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「レースの奥深さを改めて感じた。今日勝ててすごくうれしい」決勝レース記者会見
2018年5月27日
決勝第1位
No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)
「レースの奥深さを改めて感じた。今日勝ててすごくうれしい」
「正直、ここ(記者会見)に来られるとは思っていませんでした。驚きとうれしさの両方があります。今日のレースはなんといっても戦略の面でチームがあそこ(17周目)で(ピットに)呼んでくれたことがすべてだと思いますし、その次に挙げるとしたらリスタート後、前に同一ラップでミディアムタイヤを履いていた関口(雄飛)選手と伊沢(拓也)選手の2台を抜いて、ニック(・キャシディ)選手との間に彼らを入れられたことが大きい勝因だったと思います。リスタートのときはニック選手が真後ろにいましたが、彼を押さえることよりも、前にいるクルマをキャッチアップして前に出るほうが自分に有利になると思い、リスタートのときにガンガンタイヤを温めて、前のふたりを抜くことだけを考えて走りました。
こういうレースもあるのだな、とつくづく思います。去年も一生懸命がんばっていましたが、なにをしてもうまく行かなかったし、片や(昨年のチームメイトである)ピエール(・ガスリー)がすべてうまく行ってたので。すごくフラストレーションも溜まっていました。そういう苦しい時期がありましたが、今日みたいになんかうまく行っちゃうレースもあるんだなと思うと、レースの奥深さを改めて感じました。まずは今日勝ててすごくうれしいです。
正直、これまで鈴鹿でしか勝ってなかったし、クルマ的にも鈴鹿がわかってることや僕が鈴鹿が好きなこともありました。得意だから勝てるかというわけではないし、勝つことも大変ですが、他のサーキットで勝ってないことも事実だったし、(他のサーキットで勝てないと)言われていることに対してのプレッシャーもゼロではなかったので…。こうして戦略だったりレースの展開に恵まれたものの、しっかりと獲れるときに獲れた(勝てた)というのは、ひとつ肩の荷が下りた部分はあると思います」
優勝チーム監督コメント
手塚長孝監督
「本当にこの結果は大事で一番うれしい」
「チーム力がたまたま、というわけではなく、しっかりこのタイミングしかないだろうな、というところでエンジニアもメカニックも準備をしてくれて。いいタイミングでピットに入り、出て行った、ということもありますが、あのあと周りの状況が今イチ読めなかったので、どうなるのかなと思いつつ冷静に周りのピットを見たら、「あぁ、これだとトップに立てるかな」という感じがわかりました。ただ、それとは別に、去年の結果からすれば、今年は十分しっかりポイントを獲って、最後はタイトル目指してがんばろうという目標に向かってやってましたので、本当にこの結果は大事で一番うれしいと思います。チーム、そして山本君が本当にがんばったということだと思いますし、とてもうれしいです。ありがとうございます」
決勝第2位
No. 3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)
「満足しているし、いい戦略だったのでうれしい」
「ほんと、とてもうれしいです。11位からスタートしているわけなので、期待していたよりもすごいレースになったなぁと正直思っています。というのも、まず金曜日がまったくダメで、土曜日もいまひとつフィーリングが良くなくて。去年はこのSUGO戦は予選でポールポジションを獲ったんですが、今年はなんでこんな感じなんだと悩んでいました。だから2位につけられたので余計にうれしいです。クルマはウォームアップの時点から良くなってきて、いいところをつかめたような気になりました。なので、レースに向けて気持ちを切り替えてがんばりました。振り返ってもすばらしいレースだったと思いますが、63周をソフトタイヤで走っていてもフィーリングがずっと良く安定して走れました。満足しているし、いい戦略だったのでうれしいです。
今日の戦略は僕が決めました。チームに相談したら『クレージーだ』と言われましたが、それは、ソフトタイヤの持ちがわからなかったから。もちろん燃料を気にしながら走らなければならないこともわかっていました。なので、気を遣いながら走っていました。でもペースが良かったので、逆にセーフティカーが入ったことは僕にとって心配でした。特に最後の5周は厳しい状況でした」
決勝第3位
No.36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)
「SUGOはちょっとツキがあるのかなという感じはする」
「気持ち的には前のふたり(山本、キャシディ両選手)と同じなんですが、ちょっと展開にツイていた部分もありましたし、ただそれをある程度頭に入れながら戦略を立てていた部分もありました。たまたまそれがうまくハマってくれたところもあるし、SUGOはちょっとツキがあるのかなという感じはします。ここまで鈴鹿とオートポリスで非常に苦しいレースが続いていて、今回は予選Q3こそ行けましたが、今日の朝も決して良い状況ではなく、なかなか気持ちよく走れる状況ではない中で、なんとか表彰台に立つことができたということは非常に重要だと思います。これからシーズンの流れを変えていきたいという気はします。先週、鈴鹿のGTがとても稀に見るフラストレーションの貯まるレースだったので、少し流れを変えることができたのかな。この流れで今後もがんばっていけたらいいなと思います」