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Hondaが2017年モータースポーツ活動計画を発表 GP2王者ピエール・ガスリーはTEAM MUGENから参戦
2017年2月13日
本田技研工業株式会社は2月13日、東京都港区にあるHondaウエルカムプラザ青山で「2017年Honda国内モータースポーツ活動計画発表会」を開催し、2017年 全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するチーム体制及びドライバーラインナップを発表した。2014年から採用されている2リッター直列4気筒直噴ターボエンジン(HR-417E)を5チーム8台に供給する。
参戦チーム数とドライバー数は昨年同様ではあるが、移籍や新規参入チームなど、注目の多いエントリーリストとなった。
冒頭山本雅史本田技研工業モータースポーツ部部長(写真左)が挨拶。「昨シーズンは悔しい結果となってしまったので開発体制を見直し、勝ちにこだわった体制作りをした」と話し、佐伯昌浩スーパーフォーミュラ プロジェクトリーダーは「昨年は開幕、最終戦と優勝でき、開発の方向性については間違いなかった。今シーズンもこの方向性のもとチャンピオン奪還を目指したい」とコメントし、チャンピオン奪還に強い意欲を見せた。
今シーズンのラインナップはまず何と言っても、昨年末より各所で注目を集めていた2016年GP2チャンピオン、ピエール・ガスリーの参戦であり、2013年スーパーフォーミュラ・チャンピオンの山本尚貴と共にTEAM MUGENから参戦することが正式にアナウンスされた。
ガスリーは「ホンダとTEAM MUGENのドライバーとして参戦できることを非常に嬉しく思っています」とコメント。昨年参戦したストフェル・バンドーン(現マクラーレン・ホンダF1ドライバー)同様、日本最高峰シリーズでの活躍が期待される。
REAL RACINGは2010年以来となる1台での参戦となり、塚越広大がそのシートに収まった。昨年まで塚越とREAL RACINGで参戦した伊沢拓也は、2013年まで在籍したDANDELION RACINGへ復帰。参戦4年目の野尻智紀とコンビを組みシリーズを戦うこととなった。
新規参入となったB-Max Racing teamからは、最高峰フォーミュラ15年目のシーズンを迎える小暮卓史がシートを獲得。ベテランが新規チームをどう組み立てていくかに注目が集まる。
NAKAJIMA RACINGへはナレイン・カーティケヤンが移籍。インパル、ダンデ、チーム・ルマンと、トヨタ/Honda両陣営を知る元F1ドライバーの活躍が注目される。昨年要所で速さを見せた中嶋大祐は7年目のシーズンを迎える。
ここ3シーズン、ドライバー、チーム共にチャンピオンシップを失っているHondaエンジン勢。新規チームの参戦、GP2チャンピオンの参戦など見どころが多いだけに、タイトル奪還に向けた力強い戦いに期待したい。