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金曜専有走行は中嶋一貴がトップタイム 全日本スーパーフォーミュラ選手権開幕戦
2017年4月21日
新緑が鮮やかさを増した4月22日(土)~23日(日)、三重県鈴鹿サーキットでいよいよ今季の全日本スーパーフォーミュラ選手権が開幕する。それに先立つ4月21日(金)には、午後0時45分から1時間の専有走行が行われ、No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がトップタイムをマーク。これにルーキーのNo.20 ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)と続いた。
前日まで一時降雨の予報が出されていた鈴鹿サーキット。だが、幸い天候は曇りとなり、専有走行は完全なドライコンディションのもとで行われた。気温18℃、路面温度22℃と、過ごしやすい温かさの中、セッションは午後0時45分にスタート。開始と同時に、No.15 ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)、No.64 中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)、No.10 塚越広大(REAL RACING)、マーデンボローらを先頭に、ほとんどのドライバーたちが続々コースイン。まずはマシンチェックを行ってピットに戻るドライバーも多かったが、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、一貴、No.18 小林可夢偉(KCMG)らは周回を重ねて行った。だが、序盤は路面ができておらず、どのドライバーもグリップ不足を感じていたが、セッションが進むにつれてタイムアップ。開始から約25分というところでは、マーデンボローが真っ先に1分38秒台に入ってきた。それに続いて可夢偉も38秒台に突入。その時点でのトップに立った。セッションを折り返したところで、その可夢偉のタイムを上回ってきたのがガスリー。さらに、大祐がトップタイムを更新する。この専有走行には、前回のテストから持ち越したタイヤ6セットを使用することができたが、ニュータイヤを複数セット残していたドライバーも多く、セッション後半には多くのドライバーが自己ベストを更新してきた。
そんな中、セッションの残り時間が15分となったところで、赤旗が提示される。これは、No.65 ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)がデグナーの2つ目でコースアウトしたことが原因。カーティケヤンの車輛が回収され、セッションが再開されたのは午後1時38分、残り時間7分というところだった。
再会されると各ドライバーはニュータイヤを投入して、タイムアタックへ。そのため、めまぐるしく順位が入れ替わって行く。No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)がトップに立ったかと思えば、No.1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)がそれを書き換え、マーデンボローが真っ先に1分37秒に飛び込んで国本のタイムを上回るといった状況。その中で、唯一37秒台前半のタイムを叩き出したのが一貴だった。ほぼ同時にアタックしていたチームメイトのロッテラーは、”セクター3でミスしてしまった”ということで、マーデンボローのタイムは上回れず。3番手に留まっている。
一貴、マーデンボロー、ロッテラーに続いたのは、可夢偉、塚越、No.4 山下健太(KONDO RACING)。ベテラン勢とルーキーが入り混じる興味深い結果となり、明日の予選も波乱の展開が予想される。