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2019年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第2戦金曜専有走行レポート

2019年5月17日

4度もセーフティーカーが導入される波乱の展開となった開幕戦から4週間。いよいよ今週末、5月18日(土)〜19日(日)、全日本スーパーフォーミュラ選手権 第2戦が大分県オートポリスで開催される。それに先立ち、17日(金)の午後1時45分から1時間の専有走行が行われ、フル参戦初年度のダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)がトップタイムをマーク。アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)とホンダエンジンユーザーのルーキーや若手がこれに続いた。さらに4番手にもルーキーの坪井翔(JMS P.MU/cerumo・INGING)。トヨタエンジンユーザー勢では、坪井が最上位でセッションを締めくくっている。

 朝から風が強く、曇りがちの天候となったオートポリス。昼前後には一時晴れ間も広がったが、午後になると再び曇りの天候となり、少し肌寒いコンディションとなった。そんな中、午後1時45分にスーパーフォーミュラの専有走行が開始される。コースがオープンされると、15台ほどのマシンがすぐにコースイン。山下健太(KONDO RACING)と平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)だけはソフトを装着してコースイン。一方、国本雄資(KONDO RACING)、ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)、塚越広大(REAL RACING)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)ら、他のドライバーはミディアムタイヤでコースへと入り、持ち込んだマシンの感触を確かめていった。
 セッション序盤、トップタイムをマークしたのは、ソフトタイヤの山下。山下は計測4周目には1分30秒416までタイムを伸ばす。対するミディアム組は、1分31秒から32秒台で周回を重ねた。その後、山下に続いて1分30秒716をマークし、この時点での2番手につけたのは、やはりソフトタイヤを装着していた大嶋。しかし、ここで中嶋一貴(VANTELN TEAM TOM’S)がミディアムタイヤながら1分29秒943とトップタイムを書き換えてくると、同じくミディアムタイヤのパロウが1分29秒697をマークして、さらにトップタイムを更新。間もなくソフトの大嶋が1分29秒446でトップタイムを書き換えれば、ミディアムの関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分29秒549でその時点での2番手、さらにミディアムのパロウが1分29秒260、ソフトの山下が1分28秒648でそれぞれトップタイム更新と、めまぐるしく上位の顔ぶれが入れ替わっていくことになった。さらに、セッション序盤ピットで待機していた山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も、計測5周目にはミディアムタイヤで1分28秒927、6周目には1分28秒910とタイムを縮め、その時点での2番手に浮上。セッションが折り返すと、関口がミディアムタイヤで1分28秒212を叩き出してトップに浮上してくる。
 セッション後半、まず27秒台に突入したのは、早めの段階でソフトタイヤに交換してコースに出た一貴。一貴はここで1分27秒696をマークしているが、その後、セッションの残り時間が20分を切ったあたりからから、ソフトに交換してコースに出るドライバーが増えてくる。その中で、1分27秒447をマークして、一貴のタイムを上回ったのは、これがシリーズ復帰戦となる塚越広大(REAL RACING)。さらに、山本が塚越のタイムをコンマ4秒ほど上回る1分27秒014を叩き出してトップに立った。
 その後、残り時間が10分を切ると、さらに多くのドライバーがソフトタイヤを投入。最後のアタックシミュレーションに向かうと、さらに順位は大きく動いた。まず山本のタイムを上回ってきたのは、福住。福住は真っ先に26秒台に突入し、1分26秒693を叩き出す。まもなくこの福住のタイムを上回ったのはパロウ。開幕戦の鈴鹿に続いて、パロウが再び専有走行でのトップタイムを奪うのかと思われたが、まもなくティクトゥムがパロウのタイムを破ってトップに立つ。ティクトゥムは初めて走るオートポリスで1分26秒170を叩き出した。その後、このタイムを破るドライバーはおらず、ティクトゥムは初めてセッショントップを奪った。これに続いたのは、パロウ。以下、福住、坪井、大嶋と続き、6番手にはルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)。ティクトゥム同様、オートポリス初走行のアウアーは、セッション中盤にミディアムタイヤでその時点の7番手タイムをマークするなど、好調さの片鱗を見せていたが、ソフトタイヤのアタックでも上位につけ、上々の滑り出しを見せている。

 このセッションの終盤からはかすかに雨が降り始めたオートポリス。明日は強雨の予報も出ているが、予選はどんな展開になるのか、気になるところだ。

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