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「第1回公式合同テスト」初日終了後ドライバー・コメント
2017年3月6日
■総合トップ No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)
今日の僕のタイムは、他のドライバーみんなにとっても良かっただろう(笑)!! 今日はとても前向きなテストができた。それほど大きな違いではないけど、すでに去年の最後のテストの時に、セットアップの新たな方向性は見い出せていたんだ。そこから、今日はさらにクルマを進化させるべく、幾つかの部分で試して行く中で、いいものが見つかったんだよ。それだけでなく、今日は気温が低く、風の状態も良く、路面にラバーが乗っていて、完璧なコンディションだった。夢のようなコンディションと言ってもいいかも知れない。そもそも僕らのクルマは冬の間の鈴鹿のテストでは、いつも好調だ。でも、とにかく楽しかったよ。僕がこれまで乗ってきたどんなクルマよりも、鈴鹿でのこのクルマは信じられないコーナースピードが出るし、本当に楽しめるんだ。特に、今日の最後のアタックの時は、まるでレールの上に吸い付いたように走れるいいクルマになっていて、セクター1で他のドライバーよりコンマ5秒も速く走れた。デグナーで1台、他のクルマに引っ掛かったから、完璧なラップではなかったけどね。明日もこの作業を続けて行って、さらにスピードを追求したい。ひょっとしたら、レースに向けてのロングランもやるかも知れないけど、そこはまだ決まっていなくて、これからチームと相談したいと思っているよ。
■総合3位 No.2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)
昨日、1時間ほどの公開テストでは2番手でしたし、「そんなに悪くないのかな」と思って、今日走り出したら、ちょっと今年バージョンのタイヤに対して、「あれ? ちょっと違う方向なのかな」という感じでした。アンダーもオーバーも出ていて、グリップがあんまり感じられなかったんです。もしいつも通り走って調子が良かったら、「敢えて色々なことを試さなきゃね」って思っていたんですけど、「いやいや、これは余裕がない。だいぶヤバいぞ」と思って、午後のセッションに向けてだいぶ足回りのセットアップなどを変えました。その結果、いい方向に行っていると僕は思っているんですけど、「何でそうなっているのか」って腑に落ちない部分もたくさんあって。去年の最後のテストで使ったのと同じスペックと言われているんですけど、体感的に少しタイヤにピーキーさみたいなのがあったんですよね。スピンしている人も多かったですし、想像しているよりも早く限界が来て、僕もスピンしそうになりましたしね。それに、グリップ自体もそんなに引き出せなくて悩んでいたんです。午後になって、ちょっとずつ引き出せるようになってきているんですけど、まだ完璧じゃないですし、セクタータイムを見ていても、セクター1だけでアンドレとコンマ5秒ぐらい違うので、まだまだなんだなっていう。僕のアタックの時は、セクター2と4でそれぞれ1台ずつ他のクルマに引っ掛かってはいるんですけど、セクター1は普通に走っていましたからね。だから、今年のタイヤのグリップをちゃんと引き出して、ちゃんとドライビングすれば、あれだけのタイムが出るんだなっていうことは、逆にアンドレがいてくれるおかげで見えるので、そこを超えられるようにしていかなきゃなと。タイム以上に、まだ先が見えなくて、すごく差を感じています。今年のタイヤを早く理解して引き出すために、あと3日間のテストの間にしっかり準備しなきゃなということで、少し焦り始めている感じですね。
■総合4位 No.15 ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)
今日はとてもポジティブな1日だった。もちろん最後のタイムも良かったんだけど、今日はそれ以上に、午後になってから、午前中のセッションよりもクルマが快適な状況に仕上げられたというのが重要だったね。色々なことを試して、クルマの状態は良くなってきた。とにかく、今日は僕にとってスーパーフォーミュラでちゃんと走った初日だったし、やらなくちゃいけないことが沢山あるから、自分たちのことに集中して作業を進めていたよ。それに、鈴鹿を本格的に走ったのも今日が初めて。このコースはとても難しいから、学ぶことだらけだったんだけど、いい初日だったと思う。この調子で仕事を進めて、いい方向に持って行きたいね。
今朝は、ちょっとオーバーステアが強過ぎる中で、何ヵ所かアンダーステアが出る場所もあったりして、最初は自信を持って乗ることができなかったんだよね。僕が望むようなバランスじゃなかったんだ。そこから、色々なことをテストして行ったんだけど、午後の最初に試した幾つかのことは、僕の好みじゃなかった。でも、正しい方向を見つけるためには、何か違うことをテストして行かなくちゃいけないし、そういう作業の中で、次第にこっちの方向がいいんじゃないかっていうことを見つけられると思う。だから、明日も引き続き作業を進めて、さらにクルマと仲良くなって、快適に感じられるようになりたい。
今日は午前中に1セット、午後の真ん中と最後にもそれぞれ1セット、ニュータイヤを使ってアタックした。その中で、ヨコハマタイヤの使い方に関しても、進歩したと思う。これまで僕が慣れていたピレリとはだいぶ性格が違って、どうやって温めたらいいのか、そこからどうやって性能を絞り出すのか、とにかく1日の中で学ぶことが多かったんだ。だけど、そういう発見をするのが、自分にとって、とてもいいことだったね。ピレリの方がコールドタイヤで出て行っても温めるのがより簡単なんだけど、ヨコハマはコールドタイヤで出て行った時、全くグリップがない。それで、早く温めようと頑張り過ぎて、1回スピンもしたぐらいだよ(笑)。でも、そうやって限界を見極めて行かないとね。
明日もまだクルマで試したいことがあるし、さらにバランスのいいクルマにしたいから、これからチームと相談して決めて行きたい。レースに向けてはフルタンクでのテストなんかもできればいいなとか、ピットストップやスタートの練習ももっとできればなって思っているよ。
■総合7位 No.18 小林可夢偉(KCMG)
本当にKCMGは小さいチームなんですけど、みんな頑張ってくれて、「これからいい結果を出して行こう」という気持ちでみんなが一丸となってやってくれています。1台というツラい状況ではあるんですけど、その中でも今回履いた今年のタイヤと言うのを色々検証しながら作業を進めています。ただ、僕は残念ながら、今日1日でテストを終えなければならなかったので、これで開幕に行けるのかっていうのは、ちょっとギモンな部分もあるんですけどね。富士もWECのプロローグと重なっているんで。でも、今日1日で開幕に向けてどうすればいいのかっていうデータは取ったので、レースではいい結果を出せればなと思います。今年のタイヤは、だいぶグリップしていると思いますけど、キャラクターも違うので、だいぶクルマのセットアップを変えました。そういうことをやっていたんですけど、途中でちょっとハマッて。そこから何とか戻して行って、最終的には7番手のタイムが出たんですけど、ちょっとアンドレのタイムだけは見えないから、「アンドレのタイムは忘れよう」と思いました(笑)。