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エンジニアたちの作戦計画
第1戦 鈴鹿サーキット

carrozzeria Team KCMG

3ライアン・ディングル

ドライバー:小林 可夢偉

1.2019年シーズンに向けて

新たにトラック・エンジニアとして活動される方、移籍された方、担当するドライバーに変更があった方、それぞれ自己紹介、担当車両・ドライバーの紹介をお願いします。

カナダ出身、日本に住んで6年目、32歳のエンジニアです。2年前からスーパーフォーミュラで働き始め、去年までチームルマンで7号車(フィリックス選手)と8号車(大嶋選手)を担当しました。今年KCMGに移り、18号車(可夢偉選手)の担当をすることになりました。

3月・2回のテストを通して、SF19との「対話」は進みましたか? どんなキャラクターのマシンだと受け取られていますか? セットアップの「鍵」はどのあたりにありそうですか?

SF19はSF14が進化したマシンなので、基本的にセットアップの方向性は似たようなものです。しかし、重要な2か所(タイヤとエアロ)が変更された影響で、最大のパフォーマンスを出せるようになる詳細が変わったと思います。SFではテストの回数や時間が少ないので、色んなところを推定して3月2回のテストをしました。もちろん皆が同じ状況なので、いちばん正確な推定ができたチームがシーズンに向けて有利じゃないかなと思います。

担当されるドライバーは、競技運転者としてどんな個性、ドライビングのリズムの持ち主でしょうか? ずっとコンビを組んでいて、ファンの皆さんに良く知られているドライバーでも、この際、ぜひ一言(以上)お願いします。

           

可夢偉選手はワールドクラスの才能を持っています。エンジニアとドライバーとしての関係はまだまだ始まったばっかりのところですので、ドライビングについてのこだわりや彼が言うことの深い意味を学んでいるところです。しかし、順々にそれらのことを理解できる感じなので、良いペースでともに前に進めると思います。

ドライバーはSF19についてどんな印象を語っていますか?

SF14の時に担当していたエンジニアが違うので、評価が難しいですが、印象のひとつは、SF19のほうがリアの挙動の許容範囲が狭い、とのことです。

2.開幕戦・鈴鹿サーキットに向けて

2回のテストの状況、成果を踏まえつつ、鈴鹿における緒戦に向けて、SF19のセットアップは空力、足回りなど、それぞれどのあたりがポイントになると考えていますか?

「持ち込み」セットアップからまず予選、そして決勝に向けてセッティングを煮詰めてゆく中では、どんなことに着目して進めてゆきますか? 例えばコースを走る状態の着眼点、タイムや速度、タイヤ、ドライバーのコメントなど、現時点で想定している範囲でお答えいただければと思います。

まずは持ち込みセットが思いどおりのところに来ているかを確認します。それからはコンディション次第、ドライバーのコメントと他車とのペース差を見ながら、調整を検討することにしています。

レース戦略、タイヤ選択と履き替え(ピットストップ)のタイミングなど、どんなパターンが想定されているでしょうか? 現状、何パターンほど考えていますか?

できる限り多めにパターンを検討します。タイヤは同じような路面温度で走ったことがないので、パフォーマンスについてまだ不明なところが多いです。

今シーズンは、オーバーテイクシステム(OTS)がレース中の総使用時間100秒、一度作動させた後は100秒の間隔が設定されている、と作動条件が大きく変わりましたが、どんな使い方が考えられるでしょうか?

正直な話、レース前の準備の中での優先順位として「OTSの使い方」は低いです。ひとつおもしろいと思うところは、スタートで使ってしまうと、その周のバックストレートには使えない状態になる…

鈴鹿での開幕戦での目標(成績だけでなく、エンジニアとして“見つけたい”“仕上げたい”ことなどについても)はどのあたりに置いていますか?

今年のタイトルをめざすように、安定して上位を走りたいです。良い流れならもちろん優勝をターゲットにするけれど、もしうまく行かなくてもポイントを取りたいです。全体を通したパフォーマンスの波を押さえることが要だと考えています。

今シーズン全体をどう戦ってゆこうと考えているか、最終的なターゲットをどこに置いているか、について教えてください。

前問と同じです。

最後に、スーパーフォーミュラを観戦し、楽しまれているファンの皆様に一言お願いします。

いつもSFを応援してくれてありがとうございます。今年も良いレースを見せるように、チーム全員で頑張ります。

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