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D.ティクトゥム、初参戦を語る
2018年5月26日
5月26日、フリー走行を終えて12時30分からサタデーミーティングが行われ、今大会と次回富士戦にTEAM MUGENから参戦するダニエル・ティクトゥムが登場、参戦の経緯などを語った。
1999年6月8日生まれの18歳、イギリス人のティクトゥム選手。昨年のマカオF3ウィナーは現在ヨーロッパF3選手権に参戦中で、先々週開催された開幕戦で3位を獲得している。今週月曜日に来日、初となる日本、初参戦のスーパーフォーミュラ、そして初出走のSUGOについて「未知の世界にやってきた感覚だが、すばらしい体験を楽しんでいる」と笑顔を見せた。
ドライビングシミュレータも使わず、SUGO戦に挑戦するということだが、金曜の専有走行、土曜のフリー走行を終えての手応えはまずまずのようで、「いいポジションにつけることができたし、クルマにも慣れてきたと思う」と自信をのぞかせる。レッドブル・ジュニアチームのドライバーであるティクトゥムは、およそ2ヶ月前にレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるDr.ヘルムート・マルコ氏から参戦の話を聞き、チャンスを獲得。「18歳の僕に、参戦のチャンスを与えられたことにすごく感謝しているし、うれしく思う」と語った。自身について「僕自身、似たようなドライバーがいるとは思わないが、成長しながらがんばっている。アグレッシブなドライビングスタイルだと思うし、チャンスは絶対逃さないほうだと思います」と分析した。また、来季の参戦予定についてはまだわからないとしながらも、「今回は2戦だけの参戦だが、またレースをしに戻ってこれるならそれはそれでうれしいし、この場所で色んなことを学びたいと思う」と意欲を見せた。また、3ヶ月前にテストで乗ったF2と比較し、「スーパーフォーミュラはF2と似たような感じではあったが、ダウンフォースがものすごくあるし、とても運転しやすく楽しい」と印象を語ってくれた。
2セッションを走行した中で、タイヤについては「金曜はミディアムで、今日のフリー走行では最初がミディアム、20分してソフトを着けたが、タイヤ自体にはすぐ慣れた。残念なのはコース上のトラフィックがすごくて、ベストラップのときにもひっかかったのが悔しかった。でも予選では、絶対にQ3まで残ってがんばりたい。ベストを尽くしたいと思う」とキッパリ。往年のドライバーではジェームス・ハントやアイルトン・セナ、そして現役ドライバーのルイス・ハミルトンが好きと言うティクトゥム選手の躍進に注目が集まる。
このあと、日本レースプロモーションの倉下明社長が来季の開催カレンダーについて言及。国内レースを代表するスーパーフォーミュラとSUPER GTの両カテゴリーのカレンダー調整をSUPER GTを主催するGTアソシエイション代表取締役社長の坂東正明会長と話し合いを持ったという。今シーズン、開催スケジュールの一部変更により、5月は毎週末にレースが開催されることになったが、過密スケジュールとなった反省点も含め、今後は「一年を通してバランス良くレースが配置されること。そして、同じ季節に同じサーキットで同じSFのレースをすること」を各サーキットと一緒に作っていきたいと説明した。さらに、車両開発が進むSF19の件にも触れ、7月4〜5日に静岡県富士スピードウェイにおいてシェイクダウンを実施することを明らかにした。初日にお披露目を兼ねて情報交換会を予定していると言うが、ドライバーについては現在調整中とした。