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「うれしいというよりは、感謝の気持ちのほうが大きい」

2019年8月18日

決勝1位
No.20 平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
「うれしいというよりは、感謝の気持ちのほうが大きい」

「うれしいというよりは、感謝の気持ちのほうが大きいです。ここまで結果が出ていなかった中、チームのみなさんがすごく頑張ってくれました。また周りで支えてくれるファンの皆さんやスポンサーの皆さん、そして家族も信じて応援してくれていたので今週は自信を持ってレースができました。決勝レースでもそれがすごく力になりました。金曜日の走り出しから今回はクルマの状態も良く、自分のコンディションも良く、行ける(勝てる)かなという感じでした、毎戦それができるようにしたいですね。
今回初優勝できましたが、チャンピオンシップは(決勝3位でSUPER GTではコンビを組む)ニック(キャシディ)に譲るので(笑)、ここから2勝、3勝としていきたいです。今日は、最初の5〜7周くらいまでは(予選トップのアレックス)パロウ選手のほうが速かったというか、こちらもペースを抑え気味で走って様子を見ながら走っていました。そうしたら彼もそのあとからペースを落としてきたので行ける時にプッシュしてアタックしたのですが、そのときはうまく抜けませんでした。なのでその後は(自分の)ペースがあまり速くないような雰囲気に見せかけておいて、一気に仕掛けました。そこはうまく行けたかと思います。ダウンヒルストレートで(パロウと)横並びになってイン側に入り、ツーワイドでダウンヒルを出てきたんですが、最終コーナーでアウト側から抜きました。
トップに立ってからは(ピット作業を終えている)ニック(キャシディ)との差を見ていたのですが、37周目に入った(自身のピット作業を行った)のは燃料の限界からです。(スタート時が)ちょっと燃料軽めの状態だったので、それ以上は行けない周回数でした」

決勝2位
No.18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)
「こういうレースを続けることでいつか勝つチャンスが来ると思う」

「予選7番手から2位なので喜ぶべきことだと思います。予選は思ったより良くなかったんですが、決勝は結構自信を持っていけるパフォーマンスがあることはレース前からわかっていたので落ち着いていけたのですが、なかなか前のクルマを抜くことができず結果的には厳しい展開になりました。
最終的にクリーンエアになったときにタイムを稼ぎ、結果的に2位へ上がることができました。正直、今日のレースでできることをやって(得た)ベストリザルトだと思うし、今回はチームもピット(作業)をしっかりしてくれたので、それが一番です。失敗もなかったし、それが今後に向けてホッとした瞬間でもあります。こういうレースを続けることでいつか勝つチャンスが来ると思うので、今後も気を引き締めて残り2戦を戦いたいです。
前の(福住)仁嶺選手はなかなか抜けなかったですね。ただ、僕はフルタンクでスタートしていたので、平川選手がパロウ選手を抜いた瞬間に『あ、これは行かないと(福住を抜かないと)』と思ったんです。それまでずっとタイミングを待っていました。ここ3戦くらい、僕は仁嶺選手を(レース中に)抜いているんですが、だんだん彼も抜かれないようにどうするかを学習してきたようですね。簡単に抜かせてくれませんでした」

決勝3位
No.37 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)
「レースウィークに関しては自信があった」

「うれしい結果です。今日は僕らができることをすべてやることができました。ベストを尽くせましたね。予選12位からのレースだったので、なかなかタフでした。ただレースウィークに関しては自信がありました。朝のフリー走行ではフルタンクで2番手でしたし、さらにレース直前のウォームアップでもフルタンクの状態でトップタイムだったので、『速さがあるし、調子がいいぞ!』 と自信になっていました。戦略としてはクリーンエアの状態で走ってポジションを上げていくというものでした。
レース中は、タイヤ交換でピットストップした時にミディアムタイヤからソフトタイヤに変えてフルタンクで走らなければならなかったわけですが、これだと他のクルマよりも30kgは重くなります。その中でスピードを落とさずに前のクルマに近づいていかなきゃいけないことがタフでした。ただ、予選順位を考えたらその戦略を採るしかないのでその中でベストを尽くして頑張りました。レース中はチームからアレックス(パロウ)選手のラップタイム、彼とのタイム差を聞いていました。ただ、0.8秒速いペースで走り続けてしまうと、(ソフトタイヤで)残り48周を走らなければならないのはタイヤにきついので、ペースを抑えつつプッシュしすぎず走りました。一番大変だったのはコース上のトラフィックでしたね。
(今回の結果でランキングトップに立ったが)去年とまったく同じ状況ですね。今回のレースウィークでミディアムタイヤでちゃんと結果を出すことができてホッとしました。タイトル争いをしている山本選手は最終戦の鈴鹿が得意なので、そこまで同ポイントで行くと(選手権争いが)厳しくなると思うので、次の岡山はできるだけいい結果を残したいと思います」

優勝チーム監督:ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
星野一義
「今回の優勝で、チームの雰囲気が素晴らしく良くなる」

「今季2勝目となりました。どうもありがとうございます。平川が一生懸命やっている中で、シーズン前半はどうもクルマが決まらなかったんです。チームとしてなんとか平川を支えたいということで、チームの中で(スタッフの)移動がありました。こういう結果が出たということはすごく平川自身に自信がつくと思います。また、チームスタッフにも自信がつくと思うので、ものすごくいい優勝でした。正直、シリーズポイントがいくらで何番手というのは僕は全然見てませんね。今回の優勝で、チームの雰囲気が素晴らしく良くなると思います。ありがとうございました。
平川、関口両ドライバーにいい思いをさせたい。彼らはチャンピオンになる可能性があるドライバーたちなので、もっとチームの力をつけないといけないですね。ドライバーにもっともっと思いっきり走ってもらえるよう、パーフェクトに戦えるよう、これからも謙虚な気持ちで頑張ります」

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