききるまでスタート時刻を遅らせ、1時間走行後にインターバルを置いて、さらに1時間45分走行という変則的なスケジュールで行われました。この日は追従、追い抜きのテストをメインとしながら、あわせてタイヤコンパウンドとケーシング(構造)のテスト、またブレーキに厳しいと言われる「ストップ・アンド・ゴー」レイアウトのもてぎで、空力の変化がブレーキに及ぼす影響を確認するテストなども行われました。

今年4月から始まったCN開発テストも年内はこれで終了。これまでカーボンニュートラル素材を使用したタイヤの開発、カーボンニュートラル燃料を使用した走行テスト、麻などの天然素材を使用したカーボンパーツの耐熱・耐水・強度テスト、そしてよりエンターテインメント性を追求した追い抜きをしやすくするための空力パッケージのテストなど、様々な取り組みを行ってまいりました。これらのテストで得られたデータや知見を次期新型車両に活かして行くとともに、より高い次元でのカーボンニュートラルの実現に向けて、引き続き開発を続けてまいります。

開発ドライバー 石浦宏明のコメント

「今回は新しいエアロパッケージで2回目のテストでしたが、ウエットの中でしっかり走れました。新しいエアロになったことで、ダウンフォースが少し減っています。その状態でウエットタイヤがどういう風に発動するのか、今回はそういう所を見る必要がありました。過去にはこういうテストをキッチリ事前に行うということはなかなかできていなかったので、そこまでしっかり見た上で、チームにデリバリーされるというのは、すごくいいことだなと思います。また、この時期のウエットテストということで、タイヤのグリップが発動するギリギリのコンディションなので、ここで問題なく走れていればシーズン中は問題ないと思いますし、そういう意味でも貴重なテストになったと思います。雨の中での追走テストに関しては、直接今までのカウルとは比較できませんが、前にいる車の水煙がセンターで高く上がっている感じで、真後ろに付くと真っ白で全く見えません。ですが、1本ラインをズラすと、今までよりも若干見やすいですし、新しい翼端板のライトも見えます。ラインをズラして1対1の場合には、今までよりも見やすいですね。ただ、いいことばかりだけでなく、真後ろの水煙が今までよりも綺麗に上がってしまうので、前の車との距離感を取るのは難しいですね。タイヤテストに関しては、それぞれ発動性を上げることを目的として、横浜ゴムが色々なコンパウンドを持って来て下さったのですが、どのコンパウンドも発動性は良くなっていたので、メリットはありました。逆に、その分タイムの落ち幅が大きかったり、デメリットの部分も見えましたが、そこをどう運用して行くかは別の話になると思います。また、パターン違いもテストしましたが、現状のレギュラーのレインタイヤでも、レース中にすごくタイムがドロップするクルマとしないクルマがいたり、表面が荒れてしまったりということが起きているので、パターンによって剛性を変えた時に、どういう違いが出るか。来年に向けてというよりは、もっと先に向けて、色々なデータ採りが今回もできました」

開発ドライバー 塚越広大のコメント

「初日は、雨の中の視認性をテストしましたが、リヤライトが2灯増えて4灯になったことで、斜めから見た時の視認性は良くなりました。そこに関しては良かったです。水煙に関しては、フォーミュラはどこまで行っても簡単ではないですよね。今回のエアロでは、水を束ねてドンと後ろに跳ね上げるようになっているので、真後ろにいると水煙が濃く感じます。ただ、SF19と比べて、フワッとまわりに散るような水煙は減ったかなと思うので、1台対1台であれば、ラインをずらすことによって見えるようになりました。また、富士に続いて、今回は2回目のウエットタイヤテストを行いましたが、富士の時から改良されたものもありました。特に冬場の発動性について、新しいものは良くなっていたと思いますし、タイムも悪くなかったです。ロングランに関しては、これまでレギュラータイヤをしっかり開発してくださっていた分、新しいものに関してはまだ改良の余地があると感じました。ウエットパターンのテストもありましたが、パターンによってすごく違いがありましたね。同じゴムでも発動するというのも分かりましたし、良かったと思います」
 
テクニカルアドバイザー 永井洋治のコメント

「初日はウエットテストということで、色々なパターンのタイヤを試しましたが、来年以降に向けて、成果もありましたし、課題も見つかりました。それを今後どう活かすか。ウォームアップ性とか、パターン感度が大きいとか、収穫は多くありました。もう一つ、ウエット時に後ろについた時の水の跳ね上げと2段にしたライトの視認性の確認もしました。ライトを2段にしたことによって、色々な角度から見えるということで、それは非常に有効だということが分かりました。巻き上げに関してですが、今回のエアロはマシンの外側に広げず、真ん中で跳ね上げるという想定の通りでしたが、その分、真後ろに行くと、やっぱり真っ白で見えないですね。ただ、横の広がりは少ないので、少し真後ろから外れると、ライトもよく見えるということで、その確認はできました。
もともと8月に予定されていたもてぎでのテストをこの時期に移動させたことにより、新しいボディーワークでテストできましたし、その中で課題も見つかりました。また路面15℃とかの低い状況でウエットテストができたので良いデータが収集できました。ウエットテストだけでなく、ドライのテストもできて良かったです。追走ではダウンヒルストレートで後ろにぴったりついた時に、どれぐらいダウンフォースが変わるかという良いデータも採れましたし、ブレーキの確認もできましたので、実りが多いテストになりました」

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